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軟弱地盤対策工法の覚え方&一覧!n値との関連や工法をわかりやすく解説

軟弱地盤対策
軟弱地盤の対策工法っていっぱい種類があって覚えるの大変…
軟弱地盤対策工法についてかんたんに覚えられるコツとかってないかな??

こんなお悩みを解決します。

 

軟弱地盤対策工法っていっぱいあって覚えるの大変ですよね。

それにどんなときにどの工法を使うのかもひとつにまとまってたらいいのに…。

…ってことで軟弱地盤対策工法の一覧表つくりました!

さらに軟弱地盤対策工法の覚え方もわかりやすく解説していきます。

 

軟弱地盤対策工法の覚え方&一覧!n値との関連や工法をわかりやすく解説

軟弱地盤について、【目的・効果・工法】についてまとめました。

軟弱地盤対策工法

覚え方としては、目的、工法の効果、種類をセットで覚えるようにすると良いです。

目的や効果が分かれば、ある程度どんな工法かイメージがつくようになります。

n値やコーン貫入試験による軟弱地盤の判定基準

軟弱地盤の調査による標準値(粘性土の場合)

標準貫入試験 N値 コーン貫入試験 qc(kN/㎡) 盛土の安定および沈下
N>4 qc>250 沈下、安定について問題なし
4>N>2 250>qc>125 盛土が高いと安定性が問題になることもあるが一般には安定、沈下に対して十分な調査が必要
2>N 125>qc 安定および沈下に対して十分な調査が必要
ちなみに粘性土はN<4、砂質土はN≦10が目安

軟弱地盤の施工現場では、つねに地盤の状況を知るための観測を行い、その状況を把握することが大切です。  

 

軟弱地盤対策工法の特徴および効果一覧

軟弱地盤工法の種類 種類の細分化
バーチカルドレーン工法 サンドドレーン工法
カードボードドレーン工法(ペーパードレーン工法)
載荷重工法 プレローディング工法
サーチャージ工法
大気圧低下工法
地下水低下工法
サンドコンパクションパイル工法 ー
固結工法 石灰パイル工法
深層混合処理工法
薬液注入工法
凍結工法
表層処理工法 表層排水処理工法
サンドマット工法(敷砂工法)
表層混合処理工法(添加材工法)
緩速載荷工法 漸増載荷工法
段階載荷工法
軽量盛土工法 ー
振動締固め工法 バイブロフローテーション工法
ロッドコンパクション工法
重錘落下締固め工法
押さえ盛土工法 ー
置換工法 ー
盛土補強工法 ー
軟弱地盤の工法についてさらにくわしくみていきましょう!

 

バーチカルドレーン工法をわかりやすく!

軟弱地盤中に、人工的に鉛直方向の排水路をつくって粘性土の排水時間を短くし、圧密時間を短縮する工法の総称をバーチカルドレーン工法といいます。

とくに、圧密沈下の促進や強度増加の促進に効果があります。

 

サンドドレーン工法

サンドドレーン工法は、透水性が高い砂柱をつくる工法です。

排水性を確保し、あわせて地盤強度を増加させる効果があります。

名前が似ているサンドドレーン工法とサンドコンパクションパイル工法のちがいについて知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。(↓以下リンク)

軟弱地盤イメージ
サンドドレーン工法とサンドコンパクションパイル工法の違いとは?わかりやすく解説

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カードボードドレーン工法(ペーパードレーン工法)

カードボードドレーン工法(ペーパードレーン工法)は、穴あき厚紙のカードボードを排水路として打設する工法です。

施工速度がはやく経済的であり、管理もしやすいのが特徴です。

 

載荷重工法をわかりやすく!

載荷重工法は、将来建設される構造物の荷重と同等か、より大きい荷重を盛土などでのせて、基礎地盤の圧密沈下を促進させます。

そして地盤強度を増加させたあとに、不必要な荷重の盛土を除去して構造物を構築するものです。

 

プレローディング工法

プレローディング工法とは、構造物の将来沈下を軽減するためにあらかじめ荷重をのせる工法です。

 

サーチャージ工法

サーチャージ工法とは、将来計画している荷重以上のものを載荷して、放置期間経過後に余盛分を除去する工法のことです。

このプレローディング工法とサーチャージ工法のちがいについてよりくわしく知りたいかたは以下の記事を参考にしてください。(↓以下リンク)

プレローディングとサーチャージ
プレローディング工法とサーチャージ工法の違い!盛土荷重載荷工法の解説

続きを見る

 

大気圧低下工法

圧密促進のための盛土ができないような軟弱地盤において、大気圧を利用し圧密促進を図る工法です。

 

地下水低下工法

地盤中の地下水位を低下させることにより、有効応力を増加させて軟弱地盤の圧密促進を図る工法です。

 

サンドコンパクションパイル工法をわかりやすく!

サンドコンパクションパイル工法

軟弱地盤中に密度が高い砂柱をつくることで、軟弱地盤層を締め固める工法です。

とくに地盤沈下の防止、すべり抵抗の増加および液状化防止に効果があります。

名前が似ているサンドコンパクションパイル工法とサンドドレーン工法のちがいについて知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。(↓以下リンク)

軟弱地盤イメージ
サンドドレーン工法とサンドコンパクションパイル工法の違いとは?わかりやすく解説

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固結工法をわかりやすく!

地盤改良

石灰パイル工法

石灰パイル工法は、生石灰を軟弱地盤中に杭状に打設して地盤改良する工法です。

生石灰は地盤中の水分と反応したときに生じる消化吸収反応で、たくさんの水を含む消石灰になります。

このことにより含水比がさがり、体積膨張により地盤が圧密されることで、軟弱地盤の地盤改良ができるというわけです。

 

さらに石灰杭が固結することで、支持杭のような働きもしてくれます。

とくに、地盤沈下の防止やすべり抵抗の増加に効果があります。

 

深層混合処理工法

深層混合処理工法とは、セメントまたは石灰などの安定材と軟弱地盤の土とを混合し、柱状または全面的に地盤を改良する工法です。

とくに、地盤沈下の防止やすべり抵抗の増加に効果があります。

深さが10mを超える場合、深層混合処理工法となります。

(引用:土木学会建設技術研究委員会 3地盤改良工法3.3.2.3固化工法)

 

薬液注入工法

薬液注入工法とは、地盤のスキマに薬液(固化剤)を注入し、止水や地盤強化を図る地盤改良工法のことです。

薬液は地中に設置した管を通して注入されます。

 

凍結工法

軟弱地盤中の水を凍結させることにより、地盤の強度確保や止水が可能となる工法です。

地下水位の高い軟弱地盤や河川の下の地盤を掘削する場合などに用いられます。

 

表層処理工法をわかりやすく!

表層処理工法は、地表付近に含水比の高い土がある場合、処理によってできるだけ均等にもとの地盤に近づけることを目的としています。

処理を行うことによって、せん断変形の抑制やトラフィカビリティ(車や建設機械などの走行性)を確保できます。

 

表層排水工法

地表面にトレンチ(溝)を掘削して、地表水を排除するとともに地盤表層部の地下水をトレンチに(溝)促すことで、表層地盤の含水比を低下させる工法のことです。

とくに建設機械のトラフィカビリティの確保に効果があります。

 

サンドマット工法(敷砂工法)

サンドマット工法を簡単にわかりやすく説明すると、軟弱地盤上に透水性の高い砂または砂レキを50~120cmの厚さに敷きならす工法です。

効果や特徴は以下のとおりです。

  1. 圧密促進のためにおこなうプレロード盛土と併用して用いられ、地下水の上部排水層の役割をもつ
  2. 盛土内の地下排水層となって盛土内の水位を低下させる
  3. 盛土作業に必要な施工機械のトラフィカビリティを確保できる
  4. 軟弱地盤が表層部の浅い部分だけにあるような場合は、サンドマットの施工だけで軟弱地盤処理の目的を果たすことができる

 

敷設材工法

地表面にせん断強さまたは引張り力の大きな材料を敷設し、盛土荷重の分散支持をはかる工法です。

とくにせん断変形の抑制に効果があります。

敷設材に使われる引張力が大きい材料とは、ジオテキスタイル(化学繊維シート、樹脂ネット)や竹枠、そだなどがあります。

 

表層混合処理工法(添加材工法)

表層混合処理工法とは、セメントまたは石灰などの安定材と軟弱地盤の土とを混合し、柱状または全面的に地盤を改良する工法です。

とくに、地盤沈下の防止やすべり抵抗の増加に効果があります。

深さが3m以内のものが表層混合処理工法!ちなみに3m~10mのあいだは中層混合処理工法です。

(引用:土木学会建設技術研究委員会 3地盤改良工法3.3.2.3固化工法)

 

緩速載荷工法をわかりやすく!

軟弱地盤が破壊しない範囲で盛土荷重をかけ、圧密進行にともなって増加する地盤のせん断強さを期待しながら、時間をかけてゆっくりと盛土を仕上げていく工法。

とくに強度低下の抑制に効果があります。

ちなみに緩速載荷工法の読み方は「かんそくさいかこうほう」です。

 

漸増載荷工法

盛土荷重によってだんだんに増える強度と沈下量を確認しながら、盛土量を徐々に増やしていく(漸増)工法です。

 

段階載荷工法

盛土と地盤強度を確認し、長い休止期間をとりながら段階的に盛土を施工する方法です。

 

軽量盛土工法をわかりやすく!

盛土本体の重さをへらし、沈下量を減少させる工法です。

軽量盛土材には、

  • 発泡スチロールブロック(EPS)
  • 気泡混合軽量土(FCB)
  • 発砲ウレタン軽量土
  • 発砲ビーズ混合軽量土
  • スーパーソル(ガラス発砲資材)
  • 石炭灰
  • 水砕スラグ

などがあります。

 

振動締固め工法をわかりやすく!

軟弱地盤

バイブロフローテーション工法

棒状の振動機を軟弱地盤中で振動させながら水を噴射します。

この水締めと振動により地盤を締固まり、生じたスキマに砂利などが充填する地盤改良方法です。

水締めとは、地盤に水をまくことによって土砂を締め固める方法のこと!

とくに地震時の液状化対策として用いられます。

 

ロッドコンパクション工法

クローラクレーンに吊り下げられたロッド(棒)をバイブロハンマで地中に貫入させ、バイブロハンマの振動をロッド(棒)から地盤に伝え締固めを行います。

そして締固めにより生じた打設地点の孔(あな)には、砂利や砂を充填する工法です。

とくにゆるい砂地盤の締固めに用いられ、地震時の液状化防止に効果があります。

 

重錘落下締固め工法

クローラクレーンに吊り下げた重錘を自由落下させて、地盤に衝撃と振動を与えて圧密して締め固める工法です。

改良の可能深さは10~15m程度です。

とくに地震時の液状化防止に効果があります。

 

押さえ盛土工法をわかりやすく!

本体の盛土の側方に盛土をすることで、すべりに対する抵抗を増加させ、本体盛土のすべり抵抗に対する安全性を確保する工法です。

盛土荷重により基礎地盤のすべり破壊の危険がある場合に用いられ、すべり抵抗の増加や側方流動の抑制に効果があります。

 

置換工法をわかりやすく!

軟弱地盤の一部、または全部を良質土を置き換えて、基礎地盤として適したものに改良する工法です。

種類としては、掘削置換方法や強制置換方法などがあり、すべり抵抗の増加、沈下抑制に効果があります。

 

盛土補強工法をわかりやすく!

鋼製補強材(帯鋼、鋼製ネット、プレート付きアンカー鉄筋など)やジオテキスタイル(不織布、ジオネット、ジオグリッドなど)を盛土底部に敷設する工法です。

盛土と地盤を一体化することができます。

とくにすべり抵抗の増加や側方流動の抑制に効果があります。

 

軟弱地盤対策工法の覚え方!カタカナを制する者は軟弱地盤対策工法を制す

軟弱地盤対策工法の覚え方のポイントは、【カタカナ】(英語)の意味を理解することです。

あまりなじみのないカタカナ用語が出てくると、

???どういう意味だっけ?

となってしまいますよね。

逆にカタカナ用語を理解しておけば、なんとなく工法の意味も分かります。

以下の表にカタカナ用語についてまとめましたので参考にしてください。

軟弱地盤対策工法に使われるカタカナ用語 意味
バーチカル 鉛直、垂直方向
サンド 砂
ドレーン 排水
マット 敷く、敷物
カード 紙、厚紙の紙片
ボード 板、盤
プレ 事前の、前の
ローディング(ロード) 荷重、積載量
サーチャージ 過重、割増し、余盛
ロッド 棒状のもの
コンパクション 圧縮する、ぎっしり詰め込んだ状態
パイル 杭
バイブロ(バイブロフロット) 振動、振動機
ローテーション 回転、循環

 

軟弱地盤対策工法の覚え方&一覧!n値との関連や工法をわかりやすくまとめ

軟弱地盤対策

目的

効果 工法の種類
沈下対策 圧密沈下の促進 地盤沈下を促進する バーチカルドレーン工法 サンドドレーン工法
カードボードドレーン工法
載荷重工法 盛土荷重載荷工法
 プレローディング工法
 サーチャージ工法
大気圧低下工法
地下水低下工法
全沈下量の減少 地盤沈下そのものを少なくする サンドコンパクションパイル工法 ―
軽量盛土工法 ー
固結工法 深層混合処理工法
石灰パイル工法
薬液注入工法
凍結工法
安定対策

せん断変形の抑制

(トラフィカビリティの確保)

盛土によって、周辺の地盤が膨れ上がったり側方移動したりすることを抑制 表層処理工法 敷設材工法
表層混合処理工法
表層排水工法
サンドマット工法
強度低下の抑制 地盤の強度が盛土の荷重によって低下することを抑制し、安定を図る 軽量盛土工法 ー
緩速載荷工法 漸増載荷工法
段階載荷工法
強度増加の促進 地盤の強度を増加させることによって安定を図る 表層処理工法 ー
載荷重工法 ー
バーチカルドレーン工法 ー
すべり抵抗の増加 盛土形状を変えたり、地盤の一部を置き換えることによって、すべり抵抗を増加し安定を図る 置換工法 ー
押さえ盛土工法 ー
盛土補強工法 ー
サンドコンパクションパイル工法 ー
深層混合処理工法 ー
地震対策 液状化の防止 液状化を防ぎ、地震時の安定を図る サンドコンパクションパイル工法 ー
振動締固め工法 バイブロフローテーション工法
ロッドコンパクション工法
重錘落下締固め工法

 

 

今回は以上です。

参考になればうれしいです。

ありがとうございました。

 

この記事を書いている人

名前:ちゃんさと

  • 元公務員の土木ブロガー💻
  • 某県庁の公務員土木職として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
  • 1級土木施工管理技士、玉掛、危険物取扱者乙4などの資格もちです。
  • 今はブログで土木施工管理技士や土木知識をメインに情報発信をしています。

 

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