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コンクリート非破壊検査の【打音法(打音検査)】について、やり方や原理、メリット&デメリットなどをまとめました。
参考にしてください。
それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次から 🙂
打音法のコンクリート非破壊検査とは?打音検査のやり方&デメリット
打音法とは、コンクリート表面をハンマで打撃し、打撃音を測定します。
打撃力や打撃音の分析から、内部の空洞や欠陥などの有無を検知できるコンクリート非破壊検査法です。
打音法で使用する機器は、
- フード付きマイクロフォン
- AD変換器
- インパクトハンマー
- モバイルパソコン
などが一般的です。
打音法(打音検査)の原理&やり方(コンクリート非破壊)
打音法の原理はこんな感じです。
打音法の原理
- 打撃によりコンクリート中に弾性波を発生させる
- 弾性波がコンクリート表面から空気中に放射
- 放射された弾性波をマイクロフォンなどを用いて測定
- 内部欠陥の位置や寸法、強度などが測定可能
そして打音法による検査方法のながれは以下のとおり 🙂
打音法のながれ
①調査位置の選定
- 測線の選定
- 表面劣化の周辺
- 異音部の周辺
②調査準備
- 打撃位置メッシュ作成
- 機器設置・取り扱いの確認
- 打撃方法の確認
③調査内容
- メッシュ格子点打撃
- マイクロフォンで打撃音収録
- データ解析
- 推定厚の検出
また、打音法以外のコンクリート非破壊検査についてはコンクリート構造物の非破壊検査【種類&一覧】をご確認ください。
コンクリート非破壊による打音法(打音検査)のメリット・デメリット
打音法のメリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。
メリット | デメリット |
非接触で測定可能なため、コンクリート表面に影響を及ぼしにくい
物理的な欠陥の検知に加えてコンクリートの材質劣化などの評価ができる コンクリート叩きの経験がない人でも定量的に検査ができる |
衝撃弾性波法にくらべて、周囲の騒音の影響を受けやすい
複数の欠陥が重層している場合、背後の欠陥を検知することはむずかしい |
打音法は非接触で測定可能なため、コンクリート表面に影響を及ぼしにくいです。
そして物理的な欠陥の検知に加えて、コンクリート材質劣化などの評価もできます。
そして、コンクリート叩き点検の経験がない人でも、定量的に検査できるのがメリットです。
いっぽうデメリットとしては、衝撃弾性波法にくらべて、周囲の騒音に影響を受けやすいこと。
また複数の欠陥が重層している場合、背後の欠陥を検知することがむずかしいです。
打音法のコンクリート非破壊検査とは?打音検査のやり方&デメリットまとめ
打音法とは、コンクリート面をインパクトハンマーなどで叩き、打撃力や打撃音の分析から、内部の空洞や欠陥などの有無を検知できるコンクリート非破壊検査法
打音法の原理
- 打撃によりコンクリート中に弾性波を発生させる
- 弾性波がコンクリート表面から空気中に放射
- 放射された弾性波をマイクロフォンなどを用いて測定
- 内部欠陥の位置や寸法、強度などが測定可能
打音法(打音検査)のやり方&流れ
①調査位置の選定 |
|
②調査準備 |
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③調査内容 |
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打音法(打音検査)のメリット&デメリット
メリット | デメリット |
非接触で測定可能なため、コンクリート表面に影響を及ぼしにくい
物理的な欠陥の検知に加えてコンクリートの材質劣化などの評価ができる コンクリート叩きの経験がない人でも定量的に検査ができる |
衝撃弾性波法にくらべて、周囲の騒音の影響を受けやすい
複数の欠陥が重層している場合、背後の欠陥を検知することはむずかしい |
以上です。
ありがとうございました。
この記事を書いている人
- 元公務員(土木)の主婦ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業(学士)
- 大学卒業後、某県庁の公務員(土木)として7年間はたらいた経験をもつ
- 1級土木施工管理技士、玉掛、危険物取扱者乙4の資格もち
- 今はブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインにさまざまな情報を発信中!