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路線測量の手順と方法|測量の基本をわかりやすく解説

路線測量(線形地形図)

今回のテーマは【路線測量】

作業の手順や内容(方法)についてまるっと解説していきます。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂

 

【測量士・測量士補をめざす人は以下の記事をご覧ください】

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【路線測量】手順と方法について

路線測量とは、線状構造物をつくるための調査、計画、設計などに用いられる測量です。

線状構造物とは道路、水路、鉄道などが挙げられますが、大半が「道路」を新しくつくったり、線形を変更したりするときに実施されます。

 

路線測量の流れは以下のとおりです。

手順 作業の流れ
作業計画
線形決定
IPの設置
中心線測量 仮BM設置測量
縦断測量 横断測量 詳細測量 用地幅杭設置測量
品質評価
データの作成
資料の検査
成果品の納品

 

それぞれの内容と方法を解説していくよ★

作業計画

測量の前に、資料の収集や計画路線のための調査を行います。

そして作業方法や工程、使用機材などを計画準備し、計画書を作成する作業です。

 

線形決定

路線選定の結果に基づき、地形図上の位置を座標として定め、線形図に新たな路線を重ねた図面を作成します。

 

IPの設置

IPとは直線道路の中心線どうしが交わる部分のこと。

線形決定で定められたIPの座標を現地に測設するか、現地に直接設置されたIPに近くの基準点から測量して座標値を与える作業です。

IPは4級以上の基準点に基づき放射法などに位置が決定され、そして標杭(IP杭)を設置します。

 

中心線測量

路線測量(線形地形図)

【路線測量における図面作成イメージ】

路線における主要点や中心点を現地に設置し、線形地形図を作成する作業です。

中心杭の設置は4級以上の基準点、IPおよび主要点に基づき、放射法などにより行われます。

また中心杭は、道路中心線上に20m間隔で設置されることが一般的です。

主要点とはBP(道路計画始点)、EP(道路計画終点)、BC(曲線始点)、EC(曲線終点)などのこと!

道路における曲線の計算方法はクロソイド曲線によって定めます。

クロソイド曲線の計算方法については以下の記事をご覧ください。

クロソイド曲線の計算方法★土木学士が簡単分かりやすく解説します

 

仮BM設置測量

縦断測量や横断測量に必要な仮の水準点(仮BM:KBM)を現地に設置し、標高を定める作業のことです。

仮BM設置測量は、平地においては3級水準測量、山地においては4級水準測量により行います。

仮BMの設置間隔は500mが標準!

 

縦断測量

路線測量(縦断図)

【路線測量(縦断図)】

中心杭高、中心点ならびに中心線上の地形変化点の地盤高および中心線の主要な構造物の標高について、縦断的なデータを収集し図面にまとめる作業です。

縦断図は、距離を表す横の縮尺は平面線形を表した地形図と同一とし、高低差を表す縦の縮尺は、横の縮尺の5倍または10倍を標準とします。

 

横断測量

路線横断図

【路線測量(横断図)】

中心杭を基準とし、中心点からの距離および地盤高を定め、横断図面を作成します。

横断測量は直接または簡易水準測量で実施し、縮尺は縦断図面と同一とするのが一般的です。

 

詳細測量

設計に必要は平面図、縦断図、横断図についてより詳細なデータをまとめる作業です。

詳細平面図データの地図情報レベルは250を標準としています。

それぞれの縮尺はそろえる(同一)のが基本!(縦:1/100)

 

用地幅杭設置測量

道路を新しくつくったり拡幅したりするときには、新たに用地(土地)が必要になります。

その用地取得などに関係する範囲を示すため、所定の位置に用地幅杭を設置し、杭打図を作成する作業です。

 

 

以上です。

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ありがとうございました。

 

 

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