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土木施工管理技士の実地試験(第二次検定)では、自分が経験した工事を書かなければならない【経験記述】があります。
経験記述は書かないと採点されないので、合格するには必ず書かなければならない問題です。
しかし経験記述を書くとしても、どう書けば良いかわからないことが多いですよね。
こんなお悩みを解決します。
今回は【工程管理】の経験記述がテーマです。
工程管理の経験記述作文例などをまとめていますので、該当する方は、そのまま読み進めていただければと思います。
いっぽう、サクッとポイントだけをおさえたい人は以下の動画をどうぞ 🙂
この記事を書いている人
- 元公務員(土木)の土木ブロガー💻
- 1級土木施工管理技士、危険物取扱者乙4、玉掛などの資格もち
- 某県庁の公務員土木職として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 今はブログで、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事などをメインとしてさまざまな情報発信をしています。
それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。
工程管理の経験記述の作文は?1級&2級土木施工管理技士実地試験解答例&例文あり
それでは【工程管理】の経験記述の解答例をみていきましょう。
土木施工管理技士の経験記述の解答例➀設問1:工事基本情報
設問1では、自分が経験した工事の基本的な情報を書くことになります。
もちろん本番では何も見てはいけないので、しっかり暗記して書けるようにしておきましょう。
工事名
工事名:護岸工事 ○○川(国庫災・△△△)
工事名は略さずに正式名称を書きましょう。
工事内容:例文
- 発注者名:○○県○○土木事務所整備第二課
- 工事場所:××県△△郡○○町○○地内
- 工期:令和元年2月8日~令和2年12月1日
- 主な工種:土工、ブロック張工
- 施工量:盛土工3,800㎥、間知ブロック張工1,300㎥、基礎コンクリート工(C型)150m
工事場所は~地内までくわしく書きましょう。
また工期も日にちまで書いてください。
主な工種や施工量はできるだけ具体的に!
延長やボリューム(施工量)の数値を入れると、より分かりやすいですよ。
工事現場における施工管理上のあなたの立場
立場:現場代理人or工事主任or発注者側現場監督員など
工事におけるあなたの立場を書いてください。
土木施工管理技士の経験記述の解答例②工程管理の技術的課題・検討・対応処置
設問2では自分が工事をしたときの技術的課題、その課題を解決するための検討、そして対応処置について書いていきます。
- 具体的は現場状況と特に留意した技術的課題
- 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
- 技術的課題に対して現場で実施した対応処置
基本的に、行はすべて埋めるように書くようにしましょう。
工程管理の具体的な現場状況と特に留意した技術的課題:例文
最初の2~3行で工事の概要を説明し、3行目以降で生じた現場の状況を記述、最後の1~2行で留意した技術的課題を書きます。
解答例)
本工事は○○年〇月に発生した台風○○号及び○○豪雨により一級河川○○川が増水し、堤防が崩壊したため崩壊部に盛土を行い、間知ブロック張工を施工する災害復旧工事であった。
工期半ば、8月の初旬に、河川の増水による締切盛土の崩壊が発生し、工事中止等によって20日の工程遅れが生じた。
したがって、残工期1ヵ月間で、施工量アップによって工期内に工事を完成させることが重要な課題であった。
工程管理の技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容:例文
検討理由や内容は、番号をつけると見やすくなります。
解答例)
残工事において、20日の工程短縮を図るため、次の検討を行った。
①ネットワーク式工程表に基づいて、8月中旬段階での工程フォローアップを実施した結果、間知ブロック張工がクリティカルパスであることが判明した。
従って、日施工量をアップするための施工管理について他工種との関連性も含めて検討を行った。
②夜間照明等を準備して、1日2時間程度の残業による施工量確保について検討した。
③施工業者から提案されていたブロック納入業者は1社であったが、日施工量アップに見合う納入能力がないため、もう1社追加する方向で発注者と協議し指示を行った。
④現在の機械編成では、特に細かな駄目処理がネックとなって日施工量アップの障害となるため、追加投入すべき機種について検討を行った。
②については、労働規定の範囲内で1日2時間程度の残業について検討を行ったが、夜間での作業は危険を伴うため、この検討内容については実施を見合わせた。
工程管理の技術的課題に対して現場で実施した対応処置:例文
最初の1行は「以上の検討結果に基づいて、下記の対応処置を実施した。」という感じで書き、はじめの1行を埋めます。
2行目から検討した内容に対応させて番号をつけ、検討した結果について簡潔に記述します。
そして最後の1行で、課題が解決した旨について「上記の処置を実施した結果~~~。」というふうに結果をまとめます。
数値を入れるとよりリアルに現場のことが伝わって良いですよ 🙂
文章の中に規格値や数字、日数などを入れるようにしましょう。
解答例)
以上の検討結果について、本工事では下記の処置を行った。
①工程のフォローアップ結果から、間知ブロック張の施工を2工区に分割することとし、施工斑を1班追加投入した。
②発注者と協議を行い、間知ブロックの納入業者を1社から2社に変更し、日納入数量を確保した。
③バックホウ1台、移動式クレーン1台の機械編成にクレーン仕様のバックホウ1台を追加し、駄目処理でのロスタイムを大幅に低減した。
上記の対応処置を実施した結果、工期内に工事を完成させることができた。
検討した内容について、実施した処置が対応するように書きましょう。
ちなみに、経験記述(文章)の構成や書き方についても併せてチェックしておいてください。
その他の経験記述解答例(例文)についても別記事でまとめていますので併せてご確認ください。
工程管理での経験記述でのポイント!土木施工管理技士の実地試験
工程管理の経験記述のポイントは、
「工事全体の流れを把握していること、さらに施工にあたっては、それぞれの工種の工程と進捗状況、全体との関連が理解できているか」
ということが大切です。
さらに工事は、気象条件や天候不順、地下水の有無、機材資材の調達や交通状況などのさまざまな要因により予定より遅れがちになることが多いです。
そのような原因を把握し対処ながら、工程を工夫し工期内に工事を完成させたことを記述するようにしましょう。
一方で、工程管理のほか、品質管理と安全管理は出題率がかなり高いのでしっかりチェックしておいてください。
1級&2級土木施工管理技士の実地試験・第二次検定の勉強方法は?
実地試験(第二次検定)の内容は以下のとおりです。
①経験記述(品質管理・工程管理・安全管理・施工計画・環境保全・建設副産物対策)のうち、指定されたものについて、自分の経験した工事で記述する。
②土木知識の記述問
1級、2級それぞれ選択問題と必須問題がある
学科試験(第1次検定)のマークに比べすべて筆記なので、実地試験(第2次検定)はかなりむずかしい内容になっています。
しかし、きちんと経験記述や土木知識の内容をまとめて勉強しておけば、合格できますので頑張りましょう。
①経験記述について
経験記述については、自分の経験した工事をまとめてから、ひたすら書けるように練習します。
誤字脱字などに気をつけてください。
また、文字はていねいに書くことを心がけましょう。
②土木知識の記述問題について
土木知識の記述問題については、一次試験だったマークシートの応用問題です。
土木知識を筆記で書けるようにしておくことが大切です。
過去問を一通りやってから、参考書などを使って自分なりの文章でまとめて、くり返し読んだり書いたりして覚えることをおすすめします。
工程管理などの経験記述を書くのが苦手&勉強時間がとれない人へ
基本的には経験記述(論文)は独学はおすすめしません。
そして土木施工管理技士の経験記述について、自分の経験記述が不安…という方には、
経験記述をプロが代行して書いてくれるサービスもあります。(添削もあり)
文章を書くのが苦手な人や、勉強時間があまりとれない人におすすめです。
気になる方は参考にしてみてください。
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また添削だけなら、ココナラ で土木施工管理技士の添削や作成サービスがあります。
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私自身も土木施工管理技士の経験記述の添削サービスを実施中ですので、ぜひ確認してみてくださいね。
工程管理の経験記述の作文は?1級&2級土木施工管理技士実地試験解答例&例文まとめ
なんども書いて練習することで、本番の試験でも落ちついて経験記述を書くことができます。
まずは解答例を参考に、自分なりの経験記述を書いてみてください。
今回は以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。