今回のテーマは【鉄筋コンクリートや無筋コンクリートの単位体積重量】
体積や堆積の違いや、コンクリートのほか、モルタルなどの単位体積重量もまとめてありますのでぜひどうぞ!
鉄筋・無筋コンクリートの単位体積重量は?堆積と体積の違いやモルタルも
単位体積重量とは、単位体積あたりの重量です。
単位体積とは1m³、1㎝³、1mm³などを指しています。(立体)
そして単位体積重量の単位は【kN/㎥】や【N/m³】を使用することが多いです。
単位換算
1kN=101.9㎏
1㎏=0.0098kN(9.8N)
1000N=1kN
一般的な土木・コンクリート材料などの単位体積重量をまとめておきます。
参考にしてください。
一方、コンクリートの比重は別記事でご確認ください。
材料 | おおよそ
単位体積重量 (kN/㎥) |
|||
骨材 | 砂 | 乾燥 | 17 | |
飽水 | 20 | |||
砂利 | 乾燥 | 17 | ||
飽水 | 21 | |||
砕石 | 乾燥 | 15 | ||
飽水 | 19 | |||
砂混じり砂利 | 乾燥 | 20 | ||
飽水 | 23 | |||
コンクリート | 無筋コンクリート | 普通コンクリート | Fc≦36 | 23 |
36<Fc≦48 | 23.5 | |||
48<Fc≦60 | 24 | |||
軽量コンクリート1種 | Fc≦27 | 19 | ||
27<Fc≦36 | 24 | |||
軽量コンクリート2種 | Fc≦27 | 17 | ||
鉄筋コンクリート | 普通コンクリート | Fc≦36 | 24 | |
36<Fc≦48 | 24.5 | |||
48<Fc≦60 | 25 | |||
軽量コンクリート1種 | Fc≦27 | 20 | ||
27<Fc≦36 | 22 | |||
軽量コンクリート2種 | Fc≦27 | 18 | ||
鉄骨鉄筋コンクリート | 普通コンクリート | Fc≦36 | 25 | |
36<Fc≦48 | 25.5 | |||
48<Fc≦60 | 26 | |||
軽量コンクリート1種 | Fc≦27 | 21 | ||
27<Fc≦36 | 23 | |||
軽量コンクリート2種 | Fc≦27 | 19 | ||
遮蔽用コンクリート | 22~60 | |||
普通モルタル | 20 | |||
パーライトモルタル | 10 | |||
処理木材 | 集成材 | 5 | ||
土 | 乾燥 | 13 | ||
通常 | 16 | |||
飽水 | 18 |
ちなみに体積は空間に占める立体の量、堆積は高く積み重なることと定義されています。
体積 | 堆積 |
空間に占める立体の量 | 堆積は高く積み重なること |
単位容積質量の考え方も併せてチェックしておくと良いでしょう。
単位体積重量と密度(単位体積質量)との違いと求め方
単位体積重量の求め方は以下のとおり。
単位体積重量=密度×重力加速度
物体の密度に重力加速度(9.80665m/s²)を掛け算することで求められます。
一方、単位体積重量と密度(単位体積質量)の違いは、その名のとおり、重量か質量かということ。
重量のほうは、重力加速度(9.80665m/s²)がかかっている状態。
普段、重力の力を体で感じることはないですけど、宇宙に行ったとすれば体は浮いて、重力の影響を受けないことはなんとなく想像できますよね。
だから例えば、単位堆積【重量】は地球で測るのと宇宙で測るのでは異なります。
一方で密度(単位堆積質量)は、もともと重力加速度(9.80665m/s²)を考えていないので、地球で測っても宇宙で測っても同じになります。
鉄筋・無筋コンクリートの単位体積重量は?堆積と体積の違いやモルタルまとめ
材料 | おおよそ
単位体積重量 (kN/㎥) |
|||
骨材 | 砂 | 乾燥 | 17 | |
飽水 | 20 | |||
砂利 | 乾燥 | 17 | ||
飽水 | 21 | |||
砕石 | 乾燥 | 15 | ||
飽水 | 19 | |||
砂混じり砂利 | 乾燥 | 20 | ||
飽水 | 23 | |||
コンクリート | 無筋コンクリート | 普通コンクリート | Fc≦36 | 23 |
36<Fc≦48 | 23.5 | |||
48<Fc≦60 | 24 | |||
軽量コンクリート1種 | Fc≦27 | 19 | ||
27<Fc≦36 | 24 | |||
軽量コンクリート2種 | Fc≦27 | 17 | ||
鉄筋コンクリート | 普通コンクリート | Fc≦36 | 24 | |
36<Fc≦48 | 24.5 | |||
48<Fc≦60 | 25 | |||
軽量コンクリート1種 | Fc≦27 | 20 | ||
27<Fc≦36 | 22 | |||
軽量コンクリート2種 | Fc≦27 | 18 | ||
鉄骨鉄筋コンクリート | 普通コンクリート | Fc≦36 | 25 | |
36<Fc≦48 | 25.5 | |||
48<Fc≦60 | 26 | |||
軽量コンクリート1種 | Fc≦27 | 21 | ||
27<Fc≦36 | 23 | |||
軽量コンクリート2種 | Fc≦27 | 19 | ||
遮蔽用コンクリート | 22~60 | |||
普通モルタル | 20 | |||
パーライトモルタル | 10 | |||
処理木材 | 集成材 | 5 | ||
土 | 乾燥 | 13 | ||
通常 | 16 | |||
飽水 | 18 |
体積 | 堆積 |
空間に占める立体の量 | 堆積は高く積み重なること |
単位体積重量と密度(単位体積質量)の違いは、その名のとおり、重量か質量かということ。
単位堆積重量 | 単位体積質量 |
重量のほうは、重力加速度(9.80665m/s²)がかかっている状態 | 重力加速度(9.80665m/s²)を考えない |
以上です。
ありがとうございました。
この記事を書いた人
- 元公務員の土木ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業(学士)
- 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間働いた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4などの資格もち
- 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や土木の知識をメインにさまざまな情報発信中!