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打継目地の位置とは?読み方やコンクリートの打ち継ぎ目地の施工方法

コンクリート打継目(うちつぎめ)

今回のテーマは【コンクリートの打継目(うちつぎめ)、または打ち継ぎ目地(うちつぎめじ)】の位置や施工方法についてです。

読み方もチェック!

現場ではもちろんのこと、土木施工管理技士などの土木系資格試験にもよく出る内容となっています。

しっかりチェックしていきましょうね 😉

それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。

 

打継目地の位置とは?読み方やコンクリートの打ち継ぎ目地の施工方法

コンクリートの打継目とは、コンクリートを打ち継ぐ目地のこと。(打継目地(うちつぎめじ)とも言います。)

(読み方:コンクリートの打継目(うちつぎめ)、打ち継ぎ目地(うちつぎめじ))

コンクリートは連続して打ち込むことができれば、それに越したことはありませんが、どうしても打ち継ぐ部分できてしまいますよね。

その部分を指します。

ちなみに打ち継ぐコンクリートの面のことを打継面(うちつぎめん)といいますよ 🙂 

 

言い換えると、すでに打ち込まれたコンクリートに、新たにコンクリートを施工する部分です。

またはコンクリートのひび割れを防ぐために、わざと設けられる溝と、そこに設置されるシーリング材のことを指すこともあります。

 

つまり、

コンクリートの打継目(地)【うちつぎめ(じ)】

①すでに打ち込まれたコンクリートに、新たにコンクリートを施工する部分

(かつ)または、

②コンクリートのひび割れを防ぐために、わざと設けられる溝と、そこに設置されるシーリング材のこと

とおぼえればOKです。

 

一般的なコンクリート打継目(打ち継ぎ目地)の位置や施工方法

コンクリート打継目地

一般的な打継目の施工で気をつけることを以下にまとめました。

基本的には打継目は、せん断力の小さく、圧縮力と直角のところに設けます。

せん断力が大きいというのは、ひび割れが起きやすい部分と考えておけば問題ありません。

 

以下にポイントをまとめましたので参考にしてください 🙂

一般打継目の施工ポイント

  1. 打継目は、できるだけせん断力の小さな位置に設け、打継目を部材の圧縮力の作用方向と直角にするのを原則とする
  2. やむを得ず、せん断力の大きい位置に打継目を設ける場合には、打継目にほぞ、または溝をつくるか、適切な鋼材を配置して、打継目の部分を補強する
  3. 打継目の施工では、設計に定められた打継目の位置および構造は守らなければならない
  4. 外部塩分による被害を受けるおそれのある海や港湾コンクリート構造物等においては、打継目はできるだけ設けない
  5. やむを得ず、海や港湾コンクリートで打継目を設けるときは、満潮位から上60cmと干潮位から下60cmとの間の感潮部分を避けるのを原則とする
  6. 水密を要するコンクリートにおいては、所要の水密性が得られるように適切な間隔で打継目を設ける
  7. 床組みと一体となった柱または壁の打継目は、床組みとの境の付近に設けることを標準とする
  8. ハンチは、床組みと連続してコンクリートを打たなければならない
  9. 床組みにおける打継目は、スラブまたは、はりのスパン中央付近に設けることを標準とする

 

 

コンクリート水平打継目(打ち継ぎ目地)の位置や施工方法

コンクリート水平打継目の施工

つづいては水平打継目です。

打ち継ぐ面は、表面のレイタンスなどをしっかり取り除いてから、表面をけずって粗にし、十分吸水させてから打ち継ぐようにしてください。

 

水平打継目の施工ポイント

  1. 水平打継目の型枠に接する線は、できるだけ水平な直線になるようにする
  2. コンクリートを打ち継ぐ場合には、すでに打ち込まれたコンクリートの表面のレイタンス、品質の悪いコンクリート、ゆるんだ骨材粒を完全に取り除き、表面を粗にしたあと十分吸水させる
  3. コンクリートを打ち込む前に、型枠は確実に締め直し、旧コンクリートを十分湿潤にしたうえで、新旧コンクリートの付着を良くするため本体コンクリートと同様の品質のモルタルを敷いて打ち継ぐとよい
  4. 敷モルタルの水セメント比は、使用コンクリートの水セメント比以下とすること
  5. 逆打ちコンクリートは、打継目が先に打ち込まれたコンクリートの下面になるため、打継目にスキマができ一体化しにくい。そのため、直接法、充填法、注入法などの施工方法を用いるのがよい

 

逆さ打ちコンクリートとは、上から下へ進めるコンクリート施工のこと。

建築や地下構造物をつくるときに用いられる施工方法です。

逆さ打ちコンクリートの施工方法は、

  1. 直接法
  2. 充填法
  3. 注入法

があり、ざっくり以下の図のとおりです。逆さ打ちコンクリートの施工方法

 

 

コンクリート鉛直打継目(打ち継ぎ目地)の位置や施工方法

コンクリート鉛直打継目の施工

さいごは鉛直打継目の施工です。

打ち継ぐ面は表面をけずって粗にし、十分吸水させてください。

また、モルタルかセメントペーストをぬり、補強が必要な場合は鉄筋を挿入しましょう。

 

鉛直打継目の施工ポイント

  1. 鉛直打継目の施工では、打継面の型枠を強固に支持する
  2. すでに打ち込まれた硬化したコンクリートの打継面は、ワイヤブラシで表面を削るかチッピングなどにより粗にして十分吸水させ、セメントペースト、モルタルあるいは湿潤用エポキシ樹脂を塗ったあとに新しいコンクリートを打ち継ぐ
  3. コンクリートの打ち込みでは、打継面が十分に密着するように締め固める
  4. 新しいコンクリートの打ち込み後、適当な時期(できるだけおそい)に再振動締固めをおこなうのがよい
  5. 水密を要するコンクリートの鉛直打継目では、止水版を用いるのを原則とする

打継目地の位置とは?読み方やコンクリートの打ち継ぎ目地の施工方法まとめ

コンクリートの打継目(うちつぎめ)とは、コンクリートを打ち継ぐ目地のこと。(打ち継ぎ目地(うちつぎめじ)とも言う。)

一般打継目の施工ポイント

  1. 打継目は、できるだけせん断力の小さな位置に設け、打継目を部材の圧縮力の作用方向と直角にするのを原則とする
  2. やむを得ず、せん断力の大きい位置に打継目を設ける場合には、打継目にほぞ、または溝をつくるか、適切な鋼材を配置して、打継目の部分を補強する
  3. 打継目の施工では、設計に定められた打継目の位置および構造は守らなければならない
  4. 外部塩分による被害を受けるおそれのある海や港湾コンクリート構造物等においては、打継目はできるだけ設けない
  5. やむを得ず、海や港湾コンクリートで打継目を設けるときは、満潮位から上60cmと干潮位から下60cmとの間の感潮部分を避けるのを原則とする
  6. 水密を要するコンクリートにおいては、所要の水密性が得られるように適切な間隔で打継目を設ける
  7. 床組みと一体となった柱または壁の打継目は、床組みとの境の付近に設けることを標準とする
  8. ハンチは、床組みと連続してコンクリートを打たなければならない
  9. 床組みにおける打継目は、スラブまたは、はりのスパン中央付近に設けることを標準とする

水平打継目の施工ポイント

  1. 水平打継目の型枠に接する線は、できるだけ水平な直線になるようにする
  2. コンクリートを打ち継ぐ場合には、すでに打ち込まれたコンクリートの表面のレイタンス、品質の悪いコンクリート、ゆるんだ骨材粒を完全に取り除き、表面を粗にしたあと十分吸水させる
  3. コンクリートを打ち込む前に、型枠は確実に締め直し、旧コンクリートを十分湿潤にしたうえで、新旧コンクリートの付着を良くするため本体コンクリートと同様の品質のモルタルを敷いて打ち継ぐとよい
  4. 敷モルタルの水セメント比は、使用コンクリートの水セメント比以下とすること
  5. 逆打ちコンクリートは、打継目が先に打ち込まれたコンクリートの下面になるため、打継目にスキマができ一体化しにくい。そのため、直接法、充填法、注入法などの施工方法を用いるのがよい

鉛直打継目の施工ポイント

  1. 鉛直打継目の施工では、打継面の型枠を強固に支持する
  2. すでに打ち込まれた硬化したコンクリートの打継面は、ワイヤブラシで表面を削るかチッピングなどにより粗にして十分吸水させ、セメントペースト、モルタルあるいは湿潤用エポキシ樹脂を塗ったあとに新しいコンクリートを打ち継ぐ
  3. コンクリートの打ち込みでは、打継面が十分に密着するように締め固める
  4. 新しいコンクリートの打ち込み後、適当な時期(できるだけおそい)に再振動締固めをおこなうのがよい
  5. 水密を要するコンクリートの鉛直打継目では、止水版を用いるのを原則とする

今回は以上です。

参考になればうれしいです。

ありがとうございました。

 

この記事を書いた人

名前:ちゃんさと
  • 元公務員(土木職)の土木ブロガー💻
  • 国立大学★土木工学科卒業(学士)
  • 大学卒業後、某県庁の地方公務員(土木職)に合格!7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
  • 現場監督・施工管理の経験あり
  • 1級土木施工管理技士・危険物取扱者(乙)・玉掛け等の資格もち
  • ブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報を発信
  • ココナラで土木施工管理技士★経験記述の添削サービス実施中です
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