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こんにちは、1級土木施工管理技士のちゃんさとです。
こんなお悩みを解決します。
土木施工管理技士の最大の難関とも言える【経験記述】
経験記述は書くのがむずかしいため、土木施工管理技士の第二次検定の合格率が30~35%と低い理由のひとつでもあります。
だけど大丈夫です!
書き方や手順をしっかりマスターすれば、読みやすく、合格点をとれる経験記述を書くことができますよ。
いっぽう、動画でサクッと確認したい方はこちらをどうぞ 🙂
この記事を書いている人
- 元公務員の土木ブロガー💻
- 国立大学の土木工学科卒業
- 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間はたらいた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 1級土木施工管理技士の資格もち
- 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインに情報発信をしています。
それではさっそくまいりましょう。
\経験記述の添削なら/
土木施工管理技士の経験記述(実務経験)の書き方とは?手順を解説(設問1&設問2)
経験記述を書くときの基本5箇条
経験記述書き方5箇条
- 読みやすく、ていねいに書く
- 与えられた行数を守る
- 文章につながりと一貫性をもたせる
- 記述内容は設問に的確に答える
- 具体的な技術内容とする
1.読みやすく、ていねいに書く
経験記述を採点する試験官は人間です。
機械ではありませんので、経験記述を読んでもらう工夫が必要になります。
あなたが文章をよむ側だとしたら、どんな文章を読みたいと思いますか?
当然、乱雑な字や長くて読みにくい文章はよみたいとは思いませんよね?
だからまずは、読みやすい表現を心がけましょう。
書き出しは1文字空けたり、句読点(、。)をつかって、正確に分かりやすく相手に伝わるようにしてください。
文章は読みやすいように短めを意識して書くことが大切です。
また、文字は多少クセがあったとしてもていねいに書いてください。
漢字が思い出せない場合はひらがなでよいので、誤字や当て字は書かないようにしましょう。(←減点)
さらに取り上げる工事は、すでに完成しているものをえらぶため、文章は過去形とし、
「~であった。」「~とした」という表現にすると良いですよ。
2.与えられた行数を守る
与えられた行数はすべて埋めるような気持ちで書きましょう。(85%以上)
空欄が目立ったり、はみ出したりすることは減点対象となるので注意が必要です。
設問で質問された内容に答える記述をすることはもちろんのこと、文字の大きさや文章の言いまわしなどで行を埋める工夫も大切になります。
3.文章につながりと一貫性をもたせる
設問は大きく分けて3つです。
設問内容
- 具体的な現場状況と技術的課題の明確化
- 技術的課題の検討理由と検討内容
- 検討内容に基づいた現場での対応処置
この3つの設問内容に対する記述にしっかりつながりがあり、一貫性をもたせることが大切です。
そうでないと経験記述全体としてまとまりのない答案となり、合格基準を満たすことはできないでしょう。
いちど経験記述を書いてみたら、全体をとおして読んでみましょう。
文章につながりがなかったり、関連性がないと矛盾した記述になっているかもしれません。
工事の技術的課題について、
現場状況→技術的課題の明確化→技術的課題の検討→技術的課題の対応処置
文章のつながりがおかしくないか、書き終わったら全体をとおして確認するようにしてください。
4.記述内容は設問に的確に答える
設問で聞かれている内容に対して、的確に答えるようにしましょう。
(1)現場の状況や技術的課題 | 具体的な現場状況ととくに留意した技術的課題
とくに留意した技術的課題 |
自分の工事現場の状況や技術的課題をはっきりさせる。
工事現場の特徴や周囲の状況から、技術的課題を抽出できるとなお良い。 |
(2)検討理由および検討内容 | 技術的課題の検討内容 | 技術的課題をクリアするための検討内容を具体的に書く
※対応処置内容を書いてしまう人が多いので注意です。(混同しない) |
(3)検討に基づいた対応処置 | 技術的課題の対応処置 | 検討内容に基づき、じっさいに工事で実施した対応処置を具体的に書く |
とくに設問2の検討内容のところでは、対応処置内容を書いてしまう人が多いので注意してください。
設問2は、あくまで検討理由と検討内容です。
文章も、
~のため、○○を検討した。
という形に沿って文章をつくると、簡潔で分かりやすい文章になります。
5.具体的な技術内容とする
具体的な内容とは、たとえば
具体例
- 道路や河川の固有名詞(県道○○線、1級河川○○川など)
- 現場状況(地形、地質、気象、環境など)
- 使用機械・施工方法
- コンクリート強度、含水比、高さ、厚さ
などの現場の主要な数値をつかった内容のことです。
試験官は、工事現場のイメージが全くありません。
文章で現場状況を説明し、理解してもらわなければいけないので、できるだけ具体的に書いてあげましょう。
具体的な現場状況がイメージできると、技術的課題についても理解でき、経験記述として読みやすい文章になります。
経験記述上の注意点
経験記述を書くときの注意点は以下のとおりです。
- 内容をわかりやすく簡潔にまとめ、指定された行数の85%以上は埋めること
- 現場の状況はできるだけわかりやすく、具体的な数値などを使って説明すること
- 設問で指定された内容については、かならず記述すること
経験記述(実務経験)の書き方手順!1級&2級土木施工管理技士どちらも対応
それでは具体的に、経験記述の書き方の手順についてみていきましょう!
経験記述の書き方手順
- 自分が経験した土木工事と施工管理項目の整理
- 施工経験記述の対象工事の選定
- 工事名、工事内容の確認
- 技術的な課題の抽出
- 検討した項目と検討理由および検討内容の洗い出し
- 現場で実施した対応処置の確認
- 作成した答案のチェック
1.自分が経験した土木工事と施工管理項目
自分が経験した土木工事で、施工管理項目を洗い出してみましょう。
まずは施工内容を書き出してみて、どんなことが課題だったか思い出してみてください。
2.施工経験記述の対象工事の選定
基本は1つの工事で
- 安全管理
- 品質管理
- 工程管理
などのテーマが書けると良いですね。(理想)
しかし、書きづらい工事もありますので、2~3個ピックアップして、よりテーマに沿った経験記述を書けそうな工事をえらんでください。
3.工事名、工事内容の確認
工事がえらべたら、工事名は工事内容をより具体的に整理しなおしてください。
とくに工事名はコリンズなどに登録してある正式名称で書くこと!
なぜなら、試験官が工事に疑問をもった時には、コリンズなどで工事を確認する可能性があるからです。
そのほか、工期や施工量、立場などを書く部分がありますので、正確で具体的な情報を書いてくださいね。
4.技術的な課題の抽出
つづいては、いよいよ技術的な課題の抽出です。
施工管理項目に基づいた、具体的な技術的課題を考えてみましょう。
かんたんに具体例を出してみると、
施工管理項目 | 技術的課題の具体例 |
安全管理 | 作業員と施工機械の接触防止、歩行者・通行車両の安全確保 |
品質管理 | 配管の沈下防止、コンクリートの品質確保(強度、養生) |
工程管理 | 出水(天候)による工程おくれ |
こんな感じです。
経験記述として、検討→対応処置がハッキリするような内容が書きやすくておすすめですよ!
いっぽうで技術的課題が思いつかない!という人は、
別記事で検討内容や対応処置の具体例(ネタ)をまとめましたので参考にしてみてください。
5.検討した項目と検討理由および検討内容の洗い出し
さらに検討した項目の検討理由と検討内容をより具体的に記述します。
- なぜその技術的課題を検討したのか→検討理由
- 具体的にどんなことを検討したのか→検討内容
このふたつが文章の軸となります。
検討内容は1番行数(文章量)も長く、経験記述の肝とも言える超重要な部分です。
試験官に分かりやすく伝えることを意識し、とくにていねいに書くことを心がけましょう。
6.現場で実施した対応処置の確認
現場で実施した対応処置について確認しましょう。
その工事現場でのオリジナル性が出るところです。
具体的な数値を取り入れながら文章を書くと、より試験官に伝わりやすくなるでしょう。
7.作成した答案のチェック
経験記述が書けたら、全体を通して読んでみましょう。
文章のつながりにおかしなところはないか、一貫性のある文章になっているかを確認してください。
声に出して読んでみると、読みにくかったりする部分が見つかりやすいのでおすすめです。
読みにくい文章は相手に伝わりにくいので、なんども読み直して【伝わる文章】を心がけましょう。
具体的な解答例が知りたい方は以下の記事がおすすめです。
土木施工管理技士実地試験の【経験記述】解答例7選&ポイントまとめ
文章の構成などをマネして書いてみてください。
しかし、やっぱり自分の書いた経験記述が正しいのか不安…。
もしこのようになやんでいるのなら、ココナラで経験記述の添削などのサービスをやってますので、ぜひのぞいてみてください。
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土木施工管理技士の経験記述(実務経験)の書き方とは?手順を解説まとめ
土木施工管理技士の経験記述書き方まとめ
経験記述の書き方基本5箇条
- 読みやすく、ていねいに書く
- 与えられた行数を守る
- 文章につながりと一貫性をもたせる
- 記述内容は設問に的確に答える
- 具体的な技術内容とする。
経験記述の書き方の手順
- 自分が経験した土木工事と施工管理項目の整理
- 施工経験記述の対象工事の選定
- 工事名、工事内容の確認
- 技術的な課題の抽出
- 検討した項目と検討理由および検討内容の洗い出し
- 現場で実施した対応処置の確認
- 作成した答案のチェック
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今回は以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。