タンパとランマーは、いずれも小型の打撃式締固め機械であり、エンジンの回転運動をクランク機構で上下動に変換し、打撃板を地盤へ衝突させて締固める点で同一構造を持ちます。
タンパ(ランマ―)の名称の違いは地域や業界慣習によるもので、機能的な差異はありませんが、現場の人の感覚的な呼び分けがあったりするので、そこも含めて整理してみました。
記事の内容
タンパとランマ―の違いや現場・施工での使い分け
タンパとランマーの違いや特徴
タンパとランマーは基本的に同じ小型締固め機械の呼び名で、構造や用途に差はありません。
タンパとランマーの違いは「呼び名」や「説明の切り口」であり、構造・用途はほぼ共通です。
エンジンの回転を上下運動に変えて打撃板で地面を突き固め、狭所や粘性土の締固めに使われます。

| 項目 | タンパ | ランマー |
| 名称の由来 | 和製呼称(業界で広く使用) | 英語 rammer(突き固める)が語源 |
| 別名 | ランマーと同義で使われることが多い | ラム、ランマ、タンピングランマーなど |
| 締固め方式 | エンジンの回転 → クランクで上下運動 → スプリングを介して打撃板を叩きつける | 自重+衝撃板の上下運動で地面を突き固める |
| 動作の特徴 | 往復運動で本体が前上方に跳ね上がり、衝突時に強い打撃を与えながら前進 | 基本構造は同じで、上下の衝撃で締固める |
| 駆動源 | 小型エンジンが主流、電動式もあり | エンジン式が主流、電動式も存在 |
| 特殊タイプ | ― | 空気圧式の「サンドランマー」あり(鋳物砂型などに使用、転圧力は小さい) |
| 適した作業場所 | 狭い場所(溝、管路埋戻し、構造物周り、道路部分補修) | 同じく狭所の締固めに適する |
| 適した土質 | 粘性土(粘土・シルト) | 粘性土(粘土・シルト) |
| 実質的な関係 | ランマーと同じ機械を指すことが多い | タンパと同じ機械を指すことが多い |
【タンパとランマー違いまとめ】
- タンパとランマーは、基本的に同じ種類の小型締固め機械。
- 違いは「呼び名」や「説明の切り口」であり、構造・用途はほぼ共通。
- ただし、ランマーには空気圧式のサンドランマーなど派生タイプがある点がわずかな違い。
タンパとランマーの現場での使い分けのイメージ
タンパ=ランマー(同じ機械)なので、使い分けはありません。(呼び名が違うだけで、現場での役割・使い方は同じ。)
ただし、タンパ(ランマ―)について、現場の人の感覚的な呼び分けがあったりするので、そこも含めて整理してみました。
| シーン | 現場での呼び方の傾向 | 理由・背景 |
|---|---|---|
| 溝・管路の埋戻し | 「ランマー持ってきて」 | 関東圏ではランマーが一般的な呼称 |
| 狭い基礎周りの裏込め | 「タンパで叩いて」 | 関西圏や土木系ではタンパの呼び名が残りやすい |
| 道路の部分補修(小面積) | どちらも使われる | 小型締固め機械として同じ役割 |
| 砂・砕石の広い面積 | ※プレートを使う(タンパ/ランマーではない) | 面で締固める必要があるため |
またタンパとランマ―について正式な違いではないですが、現場でよく聞くイメージも紹介しておきます。
- 「タンパの方がちょっと大きい気がする」
→ 実際は機種差。名称の違いではない。 - 「ランマーは跳ねて前に進むやつ」
→ タンパも同じ構造なので同じ動き。 - 「タンパは叩く、ランマーは突く」
→ どちらも上下打撃で締固めるので同じ。
ポイント
- タンパとランマ―に正式な違いはない。使い分けもない。
- タンパとランマ―の呼び名の違いは地域差・会社文化・職人の慣れによるもの。
- 施工内容で機械を変える場合は、タンパ/ランマーではなく、プレートやローラーとの使い分けになる。
タンパ(ランマー)・プレートコンパクタ・ローラの違い

施工の使い分けでは、タンパ(ランマ―)とプレートコンパクタ、ローラの違いがあります。
| 項目 | タンパ(ランマー) | プレート(コンパクタ) | ローラ(転圧機) |
| 締固め方式 | 上下の打撃(インパクト) | 振動する底板で面圧締固め | 自重+振動・静圧で面圧締固め |
| 特徴 | 点で強く叩く。跳ねながら前進 | 広い底板で均一に締固め | 大面積を効率よく締固め |
| 適した土質 | 粘性土(粘土・シルト) | 砂・砕石など粒状土 | 路盤・舗装・盛土全般 |
| 適した場所 | 狭所、溝、管路周り、構造物周り | 中~広い面積の路盤、舗装下地 | 広大な面積(道路・造成地) |
| 仕上がり | 平坦性は低い | 平坦性が高い | 最も高い(仕上げ向き) |
| 機体サイズ | 小型(60~80kg) | 小型~中型(50~500kg) | 中型~大型(数t~十数t) |
| 代表的な用途 | 埋戻し、裏込め、部分補修 | 路盤整形、舗装前の締固め | 道路舗装、造成地の本締固め |
現場での使い分けイメージはこちらです。
- プレート:広い・浅い・砂や砕石を“振動で押して”締固める
- ローラ:広大な面積を“重量と振動”で一気に仕上げる
- タンパ(ランマー):狭い・深い・粘る土を“叩いて”締固める
締固め機械の種類(原理による分類)
締固め機械は、締固めの原理によって分類できます。
| 締固めの原理 | 締固め機械 |
| 主として機械の自重を利用し、ローラを転がして押し付ける(輪荷重) | ロードローラ
タイヤローラ |
| 突く・たたく(衝撃力) | タンピングローラ
タンパ(ランマー) |
| 振動させる | 振動コンパクタ
振動ローラ |
さらに地盤の状況もコーン指数によって確認しておきましょう。
タンパとランマの違い|現場・施工での使い分けまとめ
ポイント
- タンパとランマーは、基本的に同じ種類の小型締固め機械。
- タンパとランマ―の違いは「呼び名」や「説明の切り口」であり、構造・用途はほぼ共通。
👷施工の使い分け
| 項目 | タンパ(ランマー) | プレート(コンパクタ) | ローラ(転圧機) |
| 締固め方式 | 上下の打撃(インパクト) | 振動する底板で面圧締固め | 自重+振動・静圧で面圧締固め |
| 特徴 | 点で強く叩く。跳ねながら前進 | 広い底板で均一に締固め | 大面積を効率よく締固め |
| 適した土質 | 粘性土(粘土・シルト) | 砂・砕石など粒状土 | 路盤・舗装・盛土全般 |
| 適した場所 | 狭所、溝、管路周り、構造物周り | 中~広い面積の路盤、舗装下地 | 広大な面積(道路・造成地) |
| 仕上がり | 平坦性は低い | 平坦性が高い | 最も高い(仕上げ向き) |
| 機体サイズ | 小型(60~80kg) | 小型~中型(50~500kg) | 中型~大型(数t~十数t) |
| 代表的な用途 | 埋戻し、裏込め、部分補修 | 路盤整形、舗装前の締固め | 道路舗装、造成地の本締固め |
👷締固め原理による機械の分類
| 締固めの原理 | 締固め機械 |
| 主として機械の自重を利用し、ローラを転がして押し付ける(輪荷重) | ロードローラ(マカダムローラ、タンデムローラ)
タイヤローラ |
| 突く・たたく(衝撃力) | タンピングローラ
タンパ(ランマー) |
| 振動させる | 振動コンパクタ
振動ローラ |
以上、タンパとランマ―の違いについてお届けしました。
ありがとうございました。