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用地測量の流れや面積計算とは?用地幅杭設置や仮杭などについて

用地測量

用地測量とは、土地や境界などについて調査し、用地買収などに必要なデータおよび図面を作成することです。

主に新しく道路をつくったり構造物を建てたりするときに、必要な土地や境界を明らかにします。

今回はその【用地測量】についてさらに深堀り!

流れや面積計算方法などをサクッと解説していきます。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

用地測量の流れや面積計算とは?用地幅杭設置や仮杭などについて

用地測量についてみていきましょう。

用地測量の流れと作業規定

用地測量の流れはこんな感じです。

用地測量の流れ

  1. 作業計画
  2. 資料調査
  3. 復元測量
  4. 境界確認(立会い)
  5. 境界測量
  6. 用地境界仮杭設置
  7. 用地境界杭設置
  8. 境界点間測量
  9. 面積計算
  10. 図面の作成(用地実測図・用地平面図)
  11. 検査・納品

作業規定についてそれぞれ確認していきましょう。

 

1.作業計画

作業計画では用地測量に着手する前に、作業の方法、使用する主要な機器、人工(要員)、日程などを確認し計画を立案します。

そしてこれらの計画を発注者(測量を依頼した者)に提出し、承認と調整をしていきます。

また、測量を実施する区域の地形、土地の利用状況、植生の状況などを把握し、用地測量の細分ごとに作成するのが一般的です。

 

2.資料調査

資料調査では、以下の項目について確認します。

用地測量★資料調査

  1. 図などの転写
  2. 測量の位置や範囲
  3. 土地や建物の登記簿
  4. 権利者確認

 

3.復元測量

境界確認の前に、地積測量図などにより境界杭の位置を確認します。

収集した資料と復元杭の位置が相違する場合は、復元杭を設置せず、原因を調査し発注者に報告しましょう。

復元杭の位置について土地所有者の同意が得られた場合は、復元杭の取り扱いは発注者の指示に従ってください。

 

また亡失などがあれば、権利関係者に説明し、復元すべき位置に仮杭(復元杭)を設置します。

事前に説明している場合は、基本的に関係権利者の立会いは行いません。

 

4.境界確認(立会い)

境界確認(立会い)とは、現地において土地の境界(境界点)を関係権利者立会いのうえ、確認する作業のことです。

用地測量の土地を構成する境界線を【一筆(いっぴつ)】というよ。

境界確認をするときには、土地所有者に対して立会いを求める日を定め、事前に通知します。

境界確認が完了したら、土地境界確認書にて署名押印をもらいましょう。

 

5.境界測量

現地において境界点を測定し、その座標値を求める作業を「境界測量」といいます。

近くの4級基準点以上の基準点に基づき、放射法などにより実施します。

ただし基準点がないなど、やむを得ない場合は補助基準点を設置し、それに基づいて行うこともあるので問題ありません。

観測はTSまたはGNSSなどを用いたキネマティック法、RTK法もしくはネットワーク型RTK法などの現地測量が挙げられます。

 

6.用地境界仮杭設置

用地幅杭の位置以外の境界線上などに、用地境界杭を設置する必要がある場合に、用地境界仮杭を設置します。(必要ない場合もある)

また用地境界仮杭設置は、交点計算などで求めた用地境界仮杭の座標値に基づいて、4級基準点以上の基準点から放射法または用地幅杭線および境界線の交点を視通法により行います。

 

7.用地境界杭設置

用地境界杭

用地幅杭または用地境界仮杭と同位置に用地境界杭を置き換える作業のことです。

 

8.境界点間測量

境界点間測量とは、境界測量等において隣接する境界点間の距離をTS等を用いて測定し精度を確認する作業をいいます。

点間がどこからどこまでかというと、隣接する境界点の間または、境界点と用地境界杭を設置した点までです。

用地点間測量は、境界測量・用地境界仮杭設置・用地境界杭設置の工程が終わったときに実施されます。

 

9.面積計算

境界測量のデータに基づき、買収用地や残地の面積を算出する作業のことです。

面積計算は原則として座標法によって行われます。

 

10.図面の作成(用地実測図・用地平面図)

各作業のデータから、用地実測図、地籍図の修正、用地平面図の作成などを行います。

 

11.検査・納品

作成した資料を成果品としてまとめ、発注者による検査が行われます。

検査に合格すれば、用地測量としての業務は完了です。

そのほか、測量の種類などについても併せてチェックしておくとよいでしょう。

用地測量の面積計算(座標法)例題付き

測量士補の試験では、座標法による面積計算の出題が多く、文章では作業規定(工程)の順序やその内容が出題されています

公式:Σ{(その点のX座標値)×(次の点のY座標値-1つ前の点のY座標値)}/2

 

ただちょっとわかりにくいので(笑)

ここでひとつ、例題をやってみましょう。

例題)境界点A、B、C、Dを結ぶ直線で囲まれた四角形の土地の測量を行い、表に示す平面直角座標系の座標値を得ました。この土地の面積を求めなさい。

境界点 X座標(m) Y座標(m)
A -15.000 -15.000
B +35.000 +15.000
C +52.000 +40.000
D -8.000 +20.000

 

 

解答)

ふつうに座標点をとって面積を計算することもできますが、1箇所を0(原点)となるように考えるとより簡単に計算ができます。

今回の場合は、X、Y座標値に+15.000をすると以下のようになり、Aの境界点を原点(0,0)として考えることができます。

用地測量(面積計算)図解

境界点 X座標(m) Y座標(m)
A -15.000+15.000=0.0 -15.000+15.000=0.0
B +35.000+15.000=50.000 +15.000+15.000=30.000
C +52.000+15.000=67.000 +40.000+15.000=55.000
D -8.000+15.000=7.000 +20.000+15.000=35.000

 

さらに計算表を作成し、座標法によって面積を求めましょう。

公式:Σ{(その点のX座標値)×(次の点のY座標値-1つ前の点のY座標値)}/2

境界点 X座標(m) Y座標(m) (次の点のY座標値-1つ前の点のY座標値) (その点のX座標値)×(次の点のY座標値-1つ前の点のY座標値)
A 0.0 0.0 30(B)-35(D)=-5 0×(-5)=0
B 50.000 30.000 55(C)-0(A)=55 50×55=2,750
C 67.000 55.000 35(D)-30(B)=5 67×5=335
D 7.000 35.000 0-55=-55 7×(-55)=(-385)
倍面積(合計) 2,700
面積(倍面積÷2) 1,350

よって点A、B、C、Dで囲まれた土地の面積は1,350㎡です。(解答)

 

用地測量の流れや面積計算とは?用地幅杭設置や仮杭まとめ

用地測量の流れ

  1. 作業計画
  2. 資料調査
  3. 復元測量
  4. 境界確認(立会い)
  5. 境界測量
  6. 用地境界仮杭設置
  7. 用地境界杭設置
  8. 境界点間測量
  9. 面積計算
  10. 図面の作成(用地実測図・用地平面図)
  11. 検査・納品

用地測量の面積計算の公式

Σ{(その点のX座標値)×(次の点のY座標値-1つ前の点のY座標値)}/2

 

以上です。

ありがとうございましたー!

 

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