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1級&2級土木施工管理技士の第二次検定の合格率は3割くらい
とくに経験記述は【鬼門】
自分の経験した工事をまとめるのってむずかしいですよね…
こんなお悩みにお答えします。
今回の経験記述テーマは【施工計画】
施工計画で経験記述を書く時のポイントや記述例をまとめました。
ぜひ経験記述を書く時の参考にしてください。
それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。
この記事を書いている人
- 元公務員の土木ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業
- 某県庁の公務員土木職として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 1級土木施工管理技士、危険物取扱者乙4、玉掛などの資格もち
- 今はブログで、土木施工管理技士の勉強方法や土木知識などをメインにさまざまな情報を発信しています。
- ココナラで土木施工管理技士の経験記述の添削サービス実施中!
経験記述の施工計画とは?土木施工管理技士の実地試験対策(解答例付き)
今回は【施工計画】での経験記述例を公開します。
設問1(施工計画ほか共通)
設問1では、自分が経験した工事の基本的な情報を書くことになります。
もちろん本番では何も見てはいけないので、しっかり暗記して書けるようにしておきましょう。
工事名
工事名:県道○○線 ○○函渠新設工事
工事名は正式名称で、略さずに書きましょう。
工事内容
- 発注者名:〇〇県○○土木事務所整備部整備第二課
- 工事場所:××県△△郡○○町○○地内
- 工期:令和元年11月10日~令和2年3月25日
- 主な工種:函渠工、アスファルト舗装工
- 施工量:コンクリート工V=395㎥、鉄筋工W=47.8t、上層路盤工(粒度調整砕石M=30 t=15cm)150㎡、表層工(密粒度GAst=5cm)A=150㎡
工事内容もできるだけくわしく書きましょう。
施工量などは具体的に数字をいれてください。
単位も忘れずに!
工事現場における施工管理上のあなたの立場
立場:現場代理人or工事主任or発注者側現場監督員など
立場によって文章の書き方が変わります。
たとえば、現場代理人や工事主任であれば、「~のように施工した」となり、
発注者側現場監督員だとすれば、「~施工するように指示した」となります。
現場の状況が分かるようにくわしく書けるとグッド👍です。
設問2施工計画の経験記述
設問2では自分が工事をしたときの技術的課題、その課題を解決するための検討、そして対応処置について書いていきます。
- 具体的は現場状況と特に留意した技術的課題
- 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
- 技術的課題に対して現場で実施した対応処置
基本的に、行はすべて埋めるように書くようにしましょう。
施工計画➀具体的は現場状況と特に留意した技術的課題
最初の2~3行で工事の概要を説明し、3行目以降で生じた現場の状況を記述、最後の1~2行で留意した技術的課題を書いていきます。
解答例)
本工事は、県道をアンダーパスする村道用に、幅3.5m、高さ4.5m、長さ21.0mの場所打ちボックスカルバート2基を設置する工事であった。
現場は山間部に位置し、資材運搬路として使用する村道は、現場近くで幅員が狭くなる箇所があり、アジテータトラックがコンクリート打設場所に接近できない状態であった。
また、舗装端部の破損により、大型車の通行が危険な箇所が3カ所点在した。
したがって、ボックスカルバートに関するコンクリートの打設方法と大型車の通行を確保する仮復旧の検討が、施工計画立案にあたって重要な課題となった。
施工計画②技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
検討理由や内容は、番号をつけて見やすくすると分かりやすくなりますよ。
解答例)
コンクリートの打設及び舗装破損部の仮復旧の計画立案に際し、次の検討を行った。
①現場条件を勘案して、クレーンを用いたバケットによる打設法とコンクリートポンプを用いた圧送による打設法について可能性を検討した。
②現場近くに、資材の積み替え等に使用する移動式クレーンやアジテータトラック、コンクリートポンプ車が配置可能な場所が確保できるか検討した。
対象範囲としては、コンクリートの圧送可能な水平距離で概ね300mを目安とした。
③舗装端部破損により大型車通行が危険な場所については、舗装による路肩復旧とH鋼打ち込みによる路肩補強について検討した。
上記検討項目のうち、打設方法については、バケット方式ではクレーンの作業半径が大きくなり、打設能力が低下することから、ポンプ圧送方式を採用することとして、No15付近の平場を切り広げてスペースを確保することとした。
また、路肩の補強については、再度破損地点の法面の状況などについて、目視確認を行うこととした。
施工計画③技術的課題に対して現場で実施した対応処置
最初の1行は「以上の検討結果に基づいて、下記の対応処置を実施した。」という感じで書きはじめ、1行を埋めます。
2行目から検討した内容に対応させて番号をつけ、検討した結果について簡潔に記述する。最後の1行で、課題が解決した旨について「上記の施工計画を実施した結果~~~。」というふうに結果をまとめます。
解答例)
以上の検討結果について、本工事においては次のような施工計画とした。
①No15付近の平場を切り広げてスペースを確保し、アジテータトラックとポンプ車の2台を乗り入れ、ここから水平距離250m、垂直距離20mを圧送する計画とした。
②スペースの広さはこの他に移動式クレーンが同時に配置できる広さで計画した。
③舗装端部破損個所の3地点を再調査したところ、舗装端から法肩までは1.0m~1.4mの距離があり、法肩の崩壊や法面の亀裂・損傷はなく、舗装表層の破損と判断されたので、加熱アスファルト混合物による仮復旧で対処する計画とした。
上記の施工計画を実施した結果、工期内に工事を完成させることができた。
1級&2級土木施工管理技士の実地試験(第二次検定)の勉強方法は?
実地試験(第二次検定)の内容は以下のとおりです。
①経験記述(品質管理・工程管理・安全管理・出来形管理・施工計画・環境保全・建設副産物対策)のうち、指定されたものについて、自分の経験した工事で記述する。
②土木知識の記述問題
- 問2~問6の5問のうち3問選択し回答する。
- 問7~問11の5問のうち3問選択し回答する。
学科試験(第1次検定)のマークに比べすべて筆記なので、実地試験(第2次検定)はかなりむずかしいです。
しかしきちんと経験記述や土木知識の内容をまとめて勉強しておけば、合格できますので頑張りましょう。
①経験記述について(施工計画ほか共通)
経験記述については、自分の経験した工事をまとめてから、ひたすら書けるように練習します。
誤字脱字などもないようにしましょう!
また、文字はていねいに書くことをおすすめします。
私も文字のきれいさに自信ありませんが、ていねいに書くことで相手に伝わるよう意識して書きました。
②土木知識の記述問題について
土木知識の記述問題については、一次試験だったマークシートの応用問題です。
土木知識を文字で書けるようにしておくことが大切です。
過去問をひと通りやってから、参考書などを使って自分なりの文章でまとめて、くり返し読んだり書いたりして覚えることをおすすめします。
1級&2級土木施工管理技士の経験記述の独学はおすすめしない
まずは解答例や例文をみながら、自分の工事をまとめてましょう。
経験記述のポイントなどについては以下の記事でくわしく書いていますのでそちらをご覧ください。
続きを見る
二級&一級土木施工管理技士・経験記述の例文とは?作文例7選&ポイントまとめ
そして経験記述は論文試験なので、必ず自分でない誰かに確認してもらいましょう。(できれば添削のプロ)
そんな人には、土木施工管理技士の経験記述を作文代行してくれるサービスがあります。
1級&2級土木施工管理技士の合格を目指すなら【独学サポート事務局】
口コミなどは、以下の記事でくわしく書いていますので、気になる方はそちらをご覧ください。
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経験記述の施工計画とは?土木施工管理技士の実地試験対策(解答例付き)まとめ
土木施工管理技士の実地試験(第二次検定)、経験記述の施工計画についておさらいです。
今回は以上です。
試験がんばってください!
ありがとうございました。