土木施工管理技士 1級土木施工管理技士★過去問(無料) 土木・土木施工管理技士

【令和2年問題B】1級土木施工管理技士★過去問&解答・解説付き

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令和2年度(2020)土木施工管理技士【1級】第一次検定の過去問題★問題Bです。(解答・解説付き)

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【令和2年問題B】1級土木施工管理技士★過去問&解答・解説付き

※問題番号No.1~No.35までの35問題は必須問題ですから全問題を解答してください。

 

No. 1TS (トータルステーション) を用いて行う測量に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. TSでは, 水平角観測, 鉛直角観測及び距離測定は, 1視準で同時に行うことを原則とす る。
  2. TSでの鉛直角観測は, 1視準1読定, 望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。
  3. TSでの距離測定にともなう気温及び気圧などの測定は, TSを整置した測点で行い, 3級及び4級基準点測量においては, 標準大気圧を用いて気象補正を行うことができる。
  4. TSでは,水平角観測の必要対回数に合わせ, 取得された鉛直角観測値及び距離測定値はすべて採用し,その最小値を用いることができる。

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解答4

1.測量法第34条 (作業規程の準則)の規定に基づき定められた 「作業規程の準則」(国土交通省告示第413号) 第37条 (観測の実施) 第2項第1号ロにより正しい。

2.同号ハにより正しい。

3.同号へ (1) により正しい。

4.同号リに 「TSを使用した場合で, 水平角 観測の必要対回数に合せ, 取得された鉛直角観測値及び距離測定値は,すべて採用し, その平均値を用いることができる」と規定されている。

No. 2公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

  1. 発注者は,受注者の責によらず, 工事の施工に伴い通常避けることができない地盤沈下により第三者に損害を及ぼしたときは,損害による費用を負担する。
  2. 受注者は,原則として,工事の全部若しくはその主たる部分又は他の部分から独立してその機能を発揮する工作物の工事を一括して第三者に委任し、又は請け負わせてはならな い。
  3. 3.受注者は,設計図書において監督員の検査を受けて使用すべきものと指定された工事材料が検査の結果不合格とされた場合は, 工事現場内に存置しなければならない。
  4. 発注者は,工事現場における運営等に支障がなく, かつ発注者との連絡体制も確保されると認めた場合には, 現場代理人について工事現場における常駐を要しないものとすることができる。

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解答3

1.公共工事標準請負契約約款第29条 (第三者に及ぼした損害) 第2項により正しい。

2.同約款第6条 (一括委任又は一括下請負の禁止)により正しい。

3.同約款第13条(工事 材料の品質及び検査等) 第5項より 「受注者は,設計図書において監督員の検査を受けて使 用すべきものと指定された工事材料が検査の結果不合格と決定された場合, 発注者の指定した期間内に工事現場外に搬出しなければならない」と規定されている。

4.同約款第10条 (現場代理人及び主任技術者等) 第2項により正しい。

No. 3下図は,工事起点 No.0から工事終点 No.5 (工事区間延長 500m) の道路改良工事の土積曲線 (マスカーブ) を示したものであるが, 次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

【土積曲線 (マスカーブ)】

1級令和二年問題B図解

  1. No.0からNo.2までは, 盛土区間である。
  2. 当該工事区間では, 盛土区間より切土区間の方が長い。
  3. No.0 から No.3までは, 切土量と盛土量が均衡する。
  4. 当該工事区間では, 残土が発生する。

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解答2

土積曲線 (マスカーブ) は, 横軸に距離 (測点位置), 縦軸に始点からの土工量の和 (切土を プラス方向, 盛土をマイナス方向) で表した曲線である。

盛土区間はNo.0 ~No.2とNo.4 ~ No.5, 切土区間は No.2 ~No.4 であり、盛土区間より切土区間の方が短い。

No.3では累 加土量が0となるため, No.0 ~No.3までは,切土量と盛土量が均衡する。

またNo.5 にお いてマスカーブはプラス側にあるので残土が発生する。

No. 4建設機械用エンジンの特徴に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. ガソリンエンジンは,一般に負荷に対する即応性, 燃料消費率及び保全性などが良好で あり,ほとんどの建設機械に使用されている。
  2. ガソリンエンジンは、エンジン制御システムの改良に加え排出ガスを触媒 (三元触媒) を通すことで,窒素酸化物, 炭化水素, 一酸化炭素をほぼ100%近く取り除くことができ る。
  3. ディーゼルエンジンとガソリンエンジンでは,エンジンに供給された燃料のもつエネル ギーのうち正味仕事として取り出せるエネルギーは、ガソリンエンジンの方が小さい。
  4. ディーゼルエンジンは、排出ガス中に多量の酸素を含み, すすや硫黄酸化物を含むこと から後処理装置 (触媒) によって排出ガス中の各成分を取り除くことが難しい。

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解答1

1.ガソリンエンジンは,一般に負荷に対する即応性が良好なため小型の機械に用いられる ことがあるが, 中型や大型のほとんどの建設機械では耐久性及び保全性などが良好であるディーゼルエンジンが使用されている。

2.記述のとおり

3.ディーゼルの熱効率は 40%程度, ガソリン機関の熱効率は30%程度であり, 正味仕事として取り出せるエネルギー は、ガソリンエンジンの方が小さい。

4.ディーゼルエンジンは, 後処理装置 (触媒)によ って排出ガス中の各成分を取り除くことは難しいため、エンジン自体の改良を主体とした対策を行っている。

No. 5施工計画に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 施工計画の検討は、現場担当者のみで行うことなく, 企業内の組織を活用して,全社的 に高い技術レベルでするものである。
  2. 施工計画の立案に使用した資料は, 施工過程における計画変更などに重要な資料となっ たり,工事を安全に完成するための資料となるものである。
  3. 施工手順の検討は,全体工期, 全体工費に及ぼす影響の小さい工種を優先にして行わな ければならない。
  4. 施工方法の決定は, 工事現場の十分な事前調査により得た資料に基づき, 契約条件を満 足させるための工法の選定、請負者自身の適正な利潤の追求につながるものでなければならない。

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解答3

1.2記述のとおり

3.施工手順の検討は,全体工期, 全体工費に及ぼす影響の大きい工種を優先にして行わなければならない。

4.記述のとおり

No. 6建設工事の施工にともなう関係機関への届出及び許可に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  1. 道路上に工事用板囲, 足場, 詰所その他の工事用施設を設置し, 継続して道路を使用す る場合は、所轄の警察署長に道路占用の許可を受けなければならない。
  2. 型枠支保工の支柱の高さが3.5m以上のコンクリート構造物の工事現場の場合は,所轄 の労働基準監督署長に計画を届け出なければならない。
  3. 車両の構造又は車両に積載する貨物が特殊である車両を通行させる場合は,地方運輸局 長に特殊車両の通行許可を受けなければならない。
  4. つり足場, 張出し足場以外の足場で, 高さが10m以上, 組立から解体までの期間が60日 以上の場合は、市町村長に計画を届け出なければならない。

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解答2

1.道路法第32条 (道路の占用の許可) 及び同法施行規則第7条 (道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある工作物等) 第4号より, 道路管理者の許可を受けなければならない。

2.労働安全衛生法第88条 (計画の届出等) 第1項及び同規則第86条 (計画の届出等)第1項により正しい。

3.道路法第47条の2 (限度超過車両の通行の許可等) 第1項より, 道路管理者の許可を受けなければならない。

4.労働安全衛生法第88条第1項及び同規則第 85条 (計画の届出をすべき機械等), 第86条第1項より, 工事の開始の日の30日前までに労働基準監督署長に届け出なければならない。

No. 7公共工事における施工体制台帳に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 元請業者は, 工事を施工するために下請契約を締結した場合, 下請金額にかかわらず施 工体制台帳を作成しなければならない。
  2. 元請業者は, 施工体制台帳と合わせて施工の分担関係を表示した施工体系図を作成し, 工事関係者や公衆が見やすい場所に掲げなければならない。
  3. 施工体制台帳には、 建設工事の名称, 内容及び工期, 許可を受けて営む建設業の種類,健 康保険等の加入状況などを記載しなければならない。
  4. 下請業者は,請負った工事をさらに他の建設業を営む者に請け負わせたときは, 施工体制台帳を修正するため再下請通知書を発注者に提出しなければならない。

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解答4

1.公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第15条 (施工体制台帳の作成及 び提出等) 第1項及び建設業法第24条の8 (施工体制台帳及び施工体系図の作成等) 第1項 により正しい。

2.同第4項により正しい。

3.建設業法施行規則第14条の2(施工体制 台帳の記載事項等) 第1項第1号及び第2号により正しい。

4.建設業法第24条の8第2 項に 「建設工事の下請負人は,その請け負った建設工事を他の建設業を営む者に請け負わせ たときは,国土交通省令で定めるところにより、 特定建設業者に対して、 当該他の建設業を 営む者の商号又は名称、 当該者の請け負った建設工事の内容及び工期その他の国土交通省令で定める事項を通知しなければならない」 と規定されている。

No. 8工事の原価管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 原価管理は,天災その他不可抗力による損害について考慮する必要はないが, 設計図書と工事現場の不一致、工事の変更・中止、物価・労賃の変動について考慮する必要がある。
  2. 原価管理は,工事受注後,最も経済的な施工計画をたて,これに基づいた実行予算の作成時点から始まって、 工事決算時点まで実施される。
  3. 原価管理を実施する体制は,工事の規模 内容によって担当する工事の内容ならびに責任と権限を明確化し,各職場,各部門を有機的,効果的に結合させる必要がある。
  4. 原価管理の目的は, 発生原価と実行予算を比較し,これを分析・検討して適時適切な処置をとり, 最終予想原価を実行予算まで,さらには実行予算より原価を下げることである。

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解答1

1.原価管理とは, 施工計画書や外注計画等に基づいて積算した実行予算 (予定原価) と, 施工において実際に発生した実施原価 (実際原価) の差異から損益の予測を行う。

損益の差が大きい場合は施工方法の改善等の対策を行い, 損益の差を小さくすることや, 最終の工事 原価を予測するために行う管理であり, 設計図書と工事現場の不一致, 工事の変更・中止, 物価・労賃の変動はもとより、天災その他不可抗力による損害についても考慮する必要がある。

2. 3. 4.記述のとおり

No. 9建設機械の選定に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 建設機械の選定は、作業の種類, 工事規模, 土質条件, 運搬距離などの現場条件のほか 建設機械の普及度や作業中の安全性を確保できる機械であることなども考慮する。
  2. 建設機械は, 機種・性能により適用範囲が異なり、 同じ機能を持つ機械でも現場条件により施工能力が違うので,その機械が最大能率を発揮できるように選定する。
  3. 組合せ建設機械は、最大の作業能力の建設機械によって決定されるので, 各建設機械の作業能力に大きな格差を生じないように規格と台数を決定する。
  4. 組合せ建設機械の選択では, 主要機械の能力を最大限に発揮させるため作業体系を並列化し、従作業の施工能力を主作業の施工能力と同等, あるいは幾分高めにする。

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解答3

1.2記述のとおり

3.組合せ建設機械は,最小の作業能力の建設機械によって決定されるため、各建設機械の作業能力に大きな格差を生じないように規格と台数を決定する。

4.記述のとおり

No. 10工事の工程管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 工程管理は, 品質, 原価,安全など工事管理の目的とする要件を総合的に調整し,策定された基本の工程計画をもとにして実施される。
  2. 工程管理は,工事の施工段階を評価測定する基準を品質におき, 労働力, 機械設備,資材などの生産要素を最も効果的に活用することを目的とした管理である。
  3. 工程管理は, 施工計画の立案, 計画を施工の面で実施する統制機能と, 施工途中で計画と実績を評価, 改善点があれば処置を行う改善機能とに大別できる。
  4. 工程管理は,工事の施工順序と進捗速度を表す工程表を用い, 常に工事の進捗状況を把握し計画と実施のずれを早期に発見し、 適切な是正措置を講ずることが大切である。

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解答2

1.記述のとおり

2.工程管理は、工事の施工段階を評価測定する基準を時間におき, 労働力, 機械設備,資材、資金等を最も効果的に活用することを目的とした管理である。

3.4記述のとおり

No. 11工程管理に使われる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. ガントチャートは、横軸に各作業の進捗度,縦軸に工種や作業名をとり、 作業完了時が100%となるように表されており, 各作業ごとの開始から終了までの所要日数が明確である。
  2. 斜線式工程表は, トンネル工事のように工事区間が線上に長く, しかも工事の進行方向が一定の方向にしか進捗できない工事に用いられる。
  3. ネットワーク式工程表は, コンピューターを用いたシステム的処理により、 必要諸資源の最も経済的な利用計画の立案などを行うことができる。
  4. グラフ式工程表は, 横軸に工期を, 縦軸に各作業の出来高比率を表示したもので,予定と実績との差を直視的に比較するのに便利である。

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解答1

1.ガントチャートは,作成が簡単で, 各作業の現時点での進捗度合は明確であるが, 作業の所要日数や工期に影響する作業は不明確である。

2.斜線式工程表は, 横軸に区間(距離 程)をとり,縦軸に日数(工期)をとって表したもの。 施工場所と施工時期の進捗状況が直視的にわかるが, 工種間の相互関係が不明確で, 部分的な変更があった場合に全体に及ぼす影響がわかりにくい。

3.ネットワーク式工程表は作業の順序関係が明確で、全体工程に最も影響を与える作業が明らかとなり, 重点管理が可能になる。

4.記述のとおり

No. 12下図のネットワーク式工程表に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。ただし、図中のイベント間のA~Kは作業内容, 日数は作業日数を表す。

【ネットワーク工程表】

1級令和二年問題B図解2

  1. クリティカルパスは⓪⇒➀⇒②⇒④⇒⑤⇒⑨である。
  2. ➀⇒⑥⇒⑦⇒⑧の作業余裕日数は4日である。
  3. 作業Kの最早開始日は,工事開始後26日である。
  4. 工事開始から工事完了までの必要日数 (工期)は28日である。

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解答4

1.クリティカルパス (最長経路) は⓪⇒②⇒③⇒⑤⇒⑨である。

2.➀⇒⑥⇒⑦⇒⑧の所要日数は16日であり, クリティカルパスの➀⇒②⇒③⇒⑤は17日であるから, 作業余裕日数は1日となる。

3.作業Kの最早開始日は、⑤から⑧にダミー (破線の矢印) でつながっているため, クリティカルパス上の作業D 終了後の工事開始後22日目となる。

4.クリティカルパス (最長経路) は⓪⇒②⇒③⇒⑤⇒⑨で、必要日数(工期)は28日となり正しい。

No. 13工程管理に用いられるバーチャート工程表に関する次の記述のうち, 適当 でないものはどれか。

  1. バーチャート工程表は、簡単な工事で作業数の少ない場合に適しているが, 複雑な工事 では作成・変更・ 読取りが難しい。
  2. バーチャート工程表では,他の工種との相互関係, 手順,各工種が全体の工期に及ぼす影響などが明確である。
  3. バーチャート工程表は,各工種の所要日数がタイムスケールで描かれて見やすく、また作業の工程が左から右に移行しているので, 作業全体の流れがおおよそ把握できる。
  4. バーチャート工程表では,工事全体の進捗状況を表現することができないため, 工程管 理曲線を併記することにより, 全体工程の進捗状況を把握できる。

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解答2

1.記述のとおり

2.バーチャート工程表は,縦軸に工事を構成する各工種,横軸に工期(日数) をとり, 棒線で示した工程表である。 各工種の所要日数が分かり、工種間の関連が把握でき, 実施工程を書き入れることによりひと目で工事の進捗状況がわかる。

しかし、他の工種との相互関係, 手順, 各工種が全体の工期に及ぼす影響などはわかりにくい。

3.4記述のとおり

No. 14労働安全衛生法令上, 元方事業者の講ずべき措置等として次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

  1. 元方事業者は,関係請負人及び関係請負人の労働者が,当該仕事に関し, 法律又はこれ に基づく命令の規定に違反しないよう必要な指導を行わなければならない。
  2. 元方事業者は,関係請負人又は関係請負人の労働者が,当該仕事に関し, 法律又はこれ に基づく命令の規定に違反していると認めるときは、是正の措置すべてを自ら行わなければならない。
  3. 元方事業者は, 機械等が転倒するおそれのある場所において, 関係請負人の労働者が当 該事業の仕事の作業を行うときは,当該場所に係る危険を防止するための措置が適正に講 ぜられるように, 技術上の指導その他の措置を講じなければならない。
  4. 元方事業者の講ずべき技術上の指導その他の必要な措置には,技術上の指導のほか、危 険を防止するために必要な資材等の提供, 元方事業者が自ら又は関係請負人と共同して危 険を防止するための措置を講じること等が含まれる。

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解答2

1.労働安全衛生法第29条 (元方事業者の講ずべき措置等) 第1項により正しい。

2.同条第2項に 「元方事業者は, 関係請負人又は関係請負人の労働者が,当該仕事に関し,この法律又はこれに基づく命令の規定に違反していると認めるときは、 是正のため必要な指示を行なわなければならない」と規定されている。

3.同法第29条の2により正しい。

4.厚生労働省労働基準局長通達 「労働安全衛生法及び労働災害防止団体法の一部を改正する法律 (建設業労働災害防止対策関係), 労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令並びに労働安全衛生規則等の一部を改正する省令の施行について」 (基発第480号, 平成4年8月24日) I 法律関係 2元方事業者の講ずべき措置 (第29条の2関係)により正しい。

No. 15施工中の建設工事現場における異常気象時の安全対策に関する次の記述の うち,適当でないものはどれか。

  1. 現場における伝達は,現場条件に応じて、 無線機, トランシーバー, 拡声器, サイレン などを設け, 緊急時に使用できるよう常に点検整備しておく。
  2. 洪水が予想される場合は,各種救命用具 (救命浮器, 救命胴衣,救命浮輪, ロープ)な どを緊急の使用に際して即応できるように準備しておく。
  3. 大雨などにより, 大型機械などの設置してある場所への冠水流出, 地盤の緩み、転倒のおそれなどがある場合は,早めに適切な場所への退避又は転倒防止措置をとる。
  4. 電気発破作業においては,雷光と雷鳴の間隔が短いときは,作業を中止し安全な場所に退避させ,雷雲が直上を通過した直後から作業を再開する。

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解答4

1.土木工事安全施工技術指針 第2章 安全措置一般 第7節 異常気象時の対策 2.気象情 報の収集と対応 (6) により正しい。

2.同節 3.作業の中止、 警戒及び各種点検 (3) により正しい。

3.同節 4. 大雨に対する措置 (作業現場及び周辺の整備) (3) により正しい。

4.同節 7. 雷に対する措置 (3) に 「電気発破作業においては,雷光と雷鳴の間隔が短い時は,作業を中止し安全な場所に退避させること。また, 雷雲が直上を通過した後も、雷光 と雷鳴の間隔が長くなるまで作業を再開しないこと」と記されている。

No. 16 建設工事の労働災害防止対策に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 作業床の端, 開口部などには,必要な強度の囲い、手すり、覆いなどを設置し, 床上の 開口部の覆い上には,原則として材料などを置かないこととし、 その旨を表示する。
  2. 土留支保工内の掘削において,切ばり, 腹起しなどの土留支保工部材を通路として使用 する際は、あらかじめ通路であることを示す表示をする。
  3. 上下作業は極力避けることとするが,やむを得ず上下作業を行うときは,事前に両者の 作業責任者と場所,内容,時間などをよく調整し, 安全確保をはかる。
  4. 物体の落下しやすい高所には物を置かないこととするが,やむを得ず足場上に材料など を集積する場合には,集中荷重による足場のたわみなどの影響に留意する。

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解答2

1.土木工事安全施工技術指針 第2章安全措置一般第5節 墜落防止の措置 2.作業床端, 開口部からの墜落防止措置 (8) 及び (10) により正しい。

2.同節 3. 掘削作業における 墜落防止措置 (3) に「土留・支保工内の掘削には, 適宜通路を設けることとし,切梁,腹起し等の土留・支保工部材上の通行を禁止すること」 と記されている。

3.同節 5.上下作 業時の連絡調整 (1) により正しい。

4.第6節 飛来落下の防止措置 4.高所作業 ・ 掘削箇 所周辺の材料等の集積 (1) により正しい。

No. 17型枠支保工に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき措置として, 労働安全衛生法令上, 誤っているものはどれか。

  1. 型枠支保工の支柱の継手は、 重ね継手とし, 鋼材と鋼材との接合部及び交差部は,ボルト, クランプ等の金具を用いて緊結する。
  2. 型枠支保工については,敷角の使用, コンクリートの打設, くいの打込み等支柱の沈下を防止するための措置を講ずる。
  3. 型枠が曲面のものであるときは, 控えの取付け等当該型枠の浮き上がりを防止するための措置を講ずる。
  4. コンクリートの打設について, その日の作業を開始する前に,当該作業に係る型枠支保工について点検し、 異状を認めたときは補修する。

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解答1

1.労働安全衛生規則第242条 (型枠支保工についての措置等) 第1項第3号に「支柱の継手は, 突合せ継手又は差込み継手とすること」 と規定されている。

2.同条第1号により正しい。

3.同条第5号により正しい。

4.同規則第244条 (コンクリートの打設の作業) 第1号により正しい。

No. 18建設工事における墜落災害の防止に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき措置として、 適当なものはどれか。

  1. 移動式足場に労働者を乗せて移動する際は,足場上の労働者が手すりに要求性能墜落制止用器具 (安全帯) をかけた状況を十分に確認した上で移動する。
  2. 墜落による危険を防止するためのネットは, 人体又はこれと同等以上の重さの落下物による衝撃を受けた場合,十分に点検した上で使用する。
  3. 墜落による危険のおそれのある架設通路に設置する手すりは, 丈夫な構造で著しい損傷や変形などがなく, 高さ75cm以上のものとする。
  4. 墜落による危険のおそれのある高さ2m以上の枠組足場の作業床に設置する幅木は,著しい損傷や変形などがなく, 高さ15cm以上のものとする。

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解答4

1.「移動式足場の安全基準に関する技術上の指針」 4使用 4-2移動 4-2-3に 「移動式足場に労働者を乗せて移動してはならないこと」 と記されている。

2.「墜落による危険を防止するためのネットの構造等の安全基準に関する技術上の指針」 4使用及び管理表示 4-6使用 制限に「次のネットは, 使用しないこと。 (2) 人体又はこれと同等以上の重さを有する落下 物による衝撃を受けたネット」 と記されている。

3.労働安全衛生規則第552条 (架設通路) 第1項第4号に 「墜落の危険のある箇所には,次に掲げる設備を設けること。 イ 高さ85cm 以上の手すり又はこれと同等以上の機能を有する設備」 と規定されている。

4.同規則第 563条(作業床) 第1項第3号イ (1) により正しい。

No. 19建設機械の災害防止に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき措置として、労働安全衛生法令上, 誤っているものはどれか。

  1. 運転中のローラやパワーショベル等の車両系建設機械と接触するおそれがある箇所に労働者を立ち入らせる場合は,その建設機械の乗車席以外に誘導者を同乗させて監視にあた らせる。
  2. 車両系荷役運搬機械のうち、 荷台にあおりのある不整地運搬車に労働者を乗車させるときは,荷の移動防止の歯止め措置や, あおりを確実に閉じる等の措置を講ずる必要がある。
  3. フォークリフトやショベルローダ等の車両系荷役運搬機械には, 作業上で必要な照度が確保されている場合を除き, 前照燈及び後照燈を備える必要がある。
  4. 車両系建設機械のうち, コンクリートポンプ車における輸送管路の組立てや解体では, 作業方法や手順を定めて労働者に周知し,かつ, 作業指揮者を指名して直接指揮にあたらせる。

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解答1

1.労働安全衛生規則第158 (接触の防止) 第1項に 「事業者は, 車両系建設機械を用いて作業を行なうときは, 運転中の車両系建設機械に接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に, 労働者を立ち入らせてはならない。(後略)」 及び第162条 (とう乗の制限) に「事業者は,車両系建設機械を用いて作業を行なうときは、乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはならない」と規定されている。

2.同規則第151条の51第1項により正しい。

3.同規則第151条の16 (前照灯及び後照灯) 及び第151条の27 (前照灯及び後照灯) により正しい。

4.同規則第171条の3(作業指揮) により正しい。

No. 20移動式クレーンの安全確保に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき 措置として、クレーン等安全規則上、 正しいものはどれか。

  1. クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合, 車両系建設 機械運転技能講習修了者であれば, クレーン作業の運転にも従事させることができる。
  2. 移動式クレーンの定格荷重とは,負荷させることができる最大荷重から,フックの重 量・その他つり具等の重量を差し引いた荷重である。
  3. 移動式クレーンの作業中は, 運転者に合図を送りやすいよう, 上部旋回体の直近に労働者の中から指名した合図者を配置する。
  4. 強風のため移動式クレーンの作業の危険が予想される場合は, つり荷や介しゃくロープの振れに特に十分注意しながら作業しなければならない。

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解答2

1.厚生労働省労働基準局事務連絡 「クレーン機能を備えた車両系建設機械の取扱いについ て」(平成12年2月28日) 3資格関係についてより, クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合, 車両系建設機械と移動式クレーン両方の資格が必要となる。

2.クレーン等安全規則第1条(定義) 第1項第6号により正しい。

3.同規則第74条 (立入禁止) に「事業者は,移動式クレーンに係る作業を行うときは,当該移動式クレ ーンの上部旋回体と接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に労働者を立ち入らせてはならない」と規定されている。

4.同規則第74条の3(強風時の作業中止) に「事業者は,強風のため, 移動式クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは,当該作業を中止しなければならない」と規定されている。

No.21土工工事における明り掘削の作業にあたり事業者が遵守しなければならな い事項に関する次の記述のうち, 労働安全衛生法令上、 正しいものはどれか。

  1. 地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため, 労働者全員にその日の作業開始前, 大雨や中震 (震度4) 以上の地震の後, 浮石及びき裂や湧水の状態等を点検させなければ ならない。
  2. 掘削機械,積込機械等の使用によるガス導管, 地中電線路等の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは, これらの機械を十分注意して使用しなければならない。
  3. 地山の崩壊等により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ, 土止め支保工や防護網を設置し, 労働者の立入禁止等の措置を講じなければならない。
  4. 運搬機械が,労働者の作業箇所に後進して接近するとき,又は, 転落のおそれのあると きは,運転者自ら十分確認を行うようにさせなければならない。

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解答3

1.労働安全衛生規則第358条(点検) に 「事業者は, 明り掘削の作業を行なうときは,地山の崩壊又は土石の落下による労働者の危険を防止するため,次の措置を講じなければならない」及び第1号に 「点検者を指名して, 作業箇所及びその周辺の地山について,その日の 作業を開始する前, 大雨の後及び中震以上の地震の後, 浮石,及びき裂の有無及び状態並び含水湧水及び凍結の状態の変化を点検させること」と規定されている。

2.同規則第 363条(掘削機械等の使用禁止) に 「事業者は, 明り掘削の作業を行なう場合において, 掘削機械, 積込機械及び運搬機械の使用によるガス導管, 地中電線路その他地下に在する工作物の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは, これらの機械を使用してはならない」と規定されている。

3.同規則第361条 (地山の崩壊等による危険の防止) により正しい。

4.同規則第365条 (誘導者の配置) 第1項に 「事業者は, 明り掘削の作業を行なう場合において,運搬機械等が,労働者の作業箇所に後進して接近するとき, 又は転落するおそれのあるときは、誘導者を配置し, その者にこれらの機械を誘導させなければならない」 と規定されている。 したがって, 3.が正しい。

No. 22埋設物ならびに架空線に近接して行う工事の安全管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 埋設物が予想される箇所では, 施工に先立ち, 台帳に基づいて試掘を行い, 埋設物の種 類・位置・規格・ 構造などを原則として目視により確認する。
  2. 架空線に接触などのおそれがある場合は, 建設機械の運転手などに工事区域や工事用道 路内の架空線などの上空施設の種類・場所・高さなどを連絡し, 留意事項を周知徹底する。
  3. 架空線の近接箇所で建設機械のブーム操作やダンプトラックのダンプアップを行う場合 は、防護カバーや看板の設置, 立入禁止区域の設定などを行う。
  4. 管理者の不明な埋設物を発見した場合には,調査を再度行って労働基準監督署に連絡し、 立会いを求めて安全を確認した後に処置する。

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解答4

1.土木工事安全施工技術指針 第3章 地下埋設物・架空線等上空施設一般第1節 地下埋設物一般 2.事前確認により正しい。

2.同章第2節 架空線等上空施設一般 3.現場管理 (2) により正しい。

3.同節1.事前確認 (2) により正しい。

4.同指針第3章第1節 2.事前確認 (4) に 「工事施工中において,管理者の不明な埋設物を発見した場合, 埋設物に関する調査を再度行って管理者を確認し、 当該管理者の立会を求め、安全を確認した後に処置すること」 と記されている。

No. 23労働安全衛生法令上、事業者が行うべき労働者の疾病予防及び健康管理に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

  1. 酸素欠乏症等のおそれのある業務に労働者を就かせるときは,当該労働者に代わりその者を指揮する職長を対象とした特別の教育を行わなければならない。
  2. 常時使用する労働者の雇い入れ時は、医師による健康診断から3ヶ月を経過しない者で 診断結果を証明する書面の提出を受けた場合を除き, 所定の項目について健康診断を行う 必要がある。
  3. さく岩機等の使用によって身体に著しい振動を与える業務等に常時従事する労働者に対し、当該業務への配置替えの際及び6ヶ月以内ごとに医師による健康診断を行う必要がある。
  4. ずい道等の坑内作業等に常時労働者を従事させる場合は,原則として有効な呼吸用保護 具を使用させなければならない。

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解答1

1.酸素欠乏症等防止規則第12条 (特別の教育) 第1項に 「事業者は、酸素欠乏危険作業に係る業務に労働者を就かせるときは,当該労働者に対し, 特別の教育を行わなければならない」と規定されている。なお、 労働者を指揮するのは第11条より, 技能講習修了者から選任する作業主任者である。

2.労働安全衛生規則第43条 (雇入時の健康診断) により正しい。

3.同規則第45条 (特定業務従事者の健康診断) 第1項により正しい。

4.粉じん障害防 止規則第27条 (呼吸用保護具の使用) 第1項により正しい。

No. 24コンクリート構造物の解体作業に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 圧砕機及び大型ブレーカによる取壊しでは, 解体する構造物から飛散するコンクリート 片や構造物自体の倒壊範囲を予測し、作業員, 建設機械を安全な作業位置に配置しなければならない。
  2. 転倒方式による取壊しでは, 縁切り,転倒作業は、 必ず一連の連続作業で実施し,その 日のうちに終了させ、縁切りした状態で放置してはならない。
  3. カッタによる取壊しでは,撤去側躯体ブロックへのカッタ取付けを原則とし,切断面付近にシートを設置して冷却水の飛散防止をはかる。
  4. ウォータージェットによる取壊しでは, 病院, 民家などが隣接している場合にはノズル 付近に防音カバーを使用したり, 周辺に防音シートによる防音対策を実施する。

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解答3

1.国土交通省総合政策局建設施工企画課策定 建設機械施工安全マニュアル 第III編安全確認チェックシート構造物取壊し工 (圧砕機 大型ブレーカによる取壊し) により正しい。

2.土木工事安全施工技術指 針 第19章 構築物の取りこわし工事 第2節 取りこわし工 2転倒工法における必要な措置 (5) により正しい。

3.建設機械施工安全マニュアル構造物取壊し工 (カッタ ーによる取壊し)に以下の安全確認事項が記されている。

  1. 安全帯及び防護メガネを使用する。
  2. 撤去側躯体ブロックへのカッター取付けを禁止する。
  3. アンカー設置時は, ジャンカ, 空洞等を確認する。
  4. ブレード, 防 護カバーを確実に設置, 特にブレード固定用ナットは十分に締付ける。
  5. 撤去側躯体ブロッ クへのカッター取付けを禁止する。
  6. 切断面付近にはシートを設置し, 冷却水の飛散防止を 図る。
  7. 切断中は監視員を配置し、 関係者以外の立入禁止措置をする。

4.土木工事安全施工技術指針 第19章 構築物の取りこわし工事 第2節 取りこわし工により正しい。

No. 25品質管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 品質管理は,品質特性や品質標準を定め, 作業標準に従って実施し, できるだけ早期に異常を見つけ、品質の安定をはかるものである。
  2. 品質特性は,工程の状態を総合的に表し、品質に重要な影響を及ぼすものであり,代用特性を用いてはならない。
  3. 品質標準は,現場施工の際に実施しようとする品質の目標であり、目標の設定にあたっては、ばらつきの度合いを考慮しなければならない。
  4. 作業標準は,品質標準を実現するための各段階での作業の具体的な管理方法や試験方法を決めるものである。

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解答2

1.記述のとおり

2.品質特性は, 1工程の状態を総合的に表せるもの, 2工程に対して処置をとりやすいもの 3選定された品質特性と最終品質との関係が明らかなもの 4 構造物の品質に重要な影響を及ぼすもの, 5測定しやすい特性のもの, 6早期に結果が得ら れるもの, 7 できるだけ工程の初期に測定できるものを選ぶのが望ましい。 なお、品質特性として代用特性を用いる場合は, 目的としている品質特性と代用特性との関係が明確であるものを選ぶ。 用特性を用いる例としては,盛土の締固めにあたり, 使用する機械の機 種・締固め回数等を規定する工法規定方式がある。

3.品質標準は,品質のばらつきの度合いを考慮して余裕を持たせ、施工の過程に応じて試行錯誤を行い, 標準を改訂していく。

4.作業標準は,過去の実績, 経験及び実験結果を踏まえて, 工程に異常が発生した場合で も安定した工程を確保できる作業手順手法とし, 最終工程までを見越した管理が行える ように決定する。

No. 26道路のアスファルト舗装の品質管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 表層, 基層の締固め度の管理は、通常切取りコアの密度を測定して行うが, コア採取の 頻度は工程の初期は少なめに,それ以降は多くして, 混合物の温度と締固め状況に注意して行う。
  2. 品質管理の結果を工程能力図にプロットし、限界をはずれた場合や,一方に片寄ってい るなどの結果が生じた場合には、直ちに試験頻度を増して異常の有無を確認する。
  3. 工事施工途中で作業員や施工機械などの組合せを変更する場合は,品質管理の各項目に 関する試験頻度を増し, 新たな組合せによる品質の確認を行う。
  4. 下層路盤の締固めの管理は, 試験施工あるいは工程の初期におけるデータから,所定 の締固め度を得るのに必要な転圧回数が求められた場合、 締固め回数により管理することができる。

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解答1

1.表層, 基層の締固め度の管理は、通常切取りコアの密度を測定して行う。 コア採取の頻度は工程の初期は多めに, それ以降は少なくして、 混合物の温度と締固め状況に注意して行う。

2.3.記述のとおり

4.下層路盤の締固め度の管理は, 概ね1,000m2程度に 1回の密度試験を行うのが一般的である。 試験施工あるいは工程の初期におけるデータから, 所定の締固め度を得るのに必要な転圧回数が求められた場合, 締固め回数により管理できる。 なお,この場合, 密度試験を併用する必要はない。

No. 27情報化施工におけるTS (トータルステーション) GNSS (衛星測位システム) を用いた盛土の締固め管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. TS・GNSSを用いた盛土の締固め回数は、締固め機械の走行位置をリアルタイムに計 測することにより管理する。
  2. 盛土材料を締め固める際には、モニタに表示される締固め回数分布図において, 盛土施 工範囲の全面にわたって, 規定回数だけ締め固めたことを示す色になるまで締め固める。
  3. 盛土施工に使用する材料は,事前に土質試験で品質を確認し, 試験施工でまき出し厚や 締固め回数を決定した材料と同じ土質材料であることを確認する。
  4. 盛土施工のまき出し厚や締固め回数は,使用予定材料のうち最も使用量の多い種類の材料により,事前に試験施工で決定する。

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解答4

TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理に関しては、国土交通省が 「TS・GNSSを用いた盛 土の締固め管理要領」 (平成31年3月) 規定さ入れている。

1.記述のとおり

2.記述のとおり。なお, 過転圧が懸念される土質では,過転圧となる締固め回数を超えて締め固めないものとする。

3.記述のとおり

4.盛土施工のまき出し厚や締固め回数は、 使用予定材料の種類ごとに事前に試験施工を行い, まき出し厚, 締固め回数等を決定する。 なお, 試験施工に使用するまき出し機械は実施工にあったもので 行い, 締固め機械は本施工で使用する条件で用いる。

No. 28建設工事の品質管理における 「工種」, 「品質特性」 及び 「試験方法」 に関する次の組合せのうち, 適当なものはどれか。

[工種]・・・[品質特性]・・・[試験方法]

  1. コンクリート工・・・・・スランプ・・・圧縮強度試験
  2. 路盤工・・・・・・・・・締固め度・・・現場密度の測定
  3. アスファルト舗装工・・・安定度・・・平坦性試験
  4. 土工・・・・・・・・・・たわみ量・・・平板載荷試験

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解答2

1.コンクリート工のスランプは,ワーカビリティーなどを評価する値で, スランプ試験を用いる。 圧縮強度試験はコンクリートの圧縮強度を調べる試験である。

2.組み合わせのとおり

3.アスファルト舗装工における安定度は, 走行荷重等によるアスファルト 変形抵抗性をいい, マーシャル安定度試験を用いる。平坦性試験はアスファルト路面の平坦 性を測定するものであり, 3mプロフィルメータにより測定する。

4.土工のたわみ量の測定は,プルーフローリングによる目視確認により行う。 平板載荷試験は路盤工における支持力値を求める試験である。

No. 29JIS A 5308に準拠したレディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. スランプ試験を行ったところ, 12.0cmの指定に対して14.0cmであったため合格と判定 した。
  2. スランプ試験を行ったところ, 最初の試験では許容される範囲に入っていなかったが, 再度試料を採取してスランプ試験を行ったところ許容される範囲に入っていたので,合格 と判定した。
  3. 空気量試験を行ったところ, 4.5%の指定に対して6.5%であったため合格と判定した。
  4. 塩化物含有量の検査を行ったところ, 塩化物イオン (CI) 量として0.30kg/m3であっ たため合格と判定した。

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解答3

レディーミクストコンクリートの品質はJIS A 5308に規定

1.スランプの許容差は, 以下の通りであり, 8~18cm以下の場合, 許容差は±2.5cmであり合格である。

スランプ値 許容差
2.5 ±1
5及び6.5※1 ±1.5
8以上18以下 ±2.5
21 ±1.5※2

※1標準示方書では「5以上8未満」

※呼び強度27以上で高性能AE減水剤を使用する場合は±2とする。

2.JISに「スランプ又はスランプフロー, 及び空気量は,必要に応じ試験を適宜行い,規 定にそれぞれ適合すれば, 合格とする。 この試験でスランプ又はスランプフロー, 及び空気 量の一方又は両方が許容の範囲を外れた場合には,新しく試料を採取して、 1回に限り試験 を行ったとき,その結果が規定にそれぞれ適合すれば, 合格とすることができる」と規定されている。

3.空気量の許容差は、 表2の通りコンクリートの種類によらず±1.5%であり不合格である。

種類 空気量 空気量の許容差
普通コンクリート 4.5 1.5
軽量コンクリート 5.0
舗装コンクリート 4.5
高強度コンクリート 4.5

4.塩化物イオン量は0.3kg/m²以下であり合格である。 なお、購入者の承認を受けた場合には, 0.6kg/m²以下とすることができる。

重ね継手

No.30 鉄筋の継手に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 重ね継手は,所定の長さを重ね合わせて, 焼なまし鉄線で複数箇所緊結する継手で,継手の信頼度を上げるためには, 焼なまし鉄線を長く巻くほど継手の信頼度が向上する。
  2. 手動ガス圧接の技量資格者の資格種別は,圧接作業を行う鉄筋の種類及び鉄筋径によって種別が異なっている。
  3. ガス圧接で圧接しようとする鉄筋両端部は,鉄筋冷間直角切断機で切断し,また圧接作業直前に, 両側の圧接端面が直角かつ平滑であることを確認する。
  4. 機械式継手のモルタル充てん継手では, 継手の施工前に、鉄筋の必要挿入長さを示す挿 入マークの位置・長さなどについて, 目視又は必要に応じて計測により全数確認する。

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解答1

1.重ね継手の焼なまし鉄線を巻く長さは, 長すぎるとコンクリートと鉄筋との付着強度が低下し, 継手の強度が低下するので、確実に緊結できる適切な長さとする。(必要以上に長くしない)

2.手動ガス圧接技量資格者 (JIS Z 3881 に基づき (公社) 日本鉄筋継手協会が認 証)の資格種別は, 圧接作業を行う鉄筋の種類及び鉄筋径によって1種から4種に分けられている。

3.4記述のとおり

No. 31鉄筋コンクリート構造物のコンクリート強度を推定する方法として、 次のうち適当でないものはどれか。

  1. 小径コアを用いて圧縮強度試験を行う方法
  2. テストハンマー (重錘) でコンクリート表面を打撃し反発度を測定する方法
  3. 衝撃弾性波のコンクリート表面での伝播速度を測定する方法
  4. AE (アコースティック・エミッション) センサを用いてひび割れ発生時の弾性波を検出する方法

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解答4

1.コアを採取して強度試験を行う方法は,実構造物のコンクリートの強度の測定方法として最も基本的かつ重要な試験であるが, 構造物にわずかに損傷を与えることから多用することはできない。

2.反発度に基づく方法は, コンクリートの表層強度や表層部の劣化,品質を推定する場合に選定する。

3.衝撃弾性波法は,コンクリートの部材厚, 内部の空隙及び グラウトの充填状況等の測定対象を特化した方法である。

4.AE法は, コンクリートの破 壊 (ひび割れ等の微小破壊) に伴い発生する弾性波であるAEをコンクリート表面に設置し たAEセンサで受振することで, 破壊 (ひび割れ)の位置や規模及び進展を経時的に把握する手法であり、強度の推定には用いない。

No. 32建設工事にともなう騒音・振動対策に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 既製杭工法には,動的に貫入させる打込み工法と静的に貫入させる埋込み工法があるが, 騒音・振動対策として, 埋込み工法を採用することは少ない。
  2. 土工機械での振動は、機械の運転操作や走行速度によって発生量が異なり, 不必要な機 械操作や走行は避け、その地盤に合った最も振動の発生量が少ない機械操作を行う。
  3. 建設工事にともなう地盤振動は、 建設機械の種類によって大きく異なり, 出力のパワー, 走行速度などの機械の能力でも相違することから, 発生振動レベル値の小さい機械を選定 する。
  4. 建設工事にともなう騒音の対策方法には、大きく分けて、 発生源での対策, 伝搬経路で の対策, 受音点での対策があるが, 建設工事では, 受音点での対策は一般的でない。

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解答1

1.埋込み工法は大きく分類すると, プレボーリング工法, 中堀工法, 圧入工法があり、 埋込み工法は比較的振動が少ない公害対策工法である。

2.3.4記述のとおり

No. 33建設工事における水質汚濁対策に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。

  1. SSなどを除去する濁水処理設備は、 建設工事の工事目的物ではなく仮設備であり,過剰投資となったとしても、必要能力よりできるだけ高いものを選定する。
  2. 土壌浄化工事においては,投入する土砂の粒度分布によりSS濃度が変動し, 洗浄設備の制約からSSは高い値になるので脱水設備が小型になる。
  3. 雨水や湧水に土砂・セメントなどが混入することにより発生する濁水の処理は, SSの除去及びセメント粒子の影響によるアルカリ性分の中和が主となる。
  4. 無機凝集剤及び高分子凝集剤の添加量は,濁水及びSS濃度が多くなれば多く必要となるが, SSの成分及び水質には影響されない。

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解答3

1.濁水処理設備は、故障・能力不足が起こらないように余裕を持った設計が原則である が、費用対効果も同時に考慮する必要がある。

2.土壌浄化工事では,土壌に加水して濁水を作る。 そのため, 処理水量の変動は少ないが,投入する土砂の粒度分布により SS濃度が変動し, 洗浄設備の制約からSSが高い値になるので脱水設備が大型になる。

3.アルカリ性排水の中和処理では, 炭酸ガスによる中和が主流であるが, 硫酸塩酸などの酸性液を用いる場合もある。

4.無機凝集剤及び高分子凝集剤の添加量は, 濁水及びSS濃度が多くなれ ば多く必要となるが, SSの成分 (粒度分布等)及び水質 (Mアルカリ度や分散性イオン)にも影響される。

No.34「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」 (建設リサイクル法) に関 する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

  1. 建設資材廃棄物とは, 解体工事によって生じたコンクリート塊, 建設発生木材等や新設工事によって生じたコンクリート, 木材の端材等である。
  2. 伐採木,伐根材, 梱包材等は、 建設資材ではないが, 建設リサイクル法による分別解体等再資源化等の義務付けの対象となる。
  3. 解体工事業者は, 工事現場における解体工事の施工の技術上の管理をつかさどる, 技術管理者を選任しなければならない。
  4. 建設業を営む者は, 設計, 建設資材の選択及び施工方法等を工夫し、 建設資材廃棄物の発生を抑制するとともに, 再資源化等に要する費用を低減するよう努めなければならない。

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解答2

1.建設リサイクル法第2条(定義) 第2項により正しい。

2.同条第1項において, 建設資材とは 「土木建築に関する工事に使用する資材」 と定義されており、 伐採木, 伐根材, 梱包材等は建設資材ではないので、 建設リサイクル法による分別解体等 再資源化等の義務付けの対象とはならない。

3.同法第31条 (技術管理者の設置) により正しい。

4.同法第 5条 (建設業を営む者の責務) 第1項により正しい。

No. 35「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」 に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

  1. 事業者は,その産業廃棄物が運搬されるまでの間, 環境省令で定める技術上の基準に従い 生活環境の保全上支障のないようにこれを保管しなければならない。
  2. 排出事業者は、産業廃棄物の運搬又は処分を他人に委託する場合には,その受託者に対し産業廃棄物管理票(マニフェスト) を交付しなければならない。
  3. 国,地方公共団体, 事業者その他関係者は,非常災害時における廃棄物の適正な処理が行われるよう適切に役割分担, 連携, 協力するよう努めなければならない。
  4. 多量排出事業者は,当該事業場に係る産業廃棄物の減量その他その処理に関する計画を作成し,環境大臣に提出しなければならない。

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解答4

1.廃棄物の処理及び清掃に関する法律第12条 (事業者の処理) 第2項により正しい。

2.同法第12条の3 (産業廃棄物管理票) 第1項により正しい。

3.同法第4条の2 (非常災 害時における連携及び協力の確保) により正しい。

4.同法第12条の2第10項に 「その事業活動に伴い多量の特別管理産業廃棄物を生ずる事業場を設置している事業者として政令で 定めるもの(多量排出事業者) は, 環境省令で定める基準に従い, 当該事業場に係る特別管理産業廃棄物の減量その他その処理に関する計画を作成し, 都道府県知事に提出しなければならない」と規定されている。

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