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アスファルトの種類★路盤合材やつくる過程まとめ

アスファルトで寝る猫

こんにちは、土木学士ちゃんさとです。

 

今回のテーマは【アスファルトの種類】です。

道路の舗装などに使われる路盤合材や、アスファルトがつくられる過程での種類をまとめてみました。

それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちら 🙂

 

この記事を書いた人

名前:ちゃんさと 1992年生まれ
  • 元公務員(土木職)の主婦ブロガー💻
  • 国立大学★土木工学科卒業(学士)
  • 大学卒業後、某県庁の地方公務員(土木職)に合格!7年間はたらいた経験をもつ
  • 現場監督・施工管理の経験あり
  • 1級土木施工管理技士・危険物取扱者(乙)・玉掛けの資格もち
  • 今はブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報を発信中!

 

アスファルトの種類①路盤合材

アスファルト舗装

路盤合材として使われるアスファルトは主に、密粒度、細粒度、開粒度、ポーラスの4つに分類でき、種類としては9種類ほどあります。

分類 アスファルトの種類 特徴
密粒度 密粒度アスファルト混合物(20、13) 密粒度アスファルト混合物(20、13)に関しては、骨材の最大粒径が20mmのタイプと13mmのタイプがある

一般地域と急こう配坂道でよく使われる

最も一般的

密粒度ギャップアスファルト混合物(13) 密粒度アスファルト混合物(20、13)と比べた場合、すべり抵抗性に優れている

劣っている点は特になく、主に一般地域や急こう配坂道に用いられる

密粒度アスファルト混合物(20F、13F) 密粒度アスファルト混合物(20、13)よりも耐摩擦性に優れているが、耐流動性は劣る

主な使用箇所は、積雪寒冷地域

密粒度ギャップアスファルト混合物(13F) 密粒度アスファルト混合物(20、13)よりも耐摩擦性とすべり抵抗性に優れているが、耐流動性は劣る

主な使用箇所は積雪寒冷地域と急こう配坂道で、その特性から一般地域以外に採用されることが多い

細粒度 細粒度アスファルト混合物(13) 密粒度アスファルト混合物(20、13)と比較して、耐水性・耐ひび割れに優れている

耐流動性に関しては密粒度アスファルト混合物(20、13)より劣る

主な使用箇所:一般地域

細粒度ギャップアスファルト混合物(13F) 密粒度アスファルト混合物(20、13)と比較して、耐摩擦性と耐水性・耐ひび割れに優れている

耐流動性は劣るが、ギャップアスファルトによる耐摩擦性・耐流動性・すべり抵抗性が付加されているため、積雪寒冷地域での使用が多い

細粒度アスファルト混合物(13F) 密粒度アスファルト混合物(20、13)と比べた場合、耐摩擦性とすべり抵抗性に優れている

比較的に耐流動性は劣るが、細粒度による耐水性・耐ひび割れの特性も相まって、積雪寒冷地域で用いられることが多い

開粒度 開粒度アスファルト混合物(13) 密粒度アスファルト混合物(20、13)と比較して、すべり抵抗性と透水性に優れている

反対に耐摩擦性は劣るが、積雪寒冷地域で用いられることが多い

ポーラス ポーラスアスファルト混合物(20、13) 密粒度アスファルト混合物(20、13)と比べて、耐流動性・すべり抵抗性・透水性に優れている

耐摩擦性に関しては劣るが、積雪寒冷地域や急こう配坂道で採用されることが多い

排水機能がとても高い

※カッコ()内の数値は骨材の最大粒径、粒度の横に付いているFはフィラーを多く添加していることを表す

フィラー(filler)とは、石灰岩を粉末にした石粉や高炉スラグ微粉末など、0.075mmのふるいを通過する鉱物質微粉末のこと

 

密粒度アスファルト混合物(20、13)は最も一般的な種類のため、各アスファルト合材の特性を示す際の基準になります。

そのため以下の表は、耐摩擦性や透水性などを他と比較した場合の優劣ではなく、密粒度アスファルト混合物(20、13)と比較した場合の結果になります。

〈最も一般的な密粒度アスファルト混合物(20、13)との比較〉

種類 主な

使用箇所

耐摩擦性 耐流動性 すべり抵抗性 透水性 耐水性

耐ひび割れ

密粒度ギャップアスファルト混合物(13) 一般地域や急こう配坂道
密粒度アスファルト混合物(20F、13F) 積雪寒冷地域 ×
密粒度ギャップアスファルト混合物(13F) 積雪寒冷地域や急こう配坂道 ×
細粒度アスファルト混合物(13) 一般地域 ×
細粒度ギャップアスファルト混合物(13F) 積雪寒冷地域 ×
細粒度アスファルト混合物(13F) 積雪寒冷地域 ×
開粒度アスファルト混合物(13) 積雪寒冷地域 ×
ポーラスアスファルト混合物(20、13) 積雪寒冷地域や急こう配坂道 ×

ギャップアスファルトは粒度が不連続であり、すべり抵抗性の他、耐摩擦性や耐流動性などを付加するためにつくられたもの。

細粒度アスファルト混合物(13)の主な使用箇所は一般地域で、急こう配坂道や積雪寒冷地域などには使いません。

そして開粒度は、2.36mmふるいにかけた時の通貨質量率が15~30%の粒度のこと。

アスファルト量は3.5~5.6%で粗い舗装面になるため、開粒度のアスファルト合材は、一般的に滑り止め舗装用に使用されます。

 

また一般的に骨材の最大粒径が13mmのアスファルト合材は、20mmの種類よりも水やひび割れに抵抗する特性が強いと言われています。

 

さらに最近では【再生】と名付けられた、リサイクルされた材料を使うことが推奨されています。

例)再生密粒度アスコン、再生細粒度アスコンなど

 

アスファルトの種類②つくられる過程

アスファルトの種類は、つくられる過程でも分類することができます。

アスファルトは、原油やガソリン、灯油などの揮発性をもつ軽油類を抽出し、さらに粘りのある液状の重油(ジーゼル)を取り出したあとに残る物質です。

残留物に空気を吹き込むと、硬く弾力性のあるブローンアスファルトとなり、目地材などに使われます。

いっぽう残留物そのままの成分(ストレートアスファルト)に、石油などの揮発油に添加して液状にしたものがカットバックアスファルトです。

乳化材を加えると、舗装で使用するアスファルト乳剤になります。

アスファルト乳剤散布

種類 つくる過程 使用目的
ブローンアスファルト 空気の吹込み 目地材
ストレートアスファルト カットバック・アスファルト(揮発油添加) 舗装用アスファルト
アスファルト乳剤(乳化材添加) 舗装用乳化剤

つくる過程でのアスファルトを図解すると以下のとおりです。

アスファルトの種類と作り方

 

以上です。

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  2. アスファルト舗装の種類や手順★基礎知識かんたん解説
  3. 道路勾配の基準かんたん解説【縦断勾配・横断勾配・片勾配・合成勾配】
  4. 道路の種類をわかりやすく★土木学士がかんたん解説

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ありがとうございました。

 

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