今回のテーマは【コンクリートの補修工法】
断面修復工などの種類や、中性化での補修についてかんたんにまとめましたので、ぜひご覧ください。
それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂
コンクリート補修工法の分類!中性化での補修や断面修復工について
種類別のコンクリート補修工法
コンクリートは時間が経ったり外部から衝撃を加えられたりすると、ひび割れやはく落などが生じます。
それぞれの原因や工法別にまとめましたので参考にしてください。
ひび割れ補修 | ひび割れ被覆工法(ひび割れのみを被覆する工法) |
注入工法 | |
充填工法(鋼材が腐食していない場合の工法) | |
断面の修復 | 左官工法 |
モルタル注入工法 | |
コンクリート充填工法 | |
表面の被覆 | 表面被覆工法 |
含浸工法 | |
はく落の防止 | 繊維シート被覆工法 |
電気化学的な補修 | 電気防食工法 |
脱塩工法 | |
再アルカリ化工法 |
そのほか、はつりと断面修復工法を組み合わせた工法もあります。
はつりの方法は、電動ピックやブレーカー、ウォータージェット、カッターなどが用いられることが多いです。
またパウダー状のモルタルと水を圧縮空気を使って吹付ける吹付工法や、低圧・高圧・塗布式の3種類がある注入工法などがあります。
表面被覆工法では、繊維シート巻き立て工法などがあり、工法の流れは以下のとおりです。
繊維シート巻き立て工法
- 下地処理
- プライマー塗布
- パテ処理
- 繊維シート
- 積層貼り付け
- 仕上げ処理
繊維シート巻き立て工法は、補強または剥落防止工法と併用することが多いです。
ただし被覆工法は、劣化因子侵入効果は高いですが、コンクリート表面の状態を観察できないことが欠点となります。
中性化などのコンクリート補修工法とは?
つづいては劣化機構別にコンクリート補修工法をみていきましょう。
劣化機構というのは以下のとおりで、コンクリートが壊れる主な原因となるものです。
コンクリート劣化機構
- 中性化
- 塩害
- 凍害
- アルカリシリカ反応
- 化学的侵食
劣化機構別に補修工法をまとめるとこんな感じ 🙂
それぞれの劣化機構についてくわしく知りたい方は以下リンクからチェックしてみてください。
劣化機構 | コンクリート補修工法 |
中性化 | 断面修復工法
表面処理工法 再アルカリ化工法 |
塩害 | 断面修復工法
表面処理工法 脱塩工法 |
凍害 | 断面修復工法
ひび割れ注入工法 表面修復工法 |
アルカリシリカ反応 | 水処理工法(止水、排水処理)
ひび割れ注入工法 表面処理工法 巻き立て工法 |
化学的侵食 | 断面修復工法
表面処理工法 |
(参考:コンクリ―ト標準示方書:維持管理編)
それぞれの劣化機構やコンクリートの状態によって、適切な補修工法を選定してください。
コンクリート補修工法の分類!中性化での補修や断面修復工まとめ
種類別のコンクリート補修工法
ひび割れ補修 | ひび割れ被覆工法(ひび割れのみを被覆する工法) |
注入工法 | |
充填工法(鋼材が腐食していない場合の工法) | |
断面の修復 | 左官工法 |
モルタル注入工法 | |
コンクリート充填工法 | |
表面の被覆 | 表面被覆工法 |
含浸工法 | |
はく落の防止 | 繊維シート被覆工法 |
電気化学的な補修 | 電気防食工法 |
脱塩工法 | |
再アルカリ化工法 |
劣化機構別のコンクリート補修工法
劣化機構 | コンクリート補修工法 |
中性化 | 断面修復工法
表面処理工法 再アルカリ化工法 |
塩害 | 断面修復工法
表面処理工法 脱塩工法 |
凍害 | 断面修復工法
ひび割れ注入工法 表面修復工法 |
アルカリシリカ反応 | 水処理工法(止水、排水処理)
ひび割れ注入工法 表面処理工法 巻き立て工法 |
化学的侵食 | 断面修復工法
表面処理工法 |
以上です。
ありがとうございました。
この記事を書いた人
- 元公務員の土木ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科(コンクリート研究室)卒業(学士)
- 大学卒業後、某県庁の地方公務員(土木職)に合格!7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 現場監督・施工管理の経験あり
- 1級土木施工管理技士・危険物取扱者(乙)・玉掛け等の資格もち
- ブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインに情報を発信
- 書籍【土木技術者のための土木施工管理の基礎】好評発売中!