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塗料の種類と特徴とは?DIYや用途別(外壁・内壁)にかんたん解説

塗料を塗ることで、見た目を変化させたり材料を長持ちさせたりすることができます。

ただし塗料にはたくさんの種類と特徴があり、屋内外で適しているものとそうでないものが存在します。

そんなわけで内壁や外壁でよく使われる【塗料の種類】についてまとめてみました。

リフォームやDIYの参考になればうれしいです。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

 

塗料の種類と特徴とは?DIYや用途別(外壁・内壁)にかんたん解説

塗料は主に、塗膜形成材と希釈材から構成されます。

塗膜形成材の主成分には、油類、天然樹脂、合成樹脂などを用いますが、どんな材料を使うかによって塗料の種類や性質が決まります。

塗膜形成材は塗りやすくするため、希釈材に溶かして使用するのが一般的です。

希釈材に水を使用するものは水溶性塗料、シンナーなどの揮発性溶剤を使用するものは溶剤形塗料と呼ばれます。

とくに揮発性溶剤には、VOCなどの有害物質を含むものが多いことから、インテリアでは水溶性塗料を使うのが主流です。

塗料
水溶性塗料 溶剤系塗料
希釈剤に水を使うもの 希釈剤にシンナーなどの揮発性溶剤を使うもの

 

用途別の塗料の種類と特徴

用途別の塗料の種類

  1. 屋内の家具や造作材、床材などに使用する塗料
  2. 屋内の壁や天井などに使用する塗料
  3. 屋外で使用する塗料
  4. 屋内・屋外ともに使用できる塗料

 

屋内の家具や造作材・床材などに使用する塗料

木材(家具)

主に屋内の家具や造作材・床材などに使用する塗料には、オイルステイン、オイルフィニッシュ、ウレタンワニスなどがあります。

漆やカシュ―塗料は、日本でよく使われる天然塗料の一種です。

それぞれの塗料の特徴や適した用途を、以下の表にまとめましたので参考にしてください。

塗料の種類 特徴や用途
オイルステイン(OS) 着色剤を石油系溶剤で溶いたもの

木材に浸透させ、木目を生かした着色仕上げとなる

オイルステインで着色し、他の透明塗料を塗って仕上げる場合もあり、主に木製家具や屋内の木部に用いる

オイルフィニッシュ ボイル油やチークオイルなどを木材の繊維の中に浸透させる塗装

はけ塗りのあと、乾く前に粗い麻布などで刷り込みながら拭き取って仕上げる

塗膜をつくらないツヤのない透明仕上げで、主に木製家具に用いる

ウレタンワニス(US) ポリウレタン樹脂を主体としたワニスで、塗料液と硬化剤が分離された二液性と、あらかじめ調合された一液性がある

どちらも塗膜は硬く、耐水性や耐摩耗性に優れる

フローリングやカウンター材、建具枠などの木部に適するが、チリやほこりを嫌うため、現場施工には注意が必要

クリアラッカー(LC) 着色剤を含まない透明塗膜仕上げの塗料

乾燥が速く、塗膜は薄くて硬く、光沢がある

木製家具、柱や建具などの木部の塗装に適している

UV塗料 人工紫外線で硬くなる塗料で、主に工場で塗装を行う

乾燥や硬化が速く、硬い塗膜が形成される

耐摩耗性や耐薬品性に優れ、家具やカウンター材、階段、フローリングなどの木部や金属の塗装に多く用いる

漆(うるし) 漆の木の樹液を原料とする、日本の伝統的な天然塗料の代表で、家具や食器に多く用いる

塗膜は硬く、美しい光沢をもち、アルカリや油につよい

常温多湿で乾燥するため、仕上がりまでの時間がかかり、紫外線に弱く外部の塗装には適さない

拭き漆仕上げでは、漆を塗っては拭き取る、という工程をくりかえし、木目を生かした仕上がり面となる

カシュー塗料 カシュ―の樹の種子の殻を搾った油が原料の天然塗料

漆に似た性質をもち、漆の代用として木部に用いる

不透明で紫外線に弱い点は漆と共通しているが、漆よりも乾燥が速く、金属への塗装も可能

ステインは透明塗装で用いる素地着色剤の総称、ボイル油は亜麻仁油などの乾性油を加熱処理し、乾燥性を高めるための乾燥剤を加えた油のこと

ワニスは天然樹脂や合成樹脂などを油性や揮発性の溶剤で薄めた透明塗料で「ニス」とも呼ばれるよ

 

屋内の壁や天井などに使用する塗料

主に屋内の壁や天井などに使用する塗料には、合成樹脂エマルションペイント1種、2種などがあります。

各塗料の特徴や用途は次のとおりです。

塗料の種類 特徴や用途
合成樹脂エマルションペイント1種(AEP) 一般にアクリル系エマルションペイントと呼ばれる水溶性の不透明塗料

耐候性、耐摩耗性に優れ、退色しにくいのが特徴

浴室やキッチンなどの水滴が生じる場所や木部に適する

耐アルカリ性にも優れるため、コンクリートやモルタルにも適しているが、金属には向かない

合成樹脂エマルションペイント2種(EP) 一般に水性エマルションペイントと呼ばれる水溶性の不透明塗料

安価だが、1種よりも耐水性・耐アルカリ性がやや劣る

有機溶剤を含まず、安全・無公害でほぼ無臭であるため、インテリアに幅広く用いる

壁や天井などの広い面にも適している

塩化ビニル樹脂エナメルペイント(VE) 塩化ビニル樹脂が主原料で、塩化ビニルエナメルとも呼ばれる

エナメル特有の強い光沢をもつ

安価で耐水性、耐薬品性、防カビ性に優れ、浴室やキッチンの壁・天井などに用いる

 

屋外で使用する塗料

外壁塗装

主に屋外で使用する塗料には、油性調合ペイント、合成樹脂調合ペイントなどがあります。

それぞれの特徴や用途を以下の表で確認してみてください。

塗料の種類 特徴や用途
油性調合ペイント(OP) 植物性や動物性の油脂が主原料で、一般にオイルペイント(油性ペイント)と呼ばれる塗料

安価で塗りやすく、密着性がよい

耐衝撃性、耐候性にも優れ、屋外の木部や金属に適する

ただし乾燥がおそく、ニオイや刷毛ムラが残り、耐薬品性に劣るのがデメリット

合成樹脂調合ペイント(SOP) ポリエステル樹脂の一種であるアルキド樹脂を使い、油性調合ペイントの欠点(乾燥がおそく、ニオイや刷毛ムラが残る)を補った塗料

 

 

 

屋内・屋外ともに使用できる塗料

屋内でも屋外でも使用できる塗料には、エポキシ樹脂塗料や柿渋などがあります。

柿渋は日本で古くから伝統的に使われてきた天然塗料の一種です。

塗料の種類 特徴や用途
エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂を主体とした不透明塗膜仕上げの塗料

耐水性、耐薬品性、鉄の錆止め効果に優れている

紫外線に弱いため、外部に用いる際は、紫外線対策としてトップコートを併用する

柿渋 渋柿の搾り汁を自然発酵させた、日本の伝統的な天然塗料

浸透させて素材を補強し、防腐や防水効果がある

防虫効果をもち、和紙の壁紙、建具、外部の板壁の塗装などに用いる

 

 

塗料の種類と特徴とは?DIYや用途別(外壁・内壁)まとめ

塗料でDIYするなら?

ポイント

  1. 塗膜で表面を覆い隠す合成樹脂塗料
  2. 表面をろうでコーティングして着色も可能なワックス
  3. 木目を活かしながら素材に浸透し着色するステイン

上記の3つに分類され、さらに水性・油性・スプレー式に分かれる

用途別でいろいろな塗料の種類があるので素材を調べて選ぼう!

用途別の塗料の種類

  1. 屋内の家具や造作材などに使用する塗料
  2. 屋内の壁や天井などに使用する塗料
  3. 屋外で使用する塗料
  4. 屋内・屋外ともに使用できる塗料

以上です。

ありがとうございました 😀

 

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