

土木施工管理技士の経験記述は、さけては通れない問題です。
この記事は、「自分の経験した工事をどうまとめよう…」と悩んでいるあなたのお悩みを解決します。
今回の経験記述テーマは【品質管理】です。
ぜひ参考にしてください。
また、合格ポイントなどは以下の動画で確認できます。
5分くらいでサクッと見れるのでぜひどうぞ 🙂
この記事を書いている人

- 元公務員の土木ブロガー💻
- 1級土木施工管理技士、玉掛、危険物取扱者乙4などの資格もち
- 某県庁の公務員土木職として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 今はブログで、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事などメインにさまざまな情報を発信しています。
それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。
【品質管理】経験記述の解答例★土木施工管理技士実地試験(第二次検定)
今回は【品質管理】での経験記述例を公開します。
【設問1】
設問1では、自分が経験した工事の基本的な情報を書くことになります。
もちろん本番では何も見てはいけないので、しっかり暗記して書けるようにしておきましょう。
工事名
工事名:渓流保全工事 ○○沢その1(補助砂防)
正式な工事名を略さずに書くようにしてください。
工事内容
- 発注者名:〇〇県○○土木事務所整備第二課
- 工事場所:××県△△郡○○町○○地内
- 工期:令和元年10月7日~令和2年3月10日
- 主な工種:床固め工、帯工
- 施工量:掘削工100㎥、コンクリート200㎥、床固め工160㎡、帯工2基
工事内容はできるだけくわしく書きましょう。
工事名は~地内まで、施工量は数値を入れて書くと分かりやすいです。
工事現場における施工管理上のあなたの立場
立場:現場代理人or工事主任or発注者側現場監督員など
自分の立場によって、文章の書き方が変わります。
現場代理人や工事主任であれば、語尾は「~と施工した」のようになります。
また、発注者側監督員であれば、「~と施工するように指示した」となるはずです。
【設問2】
設問2では自分が工事をしたときの技術的課題、その課題を解決するための検討、そして対応処置について書いていきます。
- 具体的は現場状況と特に留意した技術的課題
- 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
- 技術的課題に対して現場で実施した対応処置
基本的に、行はすべて埋めるように書くようにしましょう。
具体的は現場状況と特に留意した技術的課題
(1)は最初の2~3行で工事の概要を説明し、3行目以降で生じた現場の状況を記述、最後の1~2行で留意した技術的課題を記述します。
解答例)
本工事は、〇〇県〇〇市〇〇市内を流れる一級河川〇〇川の上流に設置された砂防堰堤につづく流路工事であった。
工事時期は冬季であったため、帯工でのコンクリートが寒中コンクリートになることが判明していた。
従って、冬季におけるコンクリートの初期養生により、凍害を防止して所定の強度を確保することが重要な課題であった。
技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
まずは現場の現状の把握・分析からはじまります。
そしてその現場状況に対する対応策の検討、その後に社内や発注者との協議・検討を経て、最終的に現場での対策の実施という順になります。
解答例)
寒中コンクリートの対策として次の検討を行った。
①コンクリートの運搬による温度低下、移動によるタイムロスを防ぐため、現場から1番近いプラントを選定し、骨材・水の過熱について検討した。
②初期養生の温度低下を防ぐため、シート養生の方法について、すきま風及び内部の熱漏れを防ぐため、特にシートの重ね合わせ部について検討した。
③所定の圧縮強度を確保するため、給熱養生について検討した。
④コンクリート打設後の温度低下を防ぐため、打ち込み時の時間帯について検討した。
技術的課題に対して現場で実施した対応処置
最初の1行は「上記の検討結果に基づいて、下記の対応処置を実施した。」という感じで書きはじめ、1行を埋めます。
2行目から検討した内容に対応させて番号をつけ、検討した結果について簡潔に記述します。
最後の1行で、課題が解決した旨について「これらの対応処置により~~~。」というふうに結果をまとめます。
解答例)
上記の検討結果について、本工事では以下の処置を行った。
①現場から一番近いプラントを選定し、運搬時間40分、骨材及び水は加熱したものを使用し打ち込み温度を10℃とした。
②シート養生はラップジョイントとし、重ね幅は5cmとし、さらに粘着テープによる目張りを行った。
③現場に練炭を設置し、内部温度5℃以上を保ち、4日間の養生を行った。
④コンクリート打ち込み時間帯はその日の気温に合わせて日中10℃以上ある暖かいときのみに限定した。
上記の結果、初期養生による凍害を防止して、所定の強度を確保することができた。
品質管理の経験記述を書くときのポイント★土木施工管理技士実地試験(第二次検定)
品質管理の経験記述のポイントは、
「現場において、品質を確保するためにどのような点に注意して施工しているか、あるいはどのような工夫をして施工しているのか」
ということが大切です。
また品質管理でポイントとなるのは、
- 品質管理項目
- 品質確認方法
- 品質確認の頻度や部位
- 品質の管理基準値
- 品質の規格値
などです。
これらを把握しながら施工できたことを文章に書きましょう。

土木施工管理技士実地試験(第二次検定)の勉強方法は?
実地試験(第二次検定)の内容は以下の通りです。
①経験記述(品質管理・工程管理・安全管理・施工計画・環境保全・建設副産物対策)のうち、指定されたものについて、自分の経験した工事で記述する。
②土木知識の記述問題
- 問2~問6の5問のうち3問選択し回答する。
- 問7~問11の5問のうち3問選択し回答する。
学科試験(第1次検定)のマークに比べすべて筆記なので、実地試験(第2次検定)はかなりむずかしい内容になっています。
しかし、きちんと経験記述や土木知識の内容をまとめて勉強しておけば、合格できますのでがんばってください!
①経験記述について
経験記述については、自分の経験した工事をまとめてから、ひたすら書けるように練習します。
誤字脱字などもないようにしましょう。
また、文字はていねいに書くことを心がけましょう。
②土木知識の記述問題について
土木知識の記述問題については、一次試験だったマークシートの応用問題です。
土木知識を筆記で書けるようにしておくことが大切です。
過去問を一通りやってから、参考書などを使って自分なりの文章でまとめて、くり返し読んだり書いたりして覚えることをおすすめします。
経験記述の独学は可能!~土木施工管理技士実地試験(第二次検定)~
土木施工管理技士の経験記述については独学可能です。
安全管理、品質管理、工程管理などで多少のポイントのちがいはありますが、土木工事で気をつけるべきポイントや内容は工種できほんてきに変わらないからです。
自分の工事といっても、工事の工種が同じであればマネできます。(丸写しはだめ)
そこに、自分の工事だけにしかない話を少し加えればOK!
解答例や例文をみながら、自分の工事をまとめてましょう。
経験記述のポイントなどについては別記事でくわしく書いていますのでそちらをご覧ください。
続きを見る
土木施工管理技士実地試験の【経験記述】解答例7選&ポイントまとめ


たしかにひとりで勉強してると、合ってるかどうかわからないし不安なんですよね。
そんな人には、土木施工管理技士の経験記述を作文代行(添削)してくれるサービス【独学サポート事務局】があります。
別の記事でくわしく書いていますので、ぜひ確認してみてください。
-
-
独学サポート事務局の評判や口コミは?施工管の経験記述を「作文代行」
続きを見る
(AD)
1級&2級土木施工管理技士の合格を目指すなら【独学サポート事務局】
また添削だけなら、ココナラ で土木施工管理技士の添削や作成サービスがあります。
土木施工管理技士の経験記述ていねいに添削します 1級&2級土木施工管理技士経験記述の添削サービス
ぜひ確認してみてくださいね。
(PR)

まとめ
なんども書いて練習することで、本番の試験でも落ち着いて経験記述を書くことができます。
まずは解答例を参考に、自分なりの経験記述を書いてみてください。
土木施工管理技士実地試験の【経験記述】ポイント&解答例まとめ7選
いっぽう、土木施工管理技士関連の以下の記事もおすすめです。
【工程管理】土木施工管理技士実地試験の解答例・勉強方法を大公開!
【安全管理】土木施工管理技士実地試験の経験記述解答例勉強方法を大公開!
独学サポート事務局の評判や口コミは?施工管の経験記述を「作文代行」
ぜひ読んでみてください。
今回は以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。