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こんにちは、1級土木施工管理技士のちゃんさとです。
今回は【土木施工管理技士の仕事内容】について掘り下げていきたいと思います。
こんな疑問にお答えしますね。
👷この記事を書いている人
- 元公務員の土木ブロガー💻
- 国公立大学の土木工学科卒業
- 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間働いた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 1級土木施工管理技士の資格もち
- 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信をしています。
それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。
土木施工管理技術者の仕事内容とは?
土木施工管理技士とは、土木工事または建築一式工事を管理・監督できる資格をもつ人のことです。
要は、土木工事や建築工事を管理する責任者ということですね。
土木施工管理技士の仕事内容はざっくりこんな感じです。
- 工事全体の進捗・スケジュール管理
- 現場作業員の監視・管理
- 下請け金額の見積・確認
- 下請け業者の管理・監督
- 工事内容の設計・積算の確認
- 発注者との協議・内容確認
- 工事における材料計算や図面などの資料作成
- 工事の成果品作成(発注者への提出物)
工事全体の進捗・スケジュール管理
道路や橋などの工事全体の進捗・スケジュールを管理します。
工期が決まっているので、それに合わせた作業内容なども考えながら工事を進めなくてはなりません。
現場作業員の監視・管理
土木施工管理技士として現場代理人や工事主任になると、作業自体はせずに、現場作業員たちの監視や管理業務が主となります。
工事で事故などが起こらないように、つねに安全に気を遣いながら現場を監視するわけですね。
下請け金額の見積・確認
とくに大きい工事では、工事を請け負った会社のほかに、工事の一部を外注することを「下請け」すると言います。
下請けとの契約や見積金額の算定なども、土木施工管理技士である現場代理人が行うことが多いです。
下請け業者の管理・監督
下請け業者は別業者ですが、工事の一部を請け負ってもらっている以上、同じように安全管理を指導・徹底します。
とくに下請けとなる業者は規模が小さな会社が多いので、安全への意識や管理が徹底されていない部分も多いのが現実。
そこら辺を上手に指導していくのも土木施工管理技士の腕の見せ所になります。
工事内容の設計・積算の確認
また、土木施工管理技士は工事内容の設計・積算を確認するのも仕事のひとつです。
設計が工事現場と合っているかどうかや、工事内容に変更などが出たときに積算・見積などを行います。
発注者との協議・内容確認
工事内容やトラブルなどが起こったときには、工事を発注した会社(担当者)との協議を実施します。
設計した構造物と差異が出ないようにすり合わせしていく感じですね。
人間同士の話し合いになるので、合う合わないもありますが。(笑) 🙄
工事における材料計算や図面などの資料作成
工事で使われた材料計算や図面などの作成も行います。
よってCAD(キャド)が使えることは必須条件と言えるでしょう。
わたしもCADがまったくできない状態から始まったのでとても苦労しました。
CADに触れる機会があるのなら、早めに習得しておいて損はないスキルです。
工事の成果品作成(発注者への提出物)
工事が完成するときには、発注者へ成果品を納品します。
成果品の中身は、図面や数量計算、使った材料表や打合せ簿などさまざま。
さいごのまとめ作業とも言えるでしょう。
工事がスムーズに進むように、関係者との調整や、現場管理、資料作成など、仕事内容は多岐にわたります。
土木施工管理技士の【1級と2級】のちがいは何?
1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士のちがいは、工事における配置技術者が異なる点です。
配置技術者とは、工事で配置しなければいけない技術者のことで、
- 現場代理人
- 主任技術者
- 監理技術者
などのことです。
さらに土木工事は金額によって、土木施工管理技士の配置義務を設定しています。
- 下請けの合計が4,000万円(建築一式は6,000万円)以上のとき⇒監理技術者(1級土木施工管理技士)を配置しなければならない(工事請負金額3,500万円以上)
- すべての工事ごとに主任技術者(2級土木施工管理技士以上)を配置しなければいけない※1の場合はのぞく
いっぽう、1級と2級の資格でそれぞれなれる配置技術者がちがいます。
- 1級土木施工管理技士⇒監理技術者になれる
- 2級土木施工管理技士⇒主任技術者になれる
監理技術者
下請けの合計が4,000万円(建築一式は6,000万円)以上のときは、監理技術者(1級土木施工管理技士)の配置が義務づけられています。(工事請負金額3,500万円以上)
これは、特定建設業の許可に基づき定められています。
主任技術者
請負金額にかかわらず、すべての工事ごとに主任技術者(2級土木施工管理技士以上)を配置しなければいけません。
ただし、監理技術者が必要な工事を除きます。(下請け金額の合計が4,000万円(建築一式は6,000万円)以上をのぞく)
未経験から土木施工管理技士(技術者)の仕事ってできるの?
こんな人もいるかもしれません。
結論、未経験からでも土木施工管理技士の仕事に就くことはできます。
建設会社で経験を積みながら、土木施工管理技士の試験を受ける形になります。
土木施工管理技士の資格条件については、以下の記事を確認してください。
大丈夫です。
現在、建設業は慢性的な人手不足…。
外国人をどんどん登用しているのが現状です。
建設業の人手不足については、以下の記事でさらにくわしく説明していますのでそちらをご覧ください。
建設業の人手不足解消へ!外国人の採用方法や注意点をかんたん解説
いっぽう転職サイトをのぞいてみると、未経験歓迎の求人もかなり増えてきています。
おすすめ転職サイトは、求人数No1のリクナビNEXTと施工管理につよいとされるdoda(デューダ)です。
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土木施工管理技術者の仕事内容から推測!向いているのはどんな人?
土木工事に長年携わり、たくさんの土木施工管理技士の人たちと関わって仕事してきました。
けっきょく土木施工管理技士が向いている人ってどんな人なのか?
それは、
【人との関わりを大切にできる人】
【リーダーシップがある人】
本当です!
頭が良いとか技術があるとかは関係ありません。
むしろ土木施工管理技士は、工事に携わるたくさんの人たちと調整しなければいけないので、コミュニケーション能力の方が重視されます。
よっていろんな人と話をするのが好きで、人との関わりを大切にしている人は、うま~く工事現場をまわしていると感じました。
また、ひとりだけでは工事を完成させることはできません。
工事をひとつのチームとして考え、リーダーシップを取れる人は、なんだかんだ工事も円滑に進むのです。
人との関わりを大切にできる人、リーダーシップがあって周りをひっぱれる人は土木施工管理技士に向いているでしょう。
逆に個人プレイが得意で、一匹オオカミ的な気質な人は、あまり土木施工管理技士の仕事には向いていません。
土木施工管理技術者の仕事内容とは?向いてる人はどんな人まとめ
今回は以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。