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入札の種類★発注者&受注者どちらも知っておきたい入札のきほん

入札

橋をつくったり道路を修繕したり、工事を行うにはさまざまな手続きが必要です。

そのなかでも【入札】は、どの会社が工事を行うかを決める大切な手続きと言えるでしょう。

入札とはどの会社が工事を請け負うか決めることだよ!

ただし、一言で【入札】と言っても、いくつか種類があり方式が異なります。

発注者側も受注者側も、どちらも必ず知っておきたい知識をまとめましたのでぜひご覧ください。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

 

入札の種類

河川工事

入札の種類は以下のとおりです。

入札の種類

  1. 一般競争入札
  2. 指名競争入札
  3. 総合評価(落札)方式
  4. VE方式(設計・入札)
  5. ネゴシエーション方式

それぞれの特徴をみていきましょう。

一般競争入札

一般競争入札は、公共工事で発注する官庁が建設業者を決める入札制度のひとつ。

一定の参加条件を満たす者が公告により自由に競争できる入札です。

基本的には入札参加資格を定めていませんが、申請時の資料をもとに不良業者は排除することになっています。

最低の見積金額で応札した者を落札者とする方式を【最低価格方式】、審査基準によって評価を行い、性能等の評価点および見積金額を総合的に評価し、最高の評価点となったものを落札者とする【総合評価方式】があります。

最低価格方式 総合評価方式
最低の見積金額で応札した者を落札者とする方式 審査基準によって評価を行い、性能等の評価点および見積金額を総合的に評価し、最高の評価点となったものを落札者とする方式

そして一般競争入札は公共工事の入札制度を見直す必要性から、「指名競争入札」に代わって導入された経緯があり、国の契約は原則として一般競争入札です。

指名競争入札

指名競争入札は、入札参加資格者名簿のなかから、発注者がいくつかの条件により指名評者を選定し、選定された者が入札に参加する方式です。

 

総合評価(落札)方式

技術提案と価格について総合的に評価を行い、落札者が決める契約方式、価格のみではなく、総合的な価値による競争を促進する方式です。

総合評価落札方式は工事の種類により、簡易型、標準型、高度技術提案型の3種類に分けられます。

一方で、この方式は公共工事の品質確保を図るうえで有効であるとされており、談合などの不正防止効果も期待できます。

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VE方式(設計・入札)

VE方式とは、目的物の機能を低下させずコストを低減する、または同等のコストで機能を向上させるための入札方式です。

VEは価値工学であるVale Engineeringの略語

直轄事業において試行的に導入されており、設計VE、入札時VE(価格競争型・総合評価型)などがあります。

設計VE方式

設計VEとは、既往の基本計画、通常の設計業務の成果(原案)を否定するのではなく、よりよい設計をめざすため、さらに改善の余地があることを前提として、設計者以外による見直しを通して、より価値の高い解決策を見出そうとする取り組みを指します。

 

入札時VE方式

入札時に技術提案を募って工事に反映させる方式です。

民間の技術やノウハウを積極的に活用してコスト縮減を図れるメリットがあります。

 

ネゴシエーション方式

ネゴシエーション方式は、技術的に優れた者から順次価格交渉を行う方式です。

また、入札価格の低いものから順次技術審査を行い、交渉の上で契約する方式ともいえます。

 

おまけ:入札を行わない契約

握手

一方で、国や地方公共団体などが入札を行わずに契約する方式もあり、一般には「随意契約」といいます。

そして随意契約も大きく分けて4つに分類できます。

随意契約の種類

  1. 一般随意契約
  2. 特命随意契約
  3. 公募随意契約
  4. プロポーザル方式

一般随意契約

入札の方法によらないで、原則として複数の者から見積もりを提出させ、予定価格の制限の範囲内で最低の価格をもって申し込みをしたものを契約の相手方とする契約です。

金額の小さい工事などに適用されます。

 

特命随意契約

目的に対して履行可能な者が特定な一者に限られるなど、一定の理由がある場合の契約方式です。

管制談合の温床との批判を受けたことにより、大幅な制限を受け、公募または競争形式へ移行しつつあると言われています。

 

公募随意契約

特命随意契約に際し、履行可能な他者を広く公募することにより、条件を満たす他者があった場合に、競争入札へ移行する制度です。

 

プロポーザル方式

プロポーザル方式(企画競争)入札というのは、「技術的に高度」、「専門的な技術が要求される」業務の発注に使われる契約方式です。

仕事を受注したい事業者は一定のテーマに基づいて金額や方針を提案し、発注者は提案された内容を総合的に評価して受注者を決定します。

そして入札方式は「随意契約」であり、入札の種類としては、誰でも参加できる「公募型」と「指名型」の2つがあります。

ただし、一般的な随意契約は発注者が「任意」に選んだ相手と契約を結ぶのに対し、プロポーザル方式(企画競争)入札は任意ではなく「技術提案」に基づいて契約相手をえらびます。

一般的な随意契約 プロポーザル方式
発注者が「任意」に選んだ相手と契約を結ぶ 「技術提案」に基づいて契約相手をえらぶ

また、プロポーザル方式のメリットとデメリットはこんな感じです。

メリット デメリット
選定にあたっては「質の高さ」や「事業者の経験」などが判断材料となる可能性もあるため、他の入札形式と比較して利益が出やすい

粗悪な業者が安い価格で入札することを避けられる

高い知識や企画力が求められる

受注の経験が少ない、あるいは企画力に自信のない事業者にとっては、プロポーザル方式の入札はハードルの高い

 

 

以上です。

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ありがとうございました。

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