土木施工管理技士 第2次検定 土木・土木施工管理技士

2級土木経験記述の丸写しで合格は可能?出題形式の変更点や経験記述対策

2級土木経験記述丸写し
2級土木の経験記述の丸写しで合格はできる?

2級土木施工管理技士の第二次検定では経験記述の記載があります。

経験記述が丸写しで合格できるのかどうか、気になる方も多いと思います。

というわけでこの記事では、2級土木の経験記述の丸写しで合格できるのかどうか調査しました。

2級土木経験記述の丸写しは可能?受験者や内容を調査

2級土木における経験記述の丸写しは可能であるかどうか調査しました。

結論としては、今までは、上司や先輩から引き継いだ経験記述で合格した人もいたようです。

しかし現在では、出題形式が変更となり、丸写しでの合格はできなくなりました。

2023年までは経験記述丸写しで合格できる人もいた

2023年までは、経験記述の出題形式はほぼ変わらず、会社の上司や先輩から引き継いだ経験記述で合格できた人もいたかもしれません。

実際、質問や行数などもほぼ変わっていなかったので、工事の内容を抑えていれば合格できたでしょう。

私の知り合いでも、同じ会社の類似工事を扱っている先輩の合格した記述を丸写しして合格したという方がいました。

一方で参考書などの記述例は、経験工事の具体的な内容が記されていないので、今まででも、そのまま丸写しで合格することは難しかったでしょう。

2024年以降2級土木経験記述の丸写しで合格はできない

2024年以降、2級土木の経験記述の出題形式は大きく変わりました。

なぜ出題形式が変わったかというと、不正受験が見つかったことが大きな要因です。

不正受験を防ぐため、国が試験内容について対策すると明言していたなか、2024年から試験内容の変更が実施されたというわけです。

この変更に伴い、経験記述については、丸写しでは対応できない形式に変更になりました。

2級土木経験記述の丸写しができなくなった出題形式の変更点

それでは丸写しができなくなった出題形式の変更点について見ていきましょう。

2級土木経験記述の出題形式変更点➀複数テーマの出題

土木施工管理技士出題形式の変更➀複数テーマ

2級土木の経験記述について、今までは2テーマから1テーマ選び記述する方式でした。

例えば、「品質管理または工程管理のうち、1つえらんで記述」となるので、品質管理か、工程管理か、自身で選ぶことができたわけです。

しかし、2024年の試験では、2級土木は1級土木と同じように複数テーマが出題され、どちらも記述しなければならなくなりました。

2級土木経験記述の出題形式変更点②質問の変化

丸写しができなくなった最大の理由は質問の変化です。

以下の画像をご覧ください。

2級土木経験記述出題形式の変更内容

今までの経験記述の質問はほとんど変化はありませんでした。

以下、内容はこんな感じです。

ポイント

【今までの経験記述の質問内容】

(1)特に留意した技術的課題

(2)技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

(3)上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

上記のように、質問がある程度決まっていたため、対策もしやすかったです。

しかし2024年以降は、テーマによって質問が変えられていました。

ポイント

【2024の経験記述の質問内容】

品質管理について

(1)具体的な現場状況と特に留意した品質管理上の技術的課題

(2)(1)で記述した技術的課題を解決するために検討した項目とその対応処置

工程管理について

(1)施工条件や現場周辺の状況の観点から、工程管理上、留意した事項(工事着手前、工事着手中いずれでも可)

(2)(1)で記述した留意事項に対して講じた対策とその理由

これらの質問は毎年変化すると考えられるため、丸写しでは合格できません。

さらに行数も今までの経験記述と大幅に変更となったため、2024年に受験した人は大変だったと思います…。

経験記述行数の変更

2023年まで

2024年以降

(1)特に留意した技術的課題:7行

(2)技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容:9行

(3)上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価:9行

品質管理について

(1)具体的な現場状況と特に留意した品質管理上の技術的課題:7行

(2)(1)で記述した技術的課題を解決するために検討した項目とその対応処置:7行

工程管理について

(1)施工条件や現場周辺の状況の観点から、工程管理上、留意した事項(工事着手前、工事着手中いずれでも可):7行

(2)(1)で記述した留意事項に対して講じた対策とその理由:7行

2級土木経験記述の丸写しは不可!経験記述対策は?

経験記述の丸写しが通用しなくなった今、経験記述はどのように対策すればよいのでしょうか?

対策方法について見ていきましょう。

経験記述対策➀経験工事の再度見直し

経験記述を作る際、再度工事内容の見直しをしてください。

工事成果品や工事写真などから現場状況や工事数量などを洗い出し整理するとよいでしょう。

経験記述は、より具体的に説明しないと合格は難しいです。

不正受験が見つかった今、採点はより厳しくなることが予想されます。

経験記述対策②あらゆる質問を想定

どんな形で質問されるか分からない今、複数の質問に対応できるように記述を作成しなければなりません。

ただし、文章の丸写しや丸暗記は難しくなったので、骨子のようなものをつくって工事内容を整理しておきましょう。

今まで通り、

  • 具体的な現場状況(特に留意した事項)
  • 技術的課題
  • 検討項目
  • 対応処置(その評価)

などは必ずチェックし、あらゆる質問の変化に対応できるように文章を考えておくとよいです。

経験記述対策③複数テーマの準備

記述内容について、1テーマから2テーマに増えたため、複数のテーマを準備しておく必要があります。

今までの傾向で言うと、

  • 安全管理
  • 品質管理
  • 工程管理

の3つが挙げられていました。

しかし、1級土木では「施工計画」が出題されたため、2級土木でも準備しておいた方がよいでしょう。

さらにプラスαで考えれば、環境対策や建設副産物についてもチェックしておくと安心です。

経験記述テーマ

準備しておく必須テーマ

  • 安全管理
  • 品質管理
  • 工程管理
  • 施工計画

準備しておくと安心なプラスαテーマ

  • 環境対策
  • 建設副産物

経験記述対策④添削を受ける(自分以外)

経験記述は必ず添削を受けてください。

「自分では書けているつもり」でも、専門のプロに見てもらうと、新たな気づきを得ることができます。

添削を受けるメリット・デメリットは以下のとおり。

メリット デメリット
自分では気づけないポイントを指摘&修正してもらえる

他人に見てもらうことで、しっかり書こうという意識が生まれる

経験記述を考える(つくる)時間をほかの時間に当てられる

不安がなくなる

お金がかかる

正直言って、第一次検定や知識問題は、大金を払わずとも、市販のテキストや過去問で合格することが可能です。

しかしながら、経験記述については独学は厳しいです。

私が行っている添削サービスでも、一発合格の方はほぼいません。

つまり、「自分で書けているつもり」の方は、専門のプロからすれば合格ラインに達していないということです。

デメリットはお金がかかることですが、それ以上にメリット大きすぎるので、合格したいなら必ず添削を受けましょう。

 

一方で、ココナラでの経験記述添削サービスは、

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2級土木経験記述丸写しは可能?まとめ

2級土木の経験記述について、丸写しは可能かどうかお届けしました。

結論としては、2024年以降、試験の出題形式が変更になり、丸写しは不可能になりました。

ただし、工事の内容をしっかり把握し、きちんと添削を受けることで合格できる可能性を上げることができます。

しっかり対策を行い、試験合格をめざしてがんばっていきましょう!

 

 

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