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トンネル(ずい道)工事の事故や安全!危険防止措置や注意点まとめ

トンネル工事の安全

こんにちは、ちゃんさとです。

 

先日、リニア中央新幹線の瀬戸トンネル工事において、作業員が死傷する事故がありました。(2021年10月27日)

事故の原因は土砂崩れ。

トンネルを掘るためダイナマイトで発破をかけたあと、点検している最中にトンネル内の土砂がくずれて巻き込まれたそうです。

こわいですよね…。

 

もういちど改めて、トンネル(ずい道)工事の安全について考えていかなければなりません。

ここでは、トンネル工事などの安全や気をつけるべき点についてまとめました。

ぜひとも、トンネル工事に携わるすべての人たちの参考になればうれしいです。

 

この記事を書いている人

名前:ちゃんさと 女性/既婚 1992年生まれ
  • 元公務員の主婦ブロガー💻
  • 国立大学の土木工学科卒業
  • 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間はたらきましたが、人間関係のストレスや組織体制が合わないと感じて退職しました。
  • 1級土木施工管理技士の資格もち
  • 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信をしています。

 

それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。

 

トンネル(ずい道)工事で起きる事故の原因とは?

トンネル

トンネル工事で起きる事故の原因は、

  1. 落盤(土砂崩れ)
  2. 出水(湧水)
  3. ガス爆発

が挙げられます。

トンネル工事の施工計画ではこれらを考慮して、

  1. 地形
  2. 地質
  3. 湧水
  4. ガスの発生

などの状況を工事前に綿密に調査しなければなりません。

 

しかし、事前に調査をしたとしても、じっさいの状況と一致しないことが多いのが現状です。

だから掘削を進めるうえで、毎日掘削箇所や周辺の地山状況をよく観察しながら、変化を見逃さないようにします。

そのため点検者を指名し、坑内のすべてにわたって浮石、亀裂の有無、湧水の状況を点検させてください。

地震や発破のあとも同じように点検します。

そして、点検結果は記録として3年間保存してください。

 

トンネル(ずい道)工事の危険防止措置や注意点

トンネル工事

メタンガスなどの可燃性ガスの濃度を測定する者を指名し、

  1. 毎日作業を開始する前
  2. 中震以上の地震のあと
  3. 可燃性ガスに関して異常を認めたとき

このときに可燃性ガスの濃度を測定させ、その結果を記録させておきます。

 

測定の結果、メタンガスなどの可燃性ガスが存在して爆発、火災が生じるおそれがあるときは自動警報装置を設けましょう。

もちろん、可燃性ガスが存在するときは、夏季またはマッチ、ライターなどは持ち込み禁止です。

さらに可燃性ガスが突出するおそれのあるときは、ボーリングなどでガス抜きを行う措置を取ります。

 

可燃性ガスの濃度が、爆発下限界値の30%以上であると認めたときは、ただちに労働者を安全な場所に退避させてください。

火気その他、点火源となるものの使用を停止し、通風、換気などの措置を行いましょう。

 

またずい道内で可燃性ガスおよび酸素を用いて金属の溶接、溶断をおこなうときは、付近のぼろ、木くずなどの可燃物は除去します。

火気やアークを使う場所には、防火担当者を指名し、火災防止の必要な措置を講じてください。

さらにずい道内では、

  1. 火気・アークを使用する場所
  2. 配電盤、変圧器などの設置場所

には消化設備を設け、作業員に周知させます。

 

トンネル(ずい道)で建設作業を行うときは、警報設備、通話装置、携帯用照明器具、呼吸用保護具などを設けてください。

出口から切羽までのキョリが100mに達したときは、

  1. サイレン非常ベルなどの警報装置
  2. 懐中電灯等の携帯用照明器具
  3. その他避難用はしご等

などの避難に必要な器具を設け、労働者に設置場所を知らせましょう。

さらに出口から切羽までのキョリが500mに達したときは、

  1. 警報装置
  2. 通話装置
  3. 携帯用照明器具
  4. 呼吸用保護具
  5. 携帯用照明器具

を備えることが義務づけられています。

とくに呼吸用保護具と携帯用照明器具については、同時に働く作業員の人数と同数以上備えてください。

 

さらにさらに、1,000m以上の長大トンネルでは、トンネル救護管理者を選任し、救護措置の具体的な以下の事項を管理させます。

  1. 救護に必要な機械等の備え付けおよび管理について
  2. 救護に関する必要な事項の訓練について
  3. 爆発、火災その他の事故に備えて、救護に関し必要な事項について

トンネルの延長が100mを超えるときは、トンネルの延長が100mに達するまでの期間内に1回、その後6ヶ月以内ごとに1回、避難および消火訓練を行いましょう。

なお訓練を実施したときは、これを記録して3年間保存してください。

 

 

山岳トンネルの施工について

山岳トンネル

山岳トンネルを計画するときは、近接構造物の損傷状況(ひび割れや地下水)を把握しましょう。

変位計測にあたっては、切羽通過前に先行変位を計測してください。

観察・計測結果は、迅速に設計と施工に反映できるように整理しておきます。

とくに地下水に関しては、長期にわたって計測をする必要があるため、効率的な観察・計測計画を事前に立案しておく必要があります。

 

掘削方法にはいくつかあり、

  1. NATM工法(もっとも一般的)
  2. 補助ベンチ付き全断面工法
  3. 側壁導坑先進工法
  4. 中壁分割工法
  5. ベンチカット工法

などなど。

現在のトンネル工事ではNATM(ナトム)工法が主流で、今回事故のあった瀬戸トンネルの工法もNATM工法を採用していたそうです。

 

くわしい掘削方法は以下の表のとおりです。

掘削方法 内容
NATM工法 掘削、ずり出しを行い、コンクリート吹付け・ロックボルト打ち込み後に覆工コンクリート打設を行う方法
補助ベンチ付き全断面工法 切羽に2~5m程度の補助ベンチを設け、下半盤にトンネル全断面に対応した大型施工機械を配置し、上半と下半を同時に掘削する方法
側壁導坑先進工法 側壁脚部の地盤支持力が不足するとき、土被りの小さい土砂地山で地表面沈下を抑制する必要があるときに採用される方法
中壁分割工法 トンネルを大きく左右に分割して掘削切拡げをおこなう工法
ベンチカット工法 トンネル断面と上半部と下半部に分けて、同時あるいは交互に掘削する方法

さらにくわしくは以下の記事がおすすめ 🙂

トンネル種類
トンネルの種類★かんたん解説【用途・建設場所・施工方法・抗門】

続きを見る

 

コンクリートの打設については、型枠に偏圧がかからないよう左右均等の高さにほぼ水平にコンクリートを連続して打ち込んでください。

また供試体をつくるときは、現場条件に合わせたものをつくって強度を確認するようにしましょう。

そして覆工は、内空変位が収束したことを確認後に施工することを原則とします。

「覆工」とは、掘削した横穴を内側から補強する作業のことだよ!トンネルの土木用語とも言えるね!

ただし、膨張性地山の場合には、早期に覆工する場合もありますよ。

 

まとめ

トンネル工事
トンネル工事で起きる事故の原因
  1. 落盤(土砂崩れ)
  2. 出水(湧水)
  3. ガス爆発

点検者を指名し、坑内のすべてにわたって浮石、亀裂の有無、湧水の状況を点検させる(地震や発破後も)

点検結果は記録として3年間保存

メタンガスなどの可燃性ガスの濃度を測定する者を指名し測定させる
  1. 毎日作業を開始する前
  2. 中震以上の地震のあと
  3. 可燃性ガスに関して異常を認めたとき
【警報設備の設置】

出口から切羽までのキョリが100mに達したとき

  1. サイレン非常ベルなどの警報装置
  2. 懐中電灯等の携帯用照明器具
  3. その他避難用はしご等
【警報設備の設置】

出口から切羽までのキョリが500mに達したとき

  1. 警報装置
  2. 通話装置
  3. 携帯用照明器具
  4. 呼吸用保護具
  5. 携帯用照明器具
1,000m以上の長大トンネルでは、トンネル救護管理者を選任し、救護措置の具体的な以下の事項を管理させる
  1. 救護に必要な機械等の備え付けおよび管理について
  2. 救護に関する必要な事項の訓練について
  3. 爆発、火災その他の事故に備えて、救護に関し必要な事項について
トンネルの延長が100mを超えるときは、避難および消火訓練を行う(記録3年保存) トンネルの延長が100mに達するまでの期間内に1回

その後6ヶ月以内ごとに1回

山岳トンネルを計画するときは、近接構造物の損傷状況(ひび割れや地下水)を把握するべし
山岳トンネル掘削方法
  1. NATM工法(もっとも一般的)
  2. 補助ベンチ付き全断面工法
  3. 側壁導坑先進工法
  4. 中壁分割工法
  5. ベンチカット工法

 

 

 

 

トンネル(ずい道)工事はつねに危険がとなり合わせ。

慣れによる不注意などが起きないように、作業前はかならずKYK(危険予知活動)の確認など、安全意識の向上を図りましょう。

今後、同じような事故が起きないことを祈ります。

 

今回は以上です。

参考になればうれしいです。

ありがとうございました。

 

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