角測量とは地上のある測点から2方向間の角度を測る測量のことです。
種類は三角測量や多角測量などがあります。
測定方法は、
- 水平方向の水平角観測
- 鉛直面内での鉛直角(高度角、高低角ともいう)観測
の2つがあり、いずれもトランシット(経緯儀、セオドライトともいう)やトータルステーションで測量されます。

トータルステーションとは角度および距離測定用の機器
〈トータルステーション〉
今回のテーマは【角測量の誤差と消去法】について
サクッと表にまとめてありますので、測量の確認などにぜひご利用ください。
この記事を書いた人

- 元公務員(土木)の主婦ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業(学士)
- 大学卒業後、某県庁の地方公務員(土木)に合格!7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 現場監督・施工管理の経験あり
- 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4などの資格もち
- 今はブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報を発信中!
角測量に伴う誤差と消去法
角測量に伴う誤差の種類は以下のとおりです。
機械誤差 | 鉛直軸誤差 |
水平軸誤差(3軸誤差) | |
視準軸誤差(3軸誤差) | |
外心誤差 | |
目盛誤差 | |
不定誤差 | 目標視準軸に伴う誤差 |
目盛りの読取誤差 |
それぞれの誤差について消去法を確認していきましょう。
鉛直軸誤差
鉛直軸誤差は、器械が水平に設置されていないために生じる誤差です。
望遠鏡の正位・反位の測定値を平均してもきほん消去できないため、気泡管軸の検査・調整・確認は必ず行う必要があります。
水平軸誤差(3軸誤差)
水平軸誤差は、鉛直軸に直交していないため生じる誤差です。
望遠鏡の正位・反位を平均することにより消去できます。
視準軸誤差(3軸誤差)
視準軸誤差は、水平軸に直交していないため生じる誤差です。
望遠鏡の正位・反位を平均することにより消去できます。
外心誤差
外心誤差は望遠鏡が回転軸の中心に対し偏位しているために生じる誤差です。
望遠鏡の正位・反位を平均することにより消去できます。
目盛誤差
目盛誤差は、目盛盤のメモリの不整による誤差です。
2~3対回観測することにより軽減できます。
目標視準軸・目盛りの読取誤差
目標視準軸や目盛りの読取誤差は、ある程度生じてしまうのは免れません。
検査・調整・確認などで要因の排除に努めてください。
角測量その他・留意点
角測量において留意点はこちらです。
角測量の留意点
水平角の測定は、朝夕の陽炎による影響の少ない時間帯に行う。
鉛直角の測定は、日中の大気密度が一定である時間帯に行う。
まとめ
角測量まとめ
▶角測量とは地上のある測点から2方向間の角度を測る測量のこと
▶種類は三角測量や多角測量などがある
▶角測量の誤差と消去法
誤差の種類 | 概要 | 消去・対策 | |
機械誤差 | 鉛直軸誤差 | 器械が水平に設置されていないために生じる誤差 | きほん消去できない
気泡管軸の検査・調整・確認は必ず行う必要あり |
水平軸誤差
(3軸誤差) |
鉛直軸に直交していないため生じる誤差 | 望遠鏡の正位・反位を平均することにより消去 | |
視準軸誤差
(3軸誤差) |
水平軸に直交していないため生じる誤差 | ||
外心誤差 | 望遠鏡が回転軸の中心に対し偏位しているために生じる誤差 | ||
目盛誤差 | 目盛盤のメモリの不整による誤差 | 2~3対回観測することにより軽減 | |
不定誤差 | 目標視準軸に伴う誤差 | 設置・目盛りの不良やずれ、読取による誤差 | ある程度起きるのは免れない
検査・調整・確認などで要因の排除に努める |
目盛りの読取誤差 |
▶角測量において留意点
- 水平角の測定は、朝夕の陽炎による影響の少ない時間帯に行う。
- 鉛直角の測定は、日中の大気密度が一定である時間帯に行う。
以上です。
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興味のある方はぜひご覧ください。
ありがとうございました。