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細骨材率について★コンクリートの基礎知識

コンクリート材料(細骨材)

細骨材率とは、コンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の絶対容積比を百分率(%)で表した数値です。

記号はs/aで表します。

一般的には、所要のワーカビリティーが得られる範囲で、単位水量が最小になるように試験で定めることが標準となっています。

ちなみに細骨材は、10㎜網ふるいを全部通り、5㎜網ふるいを質量で85%以上通る骨材ですので覚えておきましょう。 🙂

 

細骨材率の求め方(計算例つき)

具体的には、細骨材の容積を全骨材(細骨材+粗骨材)の容積でわった値です。

割合は、質量比ではなく、容積比である事に注意!

 

公式はこちら 🙂

式:s/a=Sv/Av×100(%)

Sv:細骨材容積

Av:全骨材容積(細骨材容積+粗骨材容積)

 

それではさっそく計算してみましょう。

例題1 計算例

単位水量

kg/㎡

絶対容積(L/㎡)
セメント量 細骨材 粗骨材
180 95 290 390

上記の表における細骨材率を求めると、

式:290/(290+390)×100=42.6(%)

となります。

最後に大切なのでもう一度言いますが、細骨材率は質量ではなく容積での計算となりますので、そこだけ注意しておきましょう。

 

細骨材率の概略値(その他もろもろ)

以下の表は、全国の生コンクリート工業組合の標準配合などを参考にして決定した平均的な値です。

骨材としては普通の粒度の砂(粗粒率2.80程度)および砕石を用い、水セメント比0.55程度、スランプ約8cmのコンクリートに対するものとなっています。

粗骨材

最大寸法

(㎜)

粗骨材

容積単位

(%)

AEコンクリート
空気量

(%)

AE剤を用いる場合 AE減水剤を用いる場合
細骨材率

s/a

(%)

単位水量

W

kg

細骨材率

s/a

(%)

単位水量

W

kg

15 58 7.0 47 180 48 170
20 62 6.0 44 175 45 165
25 67 5.0 42 170 43 160
40 72 4.5 39 165 40 155

 

一方で、使用材料やコンクリートの品質が上記の表と異なる場合には、下記の表で補正しましょう。

区分 s/aの補正

(%)

Wの補正
砂の粗粒率が0.1だけ大きい(小さい)ごとに 0.5だけ大きく(小さく)する 補正しない
スランプが1cmだけ大きい(小さい)ごとに 補正しない 1.2%だけ大きく(小さく)する
空気量が1%だけ大きい(小さい)ごとに 0.5~1だけ小さく(大きく)する 3%だけ小さく(大きく)する
水セメント比が0.05大きい(小さい)ごとに 1だけ大きく(小さく)する 補正しない
s/aが1%大きい(小さい)ごとに 1.5kgだけ大きく(小さく)する
川砂利を用いる場合 3~5だけ小さくする 9~15kgだけ小さくする

なお、単位粗骨材容積による場合は、砂の粗粒率が0.1だけ大きい(小さい)ごとに単位粗骨材容積を1%だけ小さく(大きく)しましょう。

 

細骨材率の役割

細骨材の表面水率

細骨材率は、コンクリートの粘性と流動性のバランスをとる役割を担うと考えると良いでしょう。

たとえば、セメント量が多い配合は粘性土を下げるために細骨材率を減らし、単位水量の多い配合は粘性をもたせるため細骨材率を増やします。

 

一方で、細骨材率は単位水量と密接な関係にあります。

そしてコンクリートの単位水量については、できる限り小さいことがより良いとされています。

なぜなら、単位水量が小さくなると乾燥収縮が小さくなり、ひび割れなどの心配が減るからです。

〈関連記事〉

細骨材の表面水率★計算方法!例題でかんたん解説

 

また、細骨材を小さくすると、所要のコンシステンシーのコンクリートを得るために必要な単位水量が減り、単位セメント量は少なくなり経済的となります。

しかし細骨材を少なくしすぎると、コンクリートが荒々しくなり、ワーカビリティーは悪くなるので注意が必要です。

 

以上です。

何か分からないことがあればコメント欄にご質問ください。

ありがとうございました。

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