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土留め(土止め)支保工の種類&工法まとめ【土木の豆知識】

土留め支保工の種類

こんにちは、ちゃんさとです。

 

土留め(土止め)支保工の種類や工法のちがいが知りたい…

こんなお悩みを解決します。

ちなみに【土留め】と【土止め】の漢字のちがいは、使っている組織(機関)がちがいます。(意味はいっしょ)

  • 労働安全衛生法関係では「土止め」
  • 国土交通省の技術基準関係では「土留め」

よって、労働安全衛生法がらみでは「土止め」を使い、技術基準がらみでは「土留め」を使っているそうですよ 🙂

 

この記事を書いている人

名前:ちゃんさと 女性/既婚 1992年生まれ
  • 元公務員の主婦ブロガー💻
  • 国公立大学の土木工学科卒業
  • 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間はたらきましたが、人間関係のストレスや組織体制が合わないと感じて退職しました。
  • 1級土木施工管理技士の資格もち
  • 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信をしています。

それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。

 

土留め(土止め)支保工の種類

土留め支保工の種類は大きく分けて4種類です。

土留め支保工の種類

  1. 切ばり式
  2. アンカー式
  3. 控え杭タイロッド式
  4. 自立式(支保工なし)

土留め(土止め)支保工の種類別工法と特徴

切ばり式

土留め支保工(切ばり式)

工法

切ばり、腹起しなどの支保工と、掘削される側の地盤抵抗によって、土留め壁を支持する工法です。

切梁 (きりばり)とは、 土留めをしたときに、土が崩れないように矢板などを支える水平部材のことです。いっぽうで腹起こし(はらおこし)は、土圧が作用する土留め壁を支える部材のこと。腹起こしに作用する荷重は、土圧の水平方向の力を受けて切ばりに伝達されます。

 

特徴

切ばり式の特徴は以下のとおり。

  1. 現場の状況によって、支保工の数や配置の変更ができる
  2. 機械掘削のとき、支保工がじゃまになりやすい
  3. 掘削面積が広いと、支保工(切ばりや腹起し)の数が増える

アンカー式

土留め支保工(アンカー式)

工法

掘削周辺の地盤中に定着させた土留めアンカーと、掘削される側の地盤抵抗によって土留め壁を支持する工法です。

 

特徴

アンカー式の特徴は以下のとおり。

  1. 掘削するところに切ばりがないので、機械掘削がかんたん
  2. 偏土圧が作用する場合でも適用可能
  3. アンカーを定着させるため、良質で強度のある地盤が必要
  4. 掘削周辺にもアンカーを打設できる敷地が必要
  5. 掘削周辺に既設構造物や基礎、地下埋設物などがあると、アンカー施工ができず適用はむずかしい
  6. 土留め施工終了後、アンカーを地中に残置した場合、将来障害になるなどの問題が発生する可能性がある

 

控え杭タイロッド式

土留め支保工(タイロッド式)

工法

土留め壁の背面地盤中にH形鋼、鋼矢板などの控え杭を設置します。

そして土留め壁とタイロッドでつなげ、これと地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法です。

タイロッドとは、張力によって構築物を安定化させる棒状の構造材のこと。 つなぎ材を意味し、2つの部材を連列したり引っ張ったりする構造材を指します。

 

特徴

控え杭タイロッド式の特徴は以下のとおり。

  1. 比較的良質な地盤で、浅い掘削に適している
  2. 地盤変位が大きく、自立式土留めなどが適用できない場合に使われる
  3. 掘削するところに切ばりがないので、機械掘削がかんたん
  4. アンカー式よりも経済的
  5. 掘削周辺に控え杭とタイロッドを設置するための敷地が必要になる

自立式(支保工なし)

土留め支保工(自立式)

工法

切ばり、腹起しなどの支保工を使わずに、地盤の抵抗力で土止め壁を自立させる工法です。

 

特徴

自立式(支保工なし)の特徴は以下のとおり。

  1. 比較的良質な地盤で、浅い掘削をする場合に適する
  2. 掘削面内に支保工がないので、掘削がかんたん
  3. 支保工がないため、土留め壁の変形が大きくなる

 

まとめ

土留め支保工まとめ

土留め支保工の種類は大きく分けて4種類!

  1. 切ばり式:切ばり、腹起しなどの支保工と、掘削される側の地盤抵抗によって、土留め壁を支持する工法
  2. アンカー式:掘削周辺の地盤中に定着させた土留めアンカーと、掘削される側の地盤抵抗によって土留め壁を支持する工法
  3. 控え杭タイロッド式:土留め壁の背面地盤中にH形鋼、鋼矢板などの控え杭を設置して土留め壁とタイロッドでつなげ、これと地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法
  4. 自立式(支保工なし):切ばり、腹起しなどの支保工を使わずに、地盤の抵抗力で土止め壁を自立させる工法

 

また、土留め関係でいっしょに読んでおいたほうが良い記事は、以下の土留め壁の種類についてです。

土留め工法
土留め壁や板・工法の種類まとめ★根入れ長さ・深さの基準も解説

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今回は以上です。

参考になればうれしいです。

ありがとうございました。

 

 

 

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