測量士とは?主な仕事内容
測量士とは、道路や家などの高さや位置を正確に測るお仕事です。
測量関連の資格は国家資格で測量士と測量士補の2つがあり、測量士は測量士補の上位資格になります。
ちなみに測量士と測量士補のちがいはこんな感じです。
測量士 | 測量士補 |
測量計画を作成できる
試験の合格率:測量士が12% 試験以外で登録する場合、実務経験が必要 |
測量計画を作成できない
試験の合格率:測量士補が36% 実務経験が不要 |
いっぽう測量士補と測量士の仕事内容はあまり変わりません。
外で測量をおこなう外業と、測量データなどをまとめる内業の2つに分けられます。
測量士のお仕事 | |
外業 | 屋外で行う測量作業
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)や関数電卓、トランシット(角度を測る器械)、レベル(高低差を測る器械)、光波測距儀(光を使って距離を測る器械)などの専門機器を駆使して測量を実施 計測場所は市街地とは限らず、山の中や湖畔、海峡など、あらゆる土地で行う 測量士:測量作業および全体を統括する役割 測量士補:測量士が作成した計画に従って測量を行う |
内業 | 測量士が事務所で行う作業
作業計画・測量計画などを立案 測量後は観測したデータを基にさまざまな計算を行った後、測量ソフトを利用して図面作成を行う 完成した図面は製図機器を使って描画し、必要な書類をとともに依頼人に提出 |
測量士の年収
厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると、測量技術者の平均年収(全体平均)は、469万円ほどです。
また会社の規模によって、多少年収にちがいがありますので、くわしくは以下の表をご覧ください。
全体平均
企業規模(10人~1,000人以上) |
平均年収 | 469万円(4,687,700円) |
平均年齢 | 44.4歳 | |
勤続年数 | 14.5年 | |
労働時間 | 167時間 | |
超過労働 | 12時間 | |
月額給与 | 32.4万円 | |
年間賞与 | 80.3万円 | |
企業規模1,000人以上 | 平均年収 | 553万円(5,526,800円) |
平均年齢 | 46.2歳 | |
勤続年数 | 14.7年 | |
労働時間 | 142時間 | |
超過労働 | 20時間 | |
月額給与 | 41.7万円 | |
年間賞与 | 52.3万円 | |
企業規模100~999人 | 平均年収 | 455万円(4,545,700円) |
平均年齢 | 38.4歳 | |
勤続年数 | 8.9年 | |
労働時間 | 160時間 | |
超過労働 | 19時間 | |
月額給与 | 32.4万円 | |
年間賞与 | 65.5万円 | |
企業規模10~99人 | 平均年収 | 471万円(4,705,300円) |
平均年齢 | 45.4歳 | |
勤続年数 | 15.5年 | |
労働時間 | 168時間 | |
超過労働 | 11時間 | |
月額給与 | 32.3万円 | |
年間賞与 | 83.3万円 |
(参考:平成30年賃金構造基本統計調査)
仕事内容や年収についてさらにくわしく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
測量士の難易度や偏差値ランキング
土木・建築系の資格における難易度と偏差値のランキングで測量士はこんな感じでした。
測量士
- ランキング第7位
- 難易度:普通
- 偏差値59
土木・建築★資格難易度ランキング | ||||
順位 | 難易度 | 偏差値 | 資格名 | 種類 |
1 | 難関 | 68 | 空間情報総括管理技術者 | 民間資格 |
2 | 66 | 一級建築士 | 国家資格 | |
3 | 66 | コンクリート診断士 | 民間資格 | |
4 | 63 | 下水道技術検定/下水道管理技術検定 | 公的資格 | |
5 | 62 | 建築物環境衛生管理技術者 | 国家資格 | |
6 | 普通 | 59 | 舗装施工管理技術者1級 | 民間資格 |
7 | 59 | 測量士 | 国家資格 | |
8 | 58 | 建築設備士 | 国家資格 | |
9 | 57 | コンクリート技士/コンクリート主任技士 | 民間資格 | |
10 | 57 | 給水装置工事主任技術者 | 国家資格 | |
11 | 57 | 下水道技術検定/下水道管理技術検定 第2種技術 | 公的資格 | |
12 | 56 | 二級建築士 | 国家資格 | |
13 | 56 | 木造建築士 | 国家資格 | |
14 | 56 | 建設機械施工技士 1級 | 国家資格 | |
15 | 56 | 浄化槽設備士 | 国家資格 | |
16 | 55 | 造園施工管理技士 1級 | 国家資格 | |
17 | 55 | インテリアプランナー | 民間資格 | |
18 | 54 | 管工事施工管理技士 1級 | 国家資格 | |
19 | 53 | 地質調査技士【土壌地下水/技術管理/現場調査】 | 民間資格 | |
20 | 53 | 再開発プランナー | 民間資格 | |
21 | 53 | 建築CAD検定試験 准1級 | 民間資格 | |
22 | 53 | インテリアコーディネーター | 民間資格 | |
23 | 53 | 1級土木施工管理技士 | 国家資格 | |
24 | 52 | 登録基礎ぐい工事試験 | 民間資格 | |
25 | 51 | 建設機械施工技士 2級 | 国家資格 | |
26 | 50 | 造園施工管理技士 2級 | 国家資格 |
※このランキングは公的なものではありません。
合格率や試験内容によってランキング化したものですので、参考程度に確認してくださいね 😉
さらにくわしくは以下の記事をご覧ください。
測量士の試験情報
測量士は年齢や学歴問わず、だれでも受験可能です。
試験は毎年5月に開催され、測量に関する知識や法規の筆記試験が実施されます。
測量士 | 詳細 |
受験資格 | 年齢、性別、学歴、実務経験等に関係なく受験可能 |
試験方法 | 筆記試験 |
試験日時 | 5月第3日曜日(令和4年5月15日)
午前10時から午後4時まで(午後0時30分から午後1時30分まで休憩) |
受験地 | 北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県 |
受験料 | 4,250円+諸費用 |
試験内容 | 【測量士試験 午前の科目(28問 択一式)】
1.測量に関する法規及びこれに関連する国際条約(例年5~6問) 午前で400点以上取ることで午後の試験を受けることができる 【測量士試験 午後の選択科目(4題の中から2題を選択)】 1.基準点測量 トータル1400点満点中910点で合格 |
午前の部で400点以上取ることで午後の試験を受けることができ、最終的に1400点満点中、910点以上で合格となります。
測量士になるための勉強時間&方法
測量士の試験に合格するための勉強方法や目安の勉強時間をご紹介します。
まず勉強時間の目安は計60時間、期間としては4~5か月くらいです。
仕事や家庭で忙しいかもしれませんが、スキマ時間をうまく使って資格勉強に取り組んでいきましょう。
次に勉強方法としては【過去問(参考書)をくりかえし解く】ことが大切です。
測量の知識に関して、毎年似たような問題がパターンを変えて出題されています。
過去問や参考書を使ってしっかり理解しながら勉強していけば、だれでも合格がねらえますよ。
以下のサイトでは測量士の過去問は無料でゲットできますのでぜひご利用ください。
ちなみに測量士おすすめのテキストは、日本測量協会の科目別模範解答集です。(公式サイトで購入可能)
1~2年古くてもよければAmazonや楽天でも購入可能ですので、ぜひ【日本測量協会】で検索してみてくださいね。
ただいっぽう、専門学校や大学などで測量を勉強してこなかった人にとっては、単語や計算がむずかしく感じるかもしれません。
そんなときは通信講座で、プロ講師に質問できる環境をつくり、効率よく勉強を進めるのがおすすめです。
日本測量士協会 | アガルートアカデミー |
59,000円(税込) |
合格総合講義 162,800円 合格総合カリキュラム 217,800円 合格総合講義+定期カウンセリング 272,800円 |
新しい出題傾向にもとづいた模擬問題と受験テキスト
測量士・測量士補国家試験過去問の模範解説集などの教材 元試験委員の経験をもつ講師陣による添削&アドバイス 模擬問題(択一式)の解答にはJAS eラーニングを利用 |
8年分の過去問徹底解説
講師陣が作成したオリジナルテキスト(選択科目含め全分野) スキマ時間に効率よく勉強できる動画(5分) 定期カウンセリング&質問制度 |
イメージとしては、比較的自分で勉強を進めることができ、金額を抑えたいなら日本測量士協会
スキマ時間に効率よく、サポートを充実させて勉強を進めたいならアガルートアカデミー
あなたにはどちらの通信講座が良さそうですかね?
自分の資格勉強スタイルに合わせて、通信講座をぜひえらんでみてください。
〈関連記事〉
測量士の過去問&参考書おすすめ紹介★無料もあるので要チェック
測量士まとめ
以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。
この記事を書いた人

- 元公務員(土木)の主婦ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業(学士)
- 大学卒業後、某県庁の地方公務員(土木)に合格!7年間はたらいた経験をもつ
- 現場監督・施工管理の経験あり
- 1級土木施工管理技士の資格もち
- 今はブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報を発信中!