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打ち上げ天井と竿縁天井の違いとは?天井板の材料や施工方法

天井の仕上げ(種類と構成)
打ち上げ天井と竿縁天井の違いとは?

天井板の種類はいろいろあります。

そして天井の構成は吊り天井と直天井に大きくわけることができます。

さらに天井板の仕上げ方法によって、さまざま特徴がありますので、お家に合ったものはどれか選んでみましょう。

ちなみに居室の天井高は2.1m以上と定められており、勾配天井のように1室のなかで天井の高さが異なる場合は平均の高さがその部屋の天井高となります。

参考にしてくださーい!

というわけで、打ち上げ天井と竿縁天井の違いをぜひチェック!

 

打ち上げ天井と竿縁天井の違いとは?天井板の材料や施工方法

天井を仕上げる方法の種類はこちら 🙂

天井の仕上げと種類

  1. 竿縁天井
  2. 打ち上げ天井
  3. ボード張り天井
  4. 左官仕上げ天井
  5. システム天井
  6. 光天井
特徴や仕上げ方法サクッと見ていくよー★

竿縁(さおぶち)天井

竿縁天井

竿縁天井は、伝統的な和室の天井仕上げのひとつ。

施工方法は、竿縁(さおぶち)という細長い角材で天井板を支え、野縁受けは使いません。

野縁(のぶち)とは打ち上げ天井において、天井板や下地材を打ちつけるための下地骨のこと

竿縁と野縁は互いに直角に組んで釘打ちなどで固定しながら、天井板も竿縁に取り付けます。

一般に竿縁は猿頬(さるぼお)や大面(おおめん)などに面取りしたものを使い、床の間と平行になるように回り縁に取り付けます。

 

また竿縁天井によく使われる知っておきたいのが【いなご(稲子)】

稲子とは、羽重ね(はがさね)という板を少しずつ重ねて張る方法で仕上げた時の無垢の天井板の裏側に、板の反りやずれを防ぐために取り付けられる木片です。

 

打ち上げ天井

打ち上げ天井

打ち上げ天井とは、天井板を野縁のしたから打ち付ける天井仕上げです。

施工方法としての注意点は、天井板は板の継目が見えるため、板のつなぎ合わせ方にいろいろな工夫を凝らして張ります。

とくに和室の天井では、敷目板を使い、目地を少し取りながら天井板を一体化させる「目透かし天井」が多く用いられています。

よって、打ち上げ天井と竿縁天井の違いは以下のとおり

打ち上げ天井 竿縁天井
天井板を野縁のしたから打ち付ける天井仕上げ

和室の天井では、敷目板を使い、目地を少し取りながら天井板を一体化させる「目透かし天井」が多く用いられている

伝統的な和室の天井仕上げで竿縁(さおぶち)という細長い角材で天井板を支え、野縁受けは使わない

竿縁と野縁は互いに直角に組んで釘打ちなどで固定しながら、天井板も竿縁に取り付ける

 

ボード張り天井

ボード張り天井

ボード張り天井は打ち上げ天井の一種で、施工方法は野縁に合板やハードボードなどのボード類を打ち付けます。

施工方法がかんたんなので洋室の天井によく用いられています。

石膏ボードなどを下地にしてクロス、繊維板、岩綿吸音板(がんめんきゅうおんばん)などを張り付けて仕上げるのが一般的です。

 

左官仕上げ天井

左官材で施工するため、手間と時間がかかるだけでなく、高い技術も必要となることから、天井仕上げではあまり多くありません。

主に漆喰、石膏プラスター、モルタルなどで仕上げられ、下地には以下の種類があります。

下地の種類 概要
コンクリート下地 コンクリートスラブの床裏を下地として、モルタルなどを直塗りして仕上げる天井に用いる
木ずり下地 漆喰塗りや石膏プラスター塗り天井に用いる
ラス下地 モルタル塗り天井に用いる

 

システム天井

システム天井は、照明器具や空調吹き出し口などの設備機器を天井パネルに組み込んで一体化した天井です。

施工方法・メンテナンスの合理化などを可能にしたもので、主にオフィスビルなどに使われています。

 

光天井

光天井の施工方法は、天井面を乳白ガラスなどの拡散透過性のあるカバーで覆い、その中に多数の照明器具を設置して、天井全体が輝くようにしています。

グレアを抑えた均一な照度が得られ、一般住宅からオフィスまで幅広く用いられています。

 

さらに天井に併せて床材なども確認しておくと良いでしょう。

天井の構造(構成)と種類・違い

天井の構成方法は吊り天井と直天井にざっくり分けることができます。

吊り天井は吊り木や野縁などの部材を使って天井下地をつくり、梁などの構造骨組から吊り下げて仕上げ材を引っ張る方法で、最も一般的な住宅の天井方法です。

一方、直天井はこうした天井下地をつくらず、コンクリートスラブの下面などを塗装などで仕上げてそのまま天井とする方法です。

吊り天井 直天井
吊り木やのふちなどで天井下地をつくり、梁などから吊って天井を仕上げるもの コンクリートスラブなどの下面を塗装などで仕上げて直接天井とするもの

木造で直天井とする場合は化粧小屋裏といって、小屋組をそのまま見せる方法があります。

鉄筋コンクリート造では、ワッフルスラブやジョイストスラブなどの特殊な形状をした床スラブの下面をそのまま天井仕上げとする直天井もあります。

 

木造の天井構成

一般的な木造在来軸組工法の住宅では吊り天井を用いることが多いです。

そして梁に渡した吊り木受けに吊り木を取りつけ、そこに野縁受け、野縁の順に取り付けて天井の骨組みができます。

最後に野縁に天井板を打ち付けて天井が完成します。

天井構成手順

  1. 梁(構造体)
  2. 吊り木受け
  3. 吊り木
  4. 野縁受け
  5. 野縁
  6. 天井板

 

鉄筋コンクリート造・鉄骨造の天井構成

コンクリート天井(リフォーム)

鉄筋コンクリート造や鉄骨造では、一般に軽量鉄骨を天井下地に使います。

Tバーやチャンネルと呼ばれる鋼材で組んだ骨組みを、ハンガーやダイレクトクリップなどの金物で吊りボルトに取り付けます。

鉄骨コンクリート造 鉄骨造
上階の床スラブにあらかじめ埋め込んだインサートという金物に吊りボルトなどをねじ込んで天井下地を固定する 床スラブのデッキプレートに吊りボルトを溶接して固定する

また天井の形は平天井がほとんどですが、実はいろいろ種類があります。

天井の形

  1. 平天井
  2. 舟底天井
  3. 掛けこみ天井
  4. 折りあげ天井
  5. 傾斜(勾配)天井
  6. ヴォールト天井

例えば舟の底を逆さにしたような形の舟底天井や、傾斜した天井と平らの天井を組み合わせた掛けこみ天井は茶室に多く、周囲より中央を1段高くした折りあげ天井は寺院の格天井などに多く見られます。

打ち上げ天井と竿縁天井の違いとは?天井板の材料や施工方法まとめ

打ち上げ天井 竿縁天井
天井板を野縁のしたから打ち付ける天井仕上げ

和室の天井では、敷目板を使い、目地を少し取りながら天井板を一体化させる「目透かし天井」が多く用いられている

伝統的な和室の天井仕上げで竿縁(さおぶち)という細長い角材で天井板を支え、野縁受けは使わない

竿縁と野縁は互いに直角に組んで釘打ちなどで固定しながら、天井板も竿縁に取り付ける

天井の仕上げと種類

  1. 竿縁天井
  2. 打ち上げ天井
  3. ボード張り天井
  4. 左官仕上げ天井
  5. システム天井
  6. 光天井
吊り天井 直天井
吊り木やのふちなどで天井下地をつくり、梁などから吊って天井を仕上げるもの コンクリートスラブなどの下面を塗装などで仕上げて直接天井とするもの

天井の形

  1. 平天井
  2. 舟底天井
  3. 掛けこみ天井
  4. 折りあげ天井
  5. 傾斜(勾配)天井
  6. ヴォールト天井
鉄骨コンクリート造 鉄骨造
上階の床スラブにあらかじめ埋め込んだインサートという金物に吊りボルトなどをねじ込んで天井下地を固定する 床スラブのデッキプレートに吊りボルトを溶接して固定する

以上です。

ありがとうございました。

 

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