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H28年度(2016)1級土木施工管理技士★過去問題(2次試験)です。(解答・解説付き)
図解等は引用またはオリジナルで改めて作成しています。
お気づきの点(ミス・要修正事項)などありましたら、コメントください。
よろしくお願いいたします。
そのほかの過去問についてはまとめ記事でご確認ください。
【H28】1級土木施工管理技士★2次試験【過去問】解答・解説付き
※問題1は必須問題です。 必ず解答してください。
問題1で
➀設問1の解答が無記載又は記入漏れがある場合,
②設問2の解答が無記載又は設問で求められている内容以外の記述の場合,
問題2以降は採点の対象となりません。
1級土木2次試験★必須問題【問題1】経験記述※省略
あなたが経験した土木工事の現場において、 その現場状況から特に留意した安全管理に関して、 次の〔設問1〕〔設問2〕 に答えなさい。
【経験記述(省略)】
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問題2~ 問題11までは選択問題 (1) (2) す。
※問題2~問題6までの選択問題 (1) 5問題のうちから3問題を選択し解答してください。なお, 選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。
選択問題1【問題2】1級土木2次試験
建設発生土の現場利用に関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) 高含水比状態にある材料あるいは強度の不足するおそれのある材料を盛土材料として利用する場合,一般に天日乾燥などによる (イ) 処理が行われる。
天日乾燥などによる(イ) 処理が困難な場合,できるだけ場内で有効活用をするために, 固化材による安定処理が行われている。
(2)一般に安定処理に用いられる固化材は,(ロ) 固化材や石灰石灰系固化材であり,石灰石灰系固化材は改良対象土質の範囲が広く, 粘性土で特にトラフィカビリティーの改良目的とするときには,改良効果が早期に期待できる(ハ)による安定処理が望ましい。
(3) 安定処理の施工上の留意点として, 石灰石灰系固化材の場合, 白色粉末の石灰は作業 中に粉じんが発生すると, 作業者のみならず近隣にも影響を与えるので, 作業の際は風速, (ニ) に注意し,粉じんの発生を極力抑えるようにして, 作業者はマスク, 防じんメガネを使用する。
(4) 石灰石灰系固化材と土との反応はかなり緩慢なため, 十分な (ホ) 期間が必要である。
【解答欄】
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(イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
脱水 |
セメント系 |
生石灰 |
風向き |
養生 |
【建設発生土の現場利用のポイント】
(1) 高含水比状態の建設発生土は, 脱水することにより強度が増加し, 安定性が増す。
(2) (4) 高含水比状態の建設発生土に対する安定処理工法は,砂質土に対してセメント系固化材が適している。 また, 粘質土に対して石灰石灰系固化材が適しているが反応がおそいため、十分な養生期間が必要。 なお, 生石灰を用いた安定処理は,石灰・ 石灰系より反応が早く、 改良効果が早期に期待できるが, 発熱を伴う。
(3) 石灰 石灰系固化材による安定処理工法は,作業中に粉じんが発生し、作業者や近隣に影響を及ぼすため、作業の際は風速, 風向きに注意し, 粉じんの発生を極力抑えるようにして, 作業者にはマスク 防じんメガネを使用させる。
選択問題1【問題3】1級土木2次試験
コンクリートの打込み・ 締固めに関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) コンクリートを打ち込む前に, 鉄筋は正しい位置に配置されているか, 鉄筋のかぶりを 正しく保つために使用箇所に適した材質の(イ)が必要な間隔に配置されているか, 組み立てた鉄筋は打ち込む時に動かないように固定されているか,それぞれについて確認する。
(2) コンクリートの打込みは、目的の位置から遠いところに打ち込むと, 目的の位置まで移 動させる必要がある。 コンクリートは移動させると(ロ) を生じる可能性が高くなるため, 目的の位置にコンクリートをおろして打ち込むことが大切である。
また,コンクリートの打込み中、表面に集まった(ハ) 水は,適当な方法で取り除いてからコンクリートを打ち込まなければならない。
(3) コンクリートをいったん締め固めた後に, (ニ) を適切な時期に行うと, コンクリート は再び流動性を帯びて, コンクリート中にできた空げきや余剰水が少なくなり, コンクリ ート強度及び鉄筋との(ホ) 強度の増加や沈みひび割れの防止などに効果がある。
【解答欄】
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(イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
スペーサ |
材料分離 |
ブリーディング |
再振動 |
付着 |
【コンクリートの打込み ・ 締固めポイント】
(1) 鉄筋のかぶりが少ない場合には、コンクリートの中性化に伴う鉄筋の腐食が早期に生じ たり,構造物の耐荷力, 耐久性,耐火性が低下したりするため, スペーサを適切に配置し, かぶりを確保する。
(2) コンクリートを型枠内で横移動すると、 材料分離を生じる可能性があるため、 目的の位置にコンクリートを打ち込む。
またコンクリート打込み後, ブリーディングと呼ばれるセメント及び骨材粒子の沈下と, 水やセメントの微粉末が表面に浮かび上がる現象が生じる。
(3) コンクリート締固め後の適切な時期に再振動を行うと, コンクリートは再び流動性を帯びて, コンクリート中の空げきや余剰水が少なくなり, コンクリート強度及び鉄筋との付着強度の増加,沈みひび割れの防止などに効果がある。
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レイタンスやブリーディングについて
選択問題1【問題4】1級土木2次試験
コンクリート構造物の品質管理の一環として用いられる非破壊検査に関す る次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) 反発度法は, コンクリート表層の反発度を測定した結果からコンクリート強度を推定できる方法で、コンクリート表層の反発度は、コンクリートの強度のほかに, コンクリート の(イ) 状態や中性化などの影響を受ける。
(2) 打音法は,コンクリート表面をハンマなどにより打撃した際の打撃音をセンサで受信し、コンクリート表層部の(ロ)や空げき箇所などを把握する方法である。
(3) 電磁波レーダ法は,比誘電率の異なる物質の境界において電磁波の反射が生じることを利用するもので,コンクリート中の(ハ)の厚さや(ニ) を調べることができる。
(4) 赤外線法は, 熱伝導率が異なることを利用して表面(ホ) の分布状況から、(ロ)やはく離などの箇所を非接触で調べる方法である。
【解答欄】
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(イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
含水 |
浮き |
かぶり |
鉄筋の位置 |
温度 |
【コンクリート構造物の非破壊検査】
(1) 反発度法は,コンクリート表層をリバウンドハンマーで打撃し、その反発硬度から圧縮強度を推定する方法
コア採取などを行わず簡便であるが, 正確には圧縮強度を推定できない。 また, コンクリートが湿っている場合は反発度が小さくなるなど, コンクリートの含水状態や中性化などの影響を受ける。
(2) 打音法は,打撃によりコンクリート中に弾性波を発生させ, コンクリート表面から空気中に放射された弾性波をマイクロフォンなどにより測定して, コンクリート表層部の浮きや空げき箇所などを把握する方法
(3) 電磁波レーダ法は、送信アンテナからコンクリート内に電磁波を放射し, コンクリート と比誘電率の異なる鉄筋などからの反射波を受信アンテナで受信して、 往復の伝搬時間からコンクリート中のかぶりの厚さや鉄筋の位置を求める方法
(4) 赤外線法は, コンクリートの健全部と欠陥部の熱伝導率が異なることを利用し,赤外線サーモグラフィや超高感度の赤外線カメラにより, 非接触でコンクリート表面を撮影して, 表面温度の分布状況 (外表面温度差) から, 浮きやはく離を調べる方法
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非破壊検査一覧
選択問題1【問題5】1級土木2次試験
労働安全衛生規則の定めにより, 事業者が行わなければならない土止め支保工の安全管理に関する次の文章の (イ)~ (ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1)組立図
土止め支保工の組立図は, 矢板, くい, 背板,腹おこし, 切りばり等の部材の配置, 寸法及び材質並びに取付けの時期及び(イ) が示されているものでなければならない。
(2) 部材の取付け等
土止め支保工の部材の取付け等については,切りばり及び腹おこしは, 脱落を防止する ため,矢板,くい等に確実に取り付け, 圧縮材 (火打ちを除く。)の継手は、(ロ) 継手と すること。
切りばり又は火打ちの(ハ) 及び切りばりと切りばりとの交さ部は,当て板をあててボルトにより緊結し, 溶接により接合する等の方法により堅固なものとすること。
(3) 点検
土止め支保工を設けたときは, その後7日をこえない期間ごと, (二) 以上の地震の後 及び大雨等により地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に、 次の事項について点検し、 異常を認めたときは、直ちに, 補強し, 又は補修しなければならない。
- 部材の損傷、変形,腐食,変位及び脱落の有無及び状態
- 切りばりの(ホ)の度合
- 部材(ハ), 取付け部及び交さ部の状態
【解答欄】
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(イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
順序 |
突合せ |
接続部 |
中震 |
緊圧 |
【土止め支保工の安全管理労働安全衛生規則】
(組立図)
第370条 事業者は、 土止め支保工を組み立てるときは、 あらかじめ、 組立図を作成し, かつ、当該組立図により組み立てなければならない。
2.前項の組立図は, 矢板, くい, 背板, 腹おこし, 切りばり等の部材の配置, 寸法及び 材質並びに取付けの時期及び順序が示されているものでなければならない。
(部材の取付け等)
第371条 事業者は, 土止め支保工の部材の取付け等については,次に定めるところによらなければならない。
- 切りばり及び腹おこしは, 脱落を防止するため, 矢板 くい等に確実に取り付けること。
- 圧縮材 (火打ちを除く。) の継手は, 突合せ継手とすること。
- 切りばり又は火打ちの接続部及び切りばりと切りばりとの交さ部は, 当て板をあてて ボルトにより緊結し, 溶接により接合する等の方法により堅固なものとすること。
- 中間支持柱を備えた土止め支保工にあっては, 切りばりを当該中間支持柱に確実に取 り付けること。
- 切りばりを建築物の柱等部材以外の物により支持する場合にあっては,当該支持物 は,これにかかる荷重に耐えうるものとすること。
(点検)
第373条 事業者は, 土止め支保工を設けたときは,その後七日をこえない期間ごと,中震以上の地震の後及び大雨等により地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に,次の事項について点検し、異常を認めたときは、直ちに補強し、 又は補修しな ければならない。
- 部材の損傷、変形,腐食, 変位及び脱落の有無及び状態
- 切りばりの緊圧の度合
- 部材の接続部, 取付け部及び交さ部の状態
選択問題1【問題6】1級土木2次試験
建設工事に伴い発生する建設副産物の適正な処理に関し 「建設副産物適正処理推進要綱」に定められている次の文章の (イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) 元請業者は, 分別解体等の計画に従い, 残存物品の搬出の確認を行うとともに,(イ)に係る分別解体等の適正な実施を確保するために, 付着物の除去その他の措置を講じること。
(2) 元請業者及び(ロ) は, 解体工事及び新築工事等において, (ハ)促進計画, 廃棄物処理 計画等に基づき, 以下の事項に留意し, 工事現場等において分別を行わなければならない。
- 工事の施工に当たり, 粉じんの飛散等により周辺環境に影響を及ぼさないよう適切な措置を講じること。
- 一般廃棄物は, 産業廃棄物と分別すること。
- (イ) 廃棄物は確実に分別すること
(3) 元請業者は,建設廃棄物の現場内保管にあたっては, 周辺の生活環境に影響を及ぼさないよう 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に規定する保管基準に従うとともに,分別した廃棄物の (ニ) ごとに保管しなければならない。
(4) 元請業者は, 建設廃棄物の排出にあたっては、(ホ) を交付し, 最終処分 (再生を含む)が完了したことを確認すること。
【解答欄】
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(イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
特定建設資材 |
下請負人 |
再生資源利用 |
種類 |
産業廃棄物管理票
(マニフェスト) |
【建設副産物の適切な処理】※建設副産物適正処理推進要綱 (平成14年5月30日改正) の第5章建設廃棄物 の 「第20分別解体等の実施」 および 「第22処理の委託」に記されている内容
(1) 第20分別解体等の実施 ➀事前措置の実施には, 「分別解体等の計画に従い, 残存物品 の搬出の確認を行うとともに,特定建設資材に係る分別解体等の適正な実施を確保するために,付着物の除去その他の措置を講じること」と記されている。
(2)第20分別解体等の実施 ③には, 「元請業者及び請負人は, 解体工事及び新築工事等において、 再生資源利用促進計画, 廃棄物処理計画等に基づき、以下の事項に留意し,工 事現場等において分別を行わなければならない」 と記されている。
- 工事の施工に当たり, 粉じんの飛散等により周辺環境に影響を及ぼさないよう適切な措置を講じること。
- 一般廃棄物は,産業廃棄物と分別すること。
- 特定建設資材廃棄物は確実に分別すること。
- 特別管理産業廃棄物及び再資源化できる産業廃棄物の分別を行うとともに, 安定型産業廃棄物とそれ以外の産業廃棄物との分別に努めること。
- 再資源化が可能な産業廃棄物については, 再資源化施設の受入条件を勘案の上,破砕 等を行い, 分別すること。
(3) 第20分別解体等の実施⑤現場保管には, 「施工者は, 建設廃棄物の現場内保管に当たっては,周辺の生活環境に影響を及ぼさないよう廃棄物処理法に規定する保管基準に従う とともに,分別した廃棄物の種類ごとに保管しなければならない」 と記されている。
(4) 第22処理の委託には, 「元請業者は、 建設廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。 処理を委託する場合には,次の事項に留意し, 適正に委託しなければならない」と記されている。
- 廃棄物処理法に規定する委託基準を遵守すること。
- 運搬については産業廃棄物収集運搬業者等と, 処分については産業廃棄物処分業者等 と,それぞれ個別に直接契約すること。
- 建設廃棄物の排出に当たっては,産業廃棄物管理票(マニフェスト) を交付し, 最終処分 (再生を含む。) が完了したことを確認すること。
※問題7~問題11までの選択問題 (2) 5問題のうちから3問題を選択し解答してください。 なお、選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。
選択問題2【問題7】1級土木2次試験
盛土施工中に行う仮排水に関する, 下記の (1), (2) の項目について,それぞれ1つずつ解答欄に記述しなさい。
(1) 仮排水の目的
(2) 仮排水処理の施工上の留意点
【解答欄】
(1) 仮排水の目的 |
|
(2) 仮排水処理の施工上の留意点 |
|
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以下の例からそれぞれひとつずつ記載する。
(1) 仮排水の目的 |
- 施工機械のトラフィカビリティーを確保するため。
- 雨水浸透による盛土の軟弱化を防ぐため。
|
(2) 仮排水処理の施工上の留意点 |
- 盛土面には4~5%程度の勾配を保つように敷き均しながら施工する。
- 転圧機械,土運搬機械のわだちあとが残らないように, ローラーな どで表面を平らにし、盛土への雨水の浸透を防ぐ。
|
選択問題2【問題8】1級土木2次試験
日平均気温が4°C以下になることが予想されるときの寒中コンクリートの施工に関する,下記の(1),(2)の項目について, それぞれ1つずつ解答 欄に記述しなさい。
(1) 初期凍害を防止するための施工上の留意点
(2) 給熱養生の留意点
【解答欄】
(1) 初期凍害を防止するための施工上の留意点 |
|
(2) 給熱養生の留意点 |
|
+ 解答・解説をみる(クリック)
以下の例からそれぞれひとつずつ記載する。
(1) 初期凍害を防止するための施工上の留意点 |
- 打込み時のコンクリートの温度は5~20°Cの範囲とする。
- AE剤を用いると単位水量を減少でき,さらに独立した微細な空気泡を連行し, コンクリー トの耐凍害性も改善されるため、単位水量の少ないAEコンクリートとする。
- 硬化が早く, 水和熱の大きい早強ポルトランドセメントを用いる。
|
(2) 給熱養生の留意点 |
- ジェットヒーターなどを用いて給熱養生する場合は、コンクリート が乾燥しやすくなるため, 散水などにより湿潤状態を保つ。
- 所定の圧縮強度が得られるまではコンクリート温度を5°C以上に保ち、 さらに2日間は0°C以上に保つ。
- マスコンクリートの場合, 水和熱の影響で20°C以上になることもあるので, 養生終了後に急冷しないようにする。
|
【関連記事】
寒中コンクリートや暑中コンクリートについて
選択問題2【問題9】1級土木2次試験
盛土施工における締固め施工管理に関して、 2つの規定方式とそれぞれの施 工管理の方法を解答欄に記述しなさい。
【解答欄】
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以下を参考に記述する。
規定方式 |
施工管理の方法 |
工法規定方式 |
工法規定方式とは, 締固め機械の機種, 敷均し厚さ, 締固め回数などを仕様書で定める方法
この方法は盛土材料の土質, 含水比があまり変化しない現場では便利であるが, 事前に試験施工を行って工法規定の妥当性を確認しておく必要がある。 |
品質規定方式 |
【乾燥密度で規定する方法 】
現場における締め固めた土の乾燥密度と,室内試験 で得られた最大乾燥密度との比である締固め度で規定する方法であり, 自然含 水比の比較的低い良質土に適している。
【空気間隙率又は飽和度を施工含水比で規定する方法】
締め固めた土が安定な状 態である条件として、空気間隙率又は飽和度を一定の範囲内に規定し,また施工含水比を土の強度特性や変形特性が設計を満足する範囲に規定する方法であ り、自然含水比が高い粘性土に適している。
【強度特性, 変形特性で規定する方法】
締め固めた土の強度あるいは変形特性を現場CBR, 地盤反力係数, 貫入抵抗, プルーフローリングによるたわみなどによって規定する方法であり, 岩塊, 玉石,礫, 砂, 砂質土など含水比によって ほとんど変化しない盛土材料に適している。 |
【関連記事】
工法規定方式と品質規定方式について
選択問題2【問題10】1級土木2次試験
下図は, 移動式クレーンで仮設材の撤去作業を行っている現場状況である。
この現場において安全管理上必要な労働災害防止対策に関して, 「労働安全衛生規則」 又は 「クレーン等安全規則」に定められている措置の内容について2つ解答欄に記述しなさい。
【現場状況】
【解答欄】
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移動式クレーンの作業現場における労働災害防止対策
労働安全衛生法の規定に基づいた「クレーン等安全規則」 第3章移動式クレーン (第53条 ~第93条)に,下記の項目が記されている。 これらの中から2つを選んで記述すればよい。
1 |
移動式クレーンに,その移動式クレーン検査証を備え付けておかなければならない。 |
2 |
荷をつり上げるときは, 外れ止め装置を使用しなければならない。 |
3 |
移動式クレーン運転士免許を受けた者でなければ,当該業務に就かせてはならない。 |
4 |
定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはならない。 |
5 |
移動式クレーン明細書に記載されているジブの傾斜角の範囲をこえて使用してはならない。 |
6 |
移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの定格荷重を常時知る ことができるよう, 表示その他の措置を講じなければならない。 |
7 |
アウトリガーを使用する移動式クレーンを用いて作業を行うときは,当該アウトリガーを当 該鉄板などの上で当該移動式クレーンが転倒するおそれのない位置に設置しなければならない。 |
8 |
アウトリガーを有する移動式クレーン又は拡幅式のクローラを有する移動式クレーンを用い て作業を行うときは,当該アウトリガー又はクローラを最大限に張り出さなければならない。 |
9 |
移動式クレーンの運転について一定の合図を定め, 合図を行なう者を指名して, その者に合図を行なわせなければならない。 |
10 |
移動式クレーンの上部旋回体と接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に労働者を立ち入らせてはならない。 |
11 |
強風のため、移動式クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは,当該作業 を中止しなければならない。 |
12 |
移動式クレーンの運転者を, 荷をつったままで, 運転位置から離れさせてはならない。 |
13 |
運転者は,荷をつったままで, 運転位置を離れてはならない |
選択問題2【問題11】1級土木2次試験
公共土木工事の施工計画書を作成するにあたり、下記の4つの項目の中から 2つを選び, 記載すべき内容について, 解答欄の (例) を参考にして, それ ぞれ解答欄に記述しなさい。
【解答欄(例は非公開)】
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【公共土木工事の施工計画書の作成】下記の中から2つを選んで記述する。
項目 |
記載すべき内容 |
計画工程表 (例) |
契約図書の工事内訳書を参考に、各工程について, 各作業の開始日と終了日を明記したネットワーク工程表またはバーチャート工程表を記載する。 |
現場組織表 |
現場における組織の編成及び命令系統ならびに業務分担がわかるように記載し, 監理技術者, 専門技術者を置く工事についてはそれを記載する。 |
主要船舶・機械 |
工事に使用する船舶・機械で、 設計図書で指定されている機械 (騒音振動,排 ガス規制, 標準操作など) 以外の主要なものについて記載する。
記載内容(例)としては➀名称②規格③性能④単位⑤数量⑥摘要 (用途) などが挙げられる。 |
施工方法 |
主要な工種ごとの作業フローを記載し、各作業段階における施工実施上の留 意事項及び施工方法, 使用機械, 工事全体に共通する仮設備の構造・配置計画などについて記載する。 |
環境対策 |
環境保全対策関係法令に準拠し、 騒音、振動, 水質汚濁, ゴミ ほこりの処理事業損失防止 (家屋調査,地下水観測など), 産業廃棄物などの対策計画を記載する。 |
【関連カテゴリー】
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