こんな疑問にお答えします。
日本の女性管理職の割合は、世界基準でみてもかなり少ないです。
いっぽうで、女性管理職の割合が世界で一番多いのがフィリピン。
フィリピンは女性管理職が多いんです。
一体なぜ 🙄 ???
ここの疑問を解き明かして、日本の女性管理職を増やす糸口を見つけましょう。
フィリピンの女性管理職が多い理由とは?世界との日本女性管理職データ比較
ここで、世界の女性管理職データをみていきましょう。
内閣府が発表している女性管理職データは以下のとおりです。
国際労働機関(ILO)は2019年3月7日、世界の管理職に占める女性の割合は27.1%だったとする報告書を発表しました。
ゆるやかに上昇しているものの、職場での男女格差は依然大きいです。
日本は12%と主要7カ国(G7)で最下位。女性のリーダー層への登用は遅れています。
(引用:日本経済新聞)
ここで注目すべきはフィリピンの女性管理職の多さです。
ほかの国となにがちがうのでしょう?
グラフからわかるように、フィリピンがずばぬけて女性管理職が多いことが分かります。
なぜフィリピンの女性管理職が多いかというと、文化のちがいや考え方が大きく影響しています。
フィリピンの女性管理職が多い理由
- 家事や子どもの世話はみんなで
- ジェンダーレスな考え方(対策)
- 女性がはたらくことがあたりまえ
家事や子供の世話はみんなで
フィリピンでは、家事や子どもの世話を「妻の仕事としない」という考え方があります。
たとえばフィリピンでは、家事や子ども世話ができないときは、家族やヘルパー、近所の人にだって頼るそうですよ。
ふつうの家庭でもヘルパーや家事代行を使うことが一般的なのです。
ジェンダーレスな考え方が根強い
そもそもフィリピンには男性らしさ、女性らしさという考え方がありません。
いわゆるジェンダーレスです。
仕事でも、男女の差別はありません。
性別に関係なく、やりたい仕事や生活するための仕事ができるのです。
女性が働くことがあたりまえ
フィリピンでは女性が働くことがあたりまえです。
経済的な理由もありますが、基本的に男女関係なくはたらいてきた文化があります。
生きるためにみんなで協力しあって働いています。
男女という性別は関係ありません。
女性が働くことが、昔から「あたりまえ」なのです。
このことからフィリピンでは、女性が働くことに対してあまり悩む人はいないそうですよ。
フィリピンは女性管理職が多いのに日本の女性管理職が少ない理由
日本の女性管理職が少ない理由はこちらです。
日本の女性管理職が少ない理由
- 家事や育児は女性がするべきという考え方
- 女性らしさ・男性らしさというジェンダー意識が強い
- 女性に完ぺきを求めすぎる
家事や育児は女性がするべきという考え方
日本は昔から、家事や育児は女性がやるものという考え方が根強い国です。
よって仕事をしながら家事や育児をするとなると、女性に大きな負担がかかります。
そうすると、仕事をやめざるをえない状況になる可能性が高いです。
これにより仕事をやめる女性が多いことから、長く働かなければなることのできない女性管理職が増えません。
女性らしさ・男性らしさというジェンダー意識が強い
日本は男性はこうあるべき、女性はこうあるべきという、ジェンダー意識がとても強い国です。
ジェンダー(gender)とは、社会的・文化的な役割としての「男女の性」を意味する語である。
人間社会における心理的・文化的な性別、社会的な役割としての男女のあり方、「男らしさ」とか「女はこうあるべき」といった通念を意味する語。
しばしば、身体的特徴としての性別(=sex)と対比される。
(引用:Weblio辞書)
【男性が外ではたらくもの。】
【女性が家庭を守るもの。】
日本にはこのような考え方をもつ人がまだまだたくさんいます。
このジェンダー意識のつよさが、女性が仕事を続けづらい理由のひとつと言えますね。
女性に完ぺきを求めすぎる
女性にキャリアウーマンのような完ぺきさを求めていませんか?
女性管理職≠キャリアウーマンです。
べつにキャリアウーマンにならなくても良いのです。
日本の女性が求めているのは、結婚・出産・介護など、色んなターニングポイントがあったとしても【働きつづけることができる】社会です。
それができれば、自然と女性管理職は増えていくでしょう。
✖:女性管理職としてキャリアウーマンのような完ぺきさを求めること
〇:女性がどんな状況でも働きつづけられる環境
また私は男性社会で長らく働いてきました。
男性社会での女性の生き方についてもまとめていますので、ぜひ併せてご確認ください。
フィリピンの女性管理職が多い理由!日本は女性管理職が少ない理由は何?まとめ
日本が女性管理職を増やすには、考え方や文化をフィリピンから学ぶことが大切ですね 🙂
今回は以上です。
ありがとうございました。
この記事を書いた人
- 元公務員ブロガー
- 某県庁の公務員土木職として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 今はブログで、土木施工管理技士の勉強方法などをメインにさまざまな情報を発信しています。