土木施工管理技士 第1次検定 土木・土木施工管理技士

2級土木施工管理技士★一次試験対策(河川・砂防)ポイントまとめ

河川砂防(2級土木)

こんにちは!1級土木施工管理技士のちゃんさとです。

 

今回は、2級土木施工管理技士の1次試験(第一次検定)で出題される、河川・砂防の選択問題について解説していきます。

最新10年分の過去問を解きなおし、出やすい問題やポイントをまとめましたので、ぜひ試験勉強に役立てて頂ければうれしいです。

一方で、同じ内容をYouTubeでも配信しています。

動画で確認したい方は、以下をぜひチェックしてみてください。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

2級土木施工管理技士★一次試験|河川・砂防工事の出題傾向

写真1_河川工事

2級土木施工管理技士の1次試験で、河川・砂防工事の内容は例年、No.15~No.18(4問)出題されています。

これは、No.12~No.31までの20問のうち、6問を選択する形となっており、すべて解答しなければいけないわけではありません。

よって、出題される4問のうち、2問以上答えられれば及第点って感じ 🙄

王道の問題を落とさずに確実に正解することが大切です。

 

2級土木施工管理技士★一次試験|河川・砂防工事の内容&ポイントまとめ

それでは、よく出る問題(項目)についてそれぞれ見ていきましょう。

2級土木★河川砂防

  1. 河川に関すること
  2. 河川堤防に関することや施工
  3. 河川護岸(低水護岸も含む)
  4. 砂防えん堤に関すること(構造や施工)
  5. 地すべり防止工

2級土木の河川・砂防工事では上記の5項目を押さえておけばOKです。

河川に関すること

腹付け盛土

まずは、河川の断面構造に関することです。

ポイント

1.河川堤防における小段は、堤防法面の安定性を保つために法面の途中に設けられる平らな部分をいう

2.段切りは、堤防法面に新たに腹付盛土する場合は、法面に水平面切土を行い、盛土と地山のなじみをよくするために施工する

3.堤防工事には、新しく堤防を構築する工事、既設の堤防を高くするかさ上げや断面積を増やすために腹付けする拡築の工事などがある

4.河川の流水がある側を堤外地、堤防で守られている側を堤内地という

5.河川の横断面図は、上流から下流をみた断面で表し、右側を右岸という

6.堤防の天端表法面の交点を表法肩という

それぞれの名称や役割などについて問われますので、上記の図解などでしっかり確認しておきましょう。

また、堤防の役割を問う問題も出題されていますので、チェックしてみてください。

堤防の種類

番号 堤防の種類 内容
本堤 堤内地への氾濫防止のために、連続して河川両岸に設ける
副堤 本堤の決壊に備えてつくられる控えの堤、あるいは高水敷を守る前提をいう
霞堤 洪水を一時的に堤内地にみちびき、洪水調節をする
背割り堤 河川の合流部で堤防を下流に延長し、水位の調整を図る
導流堤 河川の合流部や河口部で、流れの方向を安定させる
輪中堤 河川に囲まれた集落を、水害から守るための堤防
越流堤 洪水を調整するため、分水路や遊水地へ越流させるための堤防
締切り堤 廃川となった旧河川を締め切るための堤防

過去問の例:霞堤は、上流側と下流側を不連続した堤防で、洪水時には流水が開口部から逆流して堤内地に湛水し、洪水後に閉口部から排水される(○:正しい文章として出題)

 

河川堤防に関することや施工

つづいては河川堤防で、主に施工に関することが出題されています。

ポイントとなる部分は以下のとおりです。

河川堤防の施工

1.堤防の腹付け工事では、旧堤防との接合を高めるために階段状に段切りを行う。

2.河川堤防を施工した際の法面は、一般に総芝などの芝付けを行って保護する(芝張り、種子吹付け等)

3.堤防腹付け工事では、旧堤防の裏法面に腹付けを行うのが一般的

4.旧堤防を撤去する際は、新堤防の地盤が十分に安定したあとに実施する

5.堤防の施工中は、堤体への雨水滞水や浸透が生じないよう堤防に横断面方向に勾配を設ける

6.河川堤防は、上流から下流に向かって右手側を右岸という

7.河川堤防の工事において基礎地盤が軟弱な場合には、緩速載荷工法や地盤改良などを行う

8.河川堤防に用いる土質材料は、施工性がよく、とくに締固めが容易な材料がよい

9.堤防の盛土は、均等に敷き均し、締固め度が均一になるように締め固める

10.堤防の法面は、河川の流水がある側を表法面、堤防で守られる側を裏法面という

とくに色を変えている部分は、過去問においてひっかけてくる可能性が高いので要チェックですよ 😉

 

ココでひとつ、過去問を解いてみましょう。

【例題】河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

①堤防の腹付け工事では、旧堤防との接合を高めるため階段状に段切りを行う。

②河川堤防を施工した際の法面は、一般に総芝や筋芝などの芝付けを行って保護する。

③堤防の腹付け工事では、旧堤防の表法面に腹付けを行うのが一般的である。

④旧堤防を撤去する際は、芯堤防の地盤が十分安定したあとに実施する

 

【解答】

正解は…③!

「旧堤防の表法面に腹付けを行う」という部分が誤りです。

一般的に腹付け工事は、裏法面に施工します。

こんな感じで出題されるので、文章はしっかり確認するようにしてください。

 

河川護岸(低水護岸も含む)

河川護岸では、勾配や工法について出題されます。

河川護岸の勾配

勾配がよく分からん!って人は、まず積工(ブロック積や石積)など、~積と呼ばれる護岸は勾配がキツイ(1:0.5くらい)と覚えておきましょう。

そのほか、枠や石張り、連節ブロックなどはすべてゆるめの勾配(1:1.5以上)となっています。

 

また河川護岸の工法については以下のとおりです。

河川護岸

横帯工は、法覆工の延長方向の一定区間ごとに設け、護岸の変位や破損が他に波及しないように絶縁するものである

縦帯工は、護岸の法肩部に設けられるもので、法肩の施工を容易にするとともに、護岸の法肩部の破損を防ぐものである

小口止工は、法覆工の上下流端に施工して護岸を保護するもの

根固め工は、河床を直接覆うことで急激な洗堀を防ぐもの(護岸基礎工前面の洗堀を防止)

低水護岸は、低水路を維持し、高水敷の洗堀などを防止するもの

低水護岸の天端保護工は、流水によって護岸の裏側から破壊しないように保護するもの

法覆工は、堤防および河岸の法面を被覆して保護するもの

高水護岸は、複断面の河川において高水時に堤防の表法面を保護するもの

護岸基礎工の天端高さは、過去の実績などから最深河床高を評価して設定する

基礎工は、洗堀に対する保護や裏込め土砂の流出を防ぐために施工する

ブロック積(小口)

【ブロック積構造図の一例】

それぞれの工法の役割を確認しておきましょう。

 

砂防えん堤に関すること(構造や施工)

砂防えん堤(名称)

砂防えん堤における名称や役割について問われる問題が多く出題されています。

砂防えん堤の各名称 役割
洪水を越流させないことを原則とし、両岸に向かって上り勾配とし、袖の深さは本体と同程度の安定性を有する地盤までとする
通し 上流からの水を越流させるもの。原則として逆台形とし、幅は流水によるえん堤下流部の洗堀に対処するため、支障を来さない程度でできるだけ広くし、高さは水位に余裕高以上の値を加えて定める
水たたき 本えん堤からの落下水による洗堀の防止を目的に、前庭部に設けられるコンクリート構造物
水抜き 施工中の流水の切り替えや堆砂後の浸透水を抜いて水圧を軽減するために必要に応じて設ける
副えん堤 本えん堤の基礎地盤の洗堀および下流河床低下の防止のために設ける
側壁護岸 水通しからの落下水が左右の渓岸を浸食することを防ぐための構造物
前庭保護工 本えん堤を越流した落下水による洗堀を防止するための構造物

本えん堤の堤体下流の法勾配は、越流土砂による損傷を避けるため、1:0.2を標準とします。(例外あり)

そして堤体基礎の根入れは、岩盤で1m以上、砂礫盤では2m以上が必要です。

また、砂防えん堤を砂礫の堆積層上に施工する場合の一般的な順序は以下のとおりですのでチェックしておきましょう。

砂防えん堤(砂礫)施工順序

①本えん堤基礎部

②副えん堤

③側壁護岸・水たたき

④本えん堤上部

地すべり防止工

地すべり防止工では、地すべりが活発に継続している場合は抑制工を先行させ、滑動を軽減してから抑止工を施工してください。

また地すべり防止工では、抑止工だけの施工は避けるのが一般的です。

そして地すべりにおける工法の概要はこんな感じ 🙂

横ボーリング工 地下水の排除のため、帯水層に向けてボーリングを行うもの

地すべり斜面に向かって水平よりやや上向きに施工する

杭工 鋼管などの杭を地すべり斜面に挿入して、斜面の安定を高める工法

建込み位置は、地すべり土塊下部のすべり面の勾配が緩やかな場所とする

排土工 地すべり頭部に存在する不安定土塊を排除し荷重を減ずることで、地すべりの滑動力を減少させる工法
抑制工 地下水状態などの自然条件を変化させ、地すべり運動を停止・緩和する工法

例:水路工、横ボーリング工、集水井工

水路工 地表の水を水路に集め、速やかに地すべりの地域以外に排除する工法
抑止工 杭などの構造物によって、地すべり運動の一部または全部を停止させる工法

例:杭工やシャフト工など

排土トンネル 地すべりの規模が大きく、地下水が深部にあるため横ボーリング、集水井の施工が困難な場合に用いられる

地すべり土塊の下にある安定した基盤中に設け、排水トンネル内からの集水ボーリングによって滑り面付近の深層地下水を排除する

シャフト工 大口径の井筒を山留めとして掘り下げ、鉄筋コンクリートを充填してシャフト(杭)する工法
押え盛土工 地すべり土塊の下部に盛土を行うことにより、地すべりの滑動力に対する抵抗力を増加させる工法
集水井工 排水は原則として排水ボーリングによって自然排水を行う。

 

はい!ココでまたまた過去問を解いてみましょう!

【例題】地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

①横ボーリング工では、地下水の排除のため、帯水層に向けてボーリングを行う工法である

②地すべり防止工では、抑止工、抑制工の順に施工するのが一般的である。

③杭工は、鋼管などの杭を地すべり斜面に挿入して、斜面の安定を高める工法である。

④地すべり防止工では、抑止工だけの施工は避けるのが一般的である。

 

 

【解答】

正解は…②!

「抑止工、抑制工の順に施工する」という部分が間違いです。

地すべり防止工では、地すべりが活発に継続している場合は抑制工を先行させ、滑動を軽減してから抑止工を施工してください。

 

以上です。

【土木施工管理技士★第一次検定】

受験する方は上記の記事もぜひご覧ください。

ありがとうございました。

 

この記事を書いた人

名前:ちゃんさと
  • 元公務員の土木ブロガー💻
  • 国立大学の土木工学科卒業(学士、コンクリート研修室所属)
  • 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間働いた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
  • 転職活動経験あり(現在フリーランス)
  • 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4などの資格もち
  • 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信中!

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