技術士は、科学技術の応用面(土木、電気、機械、情報、電子、化学など)に携わる技術者にとって、もっとも権威のある最高位の国家資格です。
科学技術に関する高度な知識、応用能力および高い技術者倫理を備えていることを、国家によって認定されたことになるでしょう。
今回のテーマは【技術士(建設部門)】について!
難易度ランキングや平均年齢、合格率など、技術士(建設部門)のイロハをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちら 🙂
技術士(建設部門を含む)の平均年齢・平均受験回数
技術士の平均年齢と平均受験回数を確認していきましょう。
技術士建設部門で合格する人の平均年齢
技術士に合格する平均年齢は42.8歳です。(建設部門を含むすべての部門の平均)
合格率を年代別にみてみると、20代は8.1%、30代は33.1%、40代が31.7%、50代が22.3%、60代が4.5%、70代が0.3%となっています。
(引用:公益社団法人 日本技術士会)
技術士建設部門で合格する人の平均受験回数
技術士建設部門の受験回数は4回くらいが一般的と言われています。
1度で合格するのは難しく、少しでも最短で合格するためには十分な対策が必要になります。
また筆記試験では、専門知識、問題解決能力及び課題遂行能力等が求められます。
技術士建設部門の難易度ランキング
技術士の難易度は、土木や建築系の資格のなかでは難関と呼ばれる部類に入ります。(最上位)
偏差値も70くらいと想定され、ちょっとやそっとじゃ受からない国家資格です。
また、比較できるように、土木・建築系の難易度ランキングを作成しました。
合格率や試験内容から独自にランキングしたものなので、参考程度にお使いください。
技術士建設部門の難易度ランキングと偏差値
※ランキングは公的なものではありません。
土木&建築
資格難易度ランキング |
|||
難易度 | 偏差値 | 資格名 | 種類 |
難関 | 70 | 技術士 | 国家資格 |
68 | 空間情報総括管理技術者 | 民間資格 | |
66 | 一級建築士 | 国家資格 | |
66 | コンクリート診断士 | 民間資格 | |
63 | 下水道技術検定/下水道管理技術検定 | 公的資格 | |
62 | 建築物環境衛生管理技術者 | 国家資格 | |
普通 | 59 | 舗装施工管理技術者1級 | 民間資格 |
59 | 測量士 | 国家資格 | |
58 | 建築設備士 | 国家資格 | |
57 | コンクリート技士/コンクリート主任技士 | 民間資格 | |
57 | 給水装置工事主任技術者 | 国家資格 | |
57 | 下水道技術検定/下水道管理技術検定 第2種技術 | 公的資格 | |
56 | 二級建築士 | 国家資格 | |
56 | 木造建築士 | 国家資格 | |
56 | 建設機械施工技士 1級 | 国家資格 | |
56 | 浄化槽設備士 | 国家資格 | |
55 | 造園施工管理技士 1級 | 国家資格 | |
55 | インテリアプランナー | 民間資格 | |
54 | 管工事施工管理技士 1級 | 国家資格 | |
53 | 地質調査技士【土壌地下水/技術管理/現場調査】 | 民間資格 | |
53 | 再開発プランナー | 民間資格 | |
53 | 建築CAD検定試験 准1級 | 民間資格 | |
53 | インテリアコーディネーター | 民間資格 | |
53 | 1級土木施工管理技士 | 国家資格 |
技術士建設部門はなぜ難しい?
技術士建設部門が難しい理由は、筆記試験に記述・論文試験が含まれるからです。
さらに口頭試験もあり、直接面接官とのやりとりがあります。
これらの試験をすべてパスしないと合格できないシステムであるため、合格率は非常に低くなっています。
技術士建設部門の合格率一覧
それではさらにくわしい合格率をみていきましょう。
技術士建築部門の第一次試験合格率(H27~R5)
平成27年度~令和5年までの技術士建設部門における、
- 受験者数
- 合格者数
- 合格率
についてまとめました。
まずは第一次試験の合格率です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成27年 | 7,261 | 2,984 | 41.1 |
平成28年 | 7,414 | 3,194 | 43.1 |
平成29年 | 7,904 | 3,885 | 49.2 |
平成30年 | 7,814 | 2,653 | 34.0 |
令和元年 | 4,924 | 2,344 | 47.6 |
令和2年 | 7,284 | 2,891 | 39.7 |
令和3年 | 8,581 | 2,483 | 28.9 |
令和4年 | 8,888 | 3,661 | 41.2 |
令和5年 | 8738 | 3209 | 36.7 |
技術士建設部門(第一次試験)の合格率は、30~50%くらいです。
技術士建築部門の第二次試験(口頭試験含む)合格率(H27~R5)
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成27年 | 13635 | 1623 | 11.9 |
平成28年 | 13648 | 1786 | 13.1 |
平成29年 | 14248 | 1817 | 12.8 |
平成30年 | 14175 | 886 | 6.3 |
令和元年 | 13546 | 1278 | 9.4 |
令和2年 | 11763 | 1216 | 10.3 |
令和3年 | 13311 | 1384 | 10.4 |
令和4年 | 13026 | 1268 | 9.7 |
令和5年 | 13328 | 1303 | 9.8 |
技術士建設部門の口頭試験を含む第二次試験の合格率は10%前後です。
技術士の20代での合格率は?
合格率を年代別にみてみると、最新年度の20代は8.1%です。
20代で合格するのは非常に難しいでしょう。
技術士建築部門の平均年齢や合格率・難易度一覧!
技術士建設部門
- 技術士に合格する平均年齢は42.8歳(建設部門を含むすべての部門の平均)
- 平均受験回数は4回程度
難易度 | 技術士(建設部門)の難易度は【難関】で【偏差値70くらい】 |
受験資格 | 技術士の一次試験:年齢、学歴、業務経歴等による制限なし |
技術士の二次試験:実務経験などの条件あり(別表参照) | |
合格率 | 30%~50%(令和3年:28.9%) |
技術士(建設部門)を取得するメリット |
|
第一次試験合格率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成27年 | 7,261 | 2,984 | 41.1 |
平成28年 | 7,414 | 3,194 | 43.1 |
平成29年 | 7,904 | 3,885 | 49.2 |
平成30年 | 7,814 | 2,653 | 34.0 |
令和元年 | 4,924 | 2,344 | 47.6 |
令和2年 | 7,284 | 2,891 | 39.7 |
令和3年 | 8,581 | 2,483 | 28.9 |
令和4年 | 8,888 | 3,661 | 41.2 |
令和5年 | 8738 | 3209 | 36.7 |
第二次試験(口頭試験を含む)合格率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成27年 | 13635 | 1623 | 11.9 |
平成28年 | 13648 | 1786 | 13.1 |
平成29年 | 14248 | 1817 | 12.8 |
平成30年 | 14175 | 886 | 6.3 |
令和元年 | 13546 | 1278 | 9.4 |
令和2年 | 11763 | 1216 | 10.3 |
令和3年 | 13311 | 1384 | 10.4 |
令和4年 | 13026 | 1268 | 9.7 |
令和5年 | 13328 | 1303 | 9.8 |
以上です。
ありがとうございました。
この記事を書いた人
- 元公務員(土木)の土木ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業(学士)
- 某県庁の地方公務員(土木)に合格!建設業関連で7年間はたらいた経験をもつ
- 1級土木施工管理技士、危険物取扱者乙4、玉掛け等の資格もち
- 今はブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインにさまざまな情報を発信中!