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アスファルトとコンクリートの違いとは?見分け方や見た目の解説

アスファルトとコンクリートのちがい
アスファルトとコンクリートの違いってなんだろう…?

こんなお悩みを解決します。

アスファルトやコンクリートは道路や舗装などで使われますが、似たような使い方をするため混同されがちです。

ちがいは一体なんなのか?

アスファルトとコンクリートの違いについてまとめましたので参考にしてください。

見分け方や見た目も要チェックです。

それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。

 

アスファルトとコンクリートの違いとは?見分け方や見た目の解説

アスファルトとコンクリートの違いや見分け方は、材料と色(見た目)です。

ちがい アスファルト コンクリート
材料 原油などに含まれる炭化水素の重質なもの(+砂利+砂) セメント+砂利+砂+(水)
色(見た目)見分け方 暗褐色または黒色 灰色

ただし色については、アスファルトは時間が経つと灰色っぽく見えるので、ちがいが見分けにくい場合もあります。

 

アスファルトとは?~アスファルトとコンクリートの違いや見た目を知ろう~

アスファルト道路

アスファルトとは、原油などに含まれる炭化水素で重質なものです。

一般的にはこの炭化水素の重質なもので、砂利や砂を固めたものをアスファルトと呼んでいます。

施工がしやすく単価も安いことから、道路舗装などによく使われており、今では道路はアスファルト舗装が主流です。

また日本アスファルト協会では、アスファルトについて以下のように定義していますので、参考に載せておきます。

【アスファルトの定義】

アスファルトには原油を蒸留して製造する石油アスファルトと天然に存在する天然アスファルトがあり、日本では一般に石油アスファルトをアスファルトと呼んでいます。

外観は暗褐色ないし黒色で、常温では固体、半固体、粘性の高い液体で、熱を加えると容易に溶解する性質を持ちます。

石油アスファルトは原油の成分中高沸点の留分であり、石油の精製を経て原油を石油ガス、ガソリン、灯油、軽油、重油などに分留した結果得られます。

また、天然アスファルトは、自然に存在する原油の軽質分が蒸発してアスファルト分が残ったものと考えられています。

(引用:日本アスファルト協会

また見た目は暗褐色ですが、時間がたつと灰色に見えることもあります。

コンクリートとは?~アスファルトとコンクリートの違いや見た目を知ろう~

コンクリート(住宅基礎)

コンクリートとは砂利や砂をセメントで固めたものです。

強度がつよいため、家の基礎やビルなどの構造物に使われます。

いっぽうで道路舗装には、コンクリートは単価が高いためあまり使われません。

またコンクリートの見た目は明るい灰色をしています。

アスファルトのメリット・デメリット

アスファルトのメリット・デメリットは以下のとおりです。

アスファルト
メリット デメリット
費用が安い(コンクリートにくらべ)

施工しやすく、施工期間が短い(コンクリートにくらべ)

耐久性・耐熱性が低い

寿命が短い

アスファルトのメリットは費用が安くて施工がしやすいこと。

逆にデメリットは耐久性などがあまりなくて壊れやすいってことだね!

たとえば道路舗装だと、1㎡あたりコンクリートの約半分の費用で施工できます。

  1. アスファルト舗装1㎡あたり5,000円
  2. コンクリート舗装1㎡あたり10,000円

アスファルト舗装の種類や工法についても併せて確認してみてください。

 

コンクリートのメリット・デメリット

コンクリート
メリット デメリット
耐久性・耐熱性に優れている

寿命が長い

費用が高い(アスファルトにくらべ)

施工しにくい(アスファルトにくらべ)

コンクリートのメリットは耐久性や耐熱性があって長くもつことか~メンテナンス費がかからないのは良いことだ!

いっぽうでデメリットは費用が高くて施工しにくいこと。お金💰がないとできないね…

 

どっちが使われる?身近にあるアスファルトとコンクリートの使い分け&違い

身近な例で、アスファルトとコンクリートどちらが使われることが多いかまとめました。

アスファルト コンクリート
道路舗装

大規模な駐車場

歩道

家の基礎

家の壁

家庭用の駐車場

橋脚や橋の基礎

川の護岸

アスファルトは施工性がよく、メンテナンスしやすい部分に使われることが多いです。

逆にコンクリートは費用や施工性は落ちますが、強度がつよく長くもちます。

したがってメンテンナンスがしにくく、つよい強度を必要とする構造物に使われることが多いです。

 

アスファルトとコンクリートの違いとは?見分け方や見た目の解説まとめ

アスファルトとコンクリートの違いや見分け方は、材料と色(見た目)

ちがい アスファルト コンクリート
材料 原油などに含まれる炭化水素の重質なもの(+砂利+砂) セメント+砂利+砂+(水)
色(見た目)見分け方 暗褐色または黒色 灰色

アスファルトとは、原油などに含まれる炭化水素で重質なもの(+砂利や砂)

コンクリートとは、砂利や砂をセメントで固めたもの

アスファルトとコンクリートのメリット&デメリット

種類 メリット デメリット
アスファルト 費用が安い

施工しやすく、施工期間が短い

耐久性・耐熱性が低い

寿命が短い

コンクリート 耐久性・耐熱性に優れている

寿命が長い

費用が高い

施工しにくい

アスファルトとコンクリートの使い分け

アスファルト コンクリート
道路舗装

大規模な駐車場

歩道

家の基礎

家の壁

家庭用の駐車場

橋脚や橋の基礎

川の護岸

 

今回は以上です。

参考になればうれしいです。

ありがとうございました。

 

この記事を書いた人

名前:ちゃんさと
  • 元公務員の土木ブロガー💻
  • 国立大学の土木学科卒業
  • 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
  • 1級土木施工管理技士の資格もち
  • 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインにさまざまな情報発信をしています。

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