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標準貫入試験とは?N値との関係や目的&手順をわかりやすく解説

標準貫入試験

こんにちは、土木学士のちゃんさとです。

標準貫入試験についてくわしく知りたい

こんな疑問にお答えします。

 

標準貫入試験とは土質調査のなかの原位置試験のひとつです。

わかりづらい試験内容を図解や表でまとめました。

参考になればうれしいです。

 

この記事を書いている人

名前:ちゃんさと 1992年生まれ 女性/既婚
  • 元公務員の主婦ブロガー💻
  • 国立大学★土木工学科卒業(学士)
  • 某県庁の公務員(土木職)として7年間はたらきましたが、人間関係のストレスや組織体制が合わないと感じて退職しました。
  • 1級土木施工管理技士の資格もちです。
  • 今はちゃんさとブログで土木施工管理技士や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信をしています。

それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。  

 

標準貫入試験の目的

標準貫入試験の目的は、N値を測定し地層の判別や土の硬軟の判定に利用することです。

N値とは、ボーリングロッドの先端にサンプラーをとりつけ、63.5±0.5㎏のハンマーを76±1cmの高さから自由落下させて、ボーリング孔先端のサンプラーが地盤に30㎝貫入するのに必要な打撃回数のことです。

標準貫入試験をおこなうことで地盤の特性を知り、構造物や道路をつくるときの指標や基準値とします。

 

標準貫入試験の手順

標準貫入試験の方法 標準貫入試験の手順は以下のとおりです。

  1. ボーリング機械を設置する
  2. ボーリングロッドの先端にサンプラーをとりつける
  3. 63.5±0.5㎏のハンマーを76±1cmの高さから自由落下させる
  4. ハンマーにより、サンプラーが地盤に30㎝貫入するときの打撃回数を測定
ノッキングヘッドとはハンマーの打撃を受け止めるもの。サンプラーが地盤に30㎝貫入したときの打撃回数がN値です!

標準貫入試験による調査結果から判別推定

区分 判別推定できる事項
標準貫入試験の調査結果からわかること(総合的)

①構成土質

②深さ方向の強度変化

③支持層の位置(地表からの深さと配列)

④軟弱層の有無(圧密沈下計算の対象となる土質の厚さ)

⑤排水条件

 

標準貫入試験や地盤とN値との関係

N値と地盤の関係は以下のとおりです。

N値と砂の相対密度および粘性土のコンシステンシー

土質 N値 相対密度 土質 N値 コンシステンシー
0~4 非常にゆるい 粘性土 2以下 非常にやわらかい
4~10 ゆるい 2~4 やわらかい
10~30 中位の(ゆるいと密のあいだ) 4~8 中位の(やわらかいとかたいのあいだ)
30~50 密な 8~15 かたい
50以上 非常に密な 15~30 非常にかたい
    30以上 固結した

(引用:道路土工-土質調査指針)

 

良質な支持層と判定できるN値

土質 良質な支持層と判定できるN値
砂質土 30以上
粘性土 20以上
良質な支持層とは、沈下などの変形が起きずに建物を支えられる固い地盤のこと!構造物などをつくるときの大切な指標になります。

 

標準貫入試験による調査結果からわかること

区分 判別推定できる事項
標準貫入試験の調査結果からわかること(N値) 砂質土地盤

相対密度

せん断抵抗角

沈下に対する許容支持力

支持力係数

弾性係数

液状化強度

粘性土地盤

コンシステンシー

一軸圧縮強さ(粘着力)

破壊に対する極限および許容支持力

 

まとめ

標準貫入試験まとめ

  • 標準貫入試験の目的は、N値を測定し地層の判別や土の硬軟の判定に利用すること
  • N値とは、ボーリングロッドの先端にサンプラーをとりつけ、63.5±0.5㎏のハンマーを76±1cmの高さから自由落下させて、ボーリング孔先端のサンプラーが地盤に30㎝貫入させるのに要する打撃回数のこと
  • 良質な支持層と判断できるN値は、砂質土で30以上、粘性土で20以上

標準貫入試験の手順

  1. ボーリング機械を設置する
  2. ボーリングロッドの先端にサンプラーをとりつける
  3. 63.5±0.5㎏のハンマーを76±1cmの高さから自由落下させる
  4. ハンマーにより、サンプラーが地盤に30㎝貫入するときの打撃回数を測定

標準貫入試験で求められるもの

区分 調査結果からわかること
調査結果から総合判定する事項

構成土質

深さ方向の強度変化

支持層の位置(地表からの深さと配列)

軟弱層の有無(圧密沈下計算の対象となる土層の厚さ)

排水条件

N値から推定される事項 砂質土地盤

相対密度

せん断抵抗角

沈下に対する許容支持力

支持力係数

弾性係数

液状化強度

粘性土地盤

コンシステンシー

一軸圧縮強さ

破壊に対する極限および許容支持

 

そのほか、標準貫入試験以外の原位置試験(土質試験)の方法などは、以下の記事をご覧ください。

 

今回は以上です。

参考になればうれしいです。

ありがとうございました。

 

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