【土】といえど様々な形や大きさによって種類はさまざまです。
今回は代表的な土の分類である【シルト・粘性土・砂質土・礫質土】の違いや判断基準について解説していきます。
1分程でサクッと読めますのでぜひチェックしてみてください。
それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ 🙂
礫質土(レキ質土)とは
礫質土とは、粒径が 2 mm 以上の礫(れき) を多く含む土の総称で、地盤工学では 礫分が 50%以上 を占めるものを指すことが多いです。
粒度が大きいため透水性が高く、締固めやすく、支持力にも優れています。
一方で礫質土は細粒分が少ない場合は保水性が低く、締固め管理に注意が必要です。
分類上は、粒径に応じて 細礫・中礫・大礫 に分けられ、USCS では GW、GP、GM、GC などの記号で表されます。
礫質土の分類
これは USCS(統一土質分類) における礫質土の4分類です。
礫質土の種類(GW・GP・GM・GC)
| 記号 | 名称 | 特徴 | 工学的性質 |
|---|---|---|---|
| GW | Well-graded Gravel(良好級配礫) | 粒径が幅広くバランスよく分布。細粒分が少ない(5%以下)。 | 締固めやすく、支持力が高い。透水性も高い。 |
| GP | Poorly-graded Gravel(不良級配礫) | 粒径が偏っており、均等な粒ばかり。細粒分が少ない。 | 密度が上がりにくく、締固めに工夫が必要。透水性は高い。 |
| GM | Silty Gravel(シルト質礫) | 細粒分(PI<4 または 4≤PI≤7 で CL より ML に近い)が混入。 | 透水性が低下し、締固め性は中程度。凍上の可能性あり。 |
| GC | Clayey Gravel(粘土質礫) | 粘土分(PI>7)が混入。塑性が高い。 | 透水性が低く、含水比の影響を受けやすい。締固め管理が重要。 |
ポイント
- G = Gravel(礫)
- W / P = 級配の良否(Well / Poor)
- M / C = 細粒分の性質(M=シルト、C=粘土)
つまり:
- GW・GP → 細粒分が少ない「きれいな礫」
- GM・GC → 細粒分が多い「汚れた礫(シルト or 粘土混じり)」
USCS と JGS(地盤工学会)分類の対応表:礫質土
JGS(地盤工学会)分類と USCS(統一土質分類)の 礫質土の対応表をまとめました。
現場での判断にも使えるよう、粒度・細粒分・塑性の扱いを軸に整理しました。
USCS と JGS(地盤工学会)分類の対応表:礫質土編
| USCS記号 | USCS名称 | JGS分類(工学的分類) | 特徴(対応の理由) |
|---|---|---|---|
| GW | 良好級配礫 | GW(良好級配礫) | 粒度分布が良好、細粒分 ≤5% |
| GP | 不良級配礫 | GP(不良級配礫) | 粒度が偏る、細粒分 ≤5% |
| GM | シルト質礫 | GF(細粒分を含む礫質土) のうち シルト分主体 | 細粒分 >5%、塑性指数 PI が小さい(シルト的) |
| GC | 粘土質礫 | GF(細粒分を含む礫質土) のうち 粘土分主体 | 細粒分 >5%、PI が大きい(粘土的) |
1. GW・GP は JGS でもそのまま GW・GP
- 細粒分が少ない(5%以下)
- 粒度分布の良否で分類
→ USCS と JGS はほぼ完全一致
2. GM・GC は JGS では「GF(土質名:シルト質礫 or 粘土質礫)」
JGS では細粒分を含む礫質土をまとめて GF とし、
その中で細粒分の性質に応じて名称を付ける。
- GM → シルト質礫(GF)
- GC → 粘土質礫(GF)
※ JGS は USCS のように M/C を記号に分けないが、土質名で区別するという運用。
ポイント
- GW・GP → JGS でも GW・GP(同じ)
- GM → JGS の「シルト質礫(GF)」
- GC → JGS の「粘土質礫(GF)」
砂質土・礫質土・シルト・粘性土の違いは?判断基準や見分け方
ここでひとつ、粘性土って実は、粘土とシルトのことを指しています。(ひとまとめで粘性土と呼ばれることが多い)
だから正確には粘性土(粘土・シルト)・砂質土・礫質土となりますのでご注意ください。
粒径加積曲線.jpg)
土の粒径として分かりやすいのは上記の図である【粒径加積曲線】です。
粒径の違いは以下のとおり。
| 土の分類 | 粒径 |
| 粘土 | 0.005mm以下 |
| シルト | 0.005mm~0.075mm |
| 砂 | 0.075mm~2mm |
| レキ(礫質土) | 2mm~ |
粒径によってざっくりと土の分類をチェックすることができます。
粒径加積曲線の見方や読み取り(読み方)についてさらに詳しく知りたい方は別記事でご確認ください。
粘性土(粘土)・シルト・砂質土の液性限界WLや質量百分率
さらにくわしく分類していきます。
まずは粘性土である粘土とシルトから解説していきます。
粘性土(粘土とシルト)とは?

粘土とシルトはいわゆる「粘性土」ですが、土質材料の区分としては細粒土Fmに分類されます。
【主に細粒土の工学的分類体系(抜粋)】
| 大分類 | 中分類 | 小分類 | |
| 土質材料区分 | 土質区分 | 観察・塑性図上の分類 | 観察・液性限界等に基づく分類 |
| 細粒土Fm
細粒分≧50% |
粘性土Cs | シルトM
塑性図上で分類 |
WⅬ<50%ーーーシルト(低液性限界)ML |
| WⅬ≧50%ーーーシルト(高液性限界)MH | |||
| 粘性土C
塑性図上で分類 |
WⅬ<50%ーーー粘土(低液性限界)CL | ||
| WⅬ≧50%ーーーシルト(高液性限界)CH | |||
つまり細かく言えば、液性限界のパーセンテージ(%)によって、名称(記号)が変わります。
このほか、細粒土には有機性土、火山灰粘性土、高有機質土、人工材料などがありますよ 🙂
砂質土(さしつど)とは?

つづいては砂質土(さしつど)!
砂質土は「粗粒土Cm」に分類されます。
【主に粗粒土の工学的分類体系(抜粋)】
| 大分類 | 中分類 |
小分類 | ||
| 土質材料区分 | 土質区分 | 主に観察による分類 | 観察・液性限界等に基づく分類 | |
| 粗粒土Cm
粗粒分>50%
|
砂質土S
砂分≧礫分
|
細粒分<15% | 砂S
礫分<15%
|
砂S
細粒分<5% 礫分<5% |
| 礫まじり砂S‐G
細粒分<5% 5%≦礫分<15% |
||||
| 細粒分まじり砂S‐F
5%≦細粒分<15% 礫分<5% |
||||
| 細粒分礫まじり砂S‐FG
5%≦細粒分<15% 5%≦礫分<15% |
||||
| 礫質砂SG
礫分≧15%
|
礫質砂SG
細粒分<5% 15%≦礫分 |
|||
| 細粒分まじり礫質砂SG‐F
5%≦細粒分<15% 15%≦礫分 |
||||
| 細粒分≧15% | 細粒分質砂SF | 細粒分質砂SF
細粒分<5% 礫分<5% |
||
| 礫まじり細粒分質砂SF-G
15%≦細粒分 5%≦礫分<15% |
||||
| 細粒分質礫質砂SFG
15%≦細粒分 15%≦礫分 |
||||
粒径だけでなく、土質材料に対する質量百分率(%)によって細かく分類されます。
礫質土とは?砂質土・シルト・粘性土との違い|判断基準や見分け方まとめ
礫質土とは、粒径が 2 mm 以上の礫(れき) を多く含む土の総称
土を見分けるには粒径加積曲線を活用する!
粒径加積曲線.jpg)
| 土の分類 | 粒径 |
| 粘土 | 0.005mm以下 |
| シルト | 0.005mm~0.075mm |
| 砂 | 0.075mm~2mm |
| レキ(礫質土) | 2mm~ |
粘性土とシルトの分類
| 大分類 | 中分類 | 小分類 | |
| 土質材料区分 | 土質区分 | 観察・塑性図上の分類 | 観察・液性限界等に基づく分類 |
| 細粒土Fm
細粒分≧50% |
粘性土Cs | シルトM
塑性図上で分類 |
WⅬ<50%ーーーシルト(低液性限界)ML |
| WⅬ≧50%ーーーシルト(高液性限界)MH | |||
| 粘性土C
塑性図上で分類 |
WⅬ<50%ーーー粘土(低液性限界)CL | ||
| WⅬ≧50%ーーーシルト(高液性限界)CH | |||
砂質土(さしつど)「粗粒土Cm」に分類される
以上です。
ありがとうございました。