
こんな疑問にお答えします。
土木工事で働く【土木作業員】の仕事内容についてわかりやすく解説しますね 🙂
この記事を書いている人

- 元公務員(土木)の主婦ブロガー💻
- 国立大学の土木工学科卒業
- 大学卒業後、某県庁の公務員(土木)として7年間働いた経験をもつ(設計&施工管理)
- 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4などの資格もち
- 今はブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信をしています。
それではさっそく参りましょう、ラインナップはこちらです。
土木作業員の仕事や年収について
土木作業員の仕事内容
土木作業員の主な仕事内容は、土木工事の施工作業です。
土木工事の内容によってさまざまですが主に、
土木作業員の仕事
- 土工(掘削、埋め戻し、締固め)
- コンクリート工(打ち込み、締固め、養生、仕上げ)
- 構造物の設置・撤去・復旧
- 建設機械の操作(バックホウ、クレーン)
- 構造物の位置・高さなどの確認
などの作業を指します。(ここに書ききれない作業はほかにも山ほどありますが…)
設計図と現場代理人等の指示にもとづき、土砂を掘削したり、構造物を設置したりする作業をおこないます。
ほぼすべて、土木工事現場(外)での作業となります。
土木作業員の平均年収(給料)やボーナス
厚生労働省の発表している賃金構造基本統計調査によると、土木作業員の平均給料は以下のとおりです。
土木作業員 | |
平均月収 | 295,300円(約30万円) |
平均年収 | 3,905,500円(約391万円) |
ボーナス | 361,900円(約36万円) |
勤続年数 | 9.1年 |
平均年齢 | 46.2歳 |
労働時間 | 171時間/月 |
超過労働 | 10時間/月 |
(参考:令和2年賃金構造基本統計調査)
給料は働く会社の規模などでも大きく変わりますので、あくまで参考値として確認してください。
土木作業員の初任給は、月収19万円~23万円前後が相場です。
年収にすると300万円~400万円くらいとおぼえておくと良いでしょう。
また土木作業員には、
- 正社員(30万円前後)
- 派遣社員(25万円前後で、土木作業経験者かつ資格を持っている人ほど高額)
- アルバイト(日給1万円~2万円程度が相場)
などの働き方があり、それぞれで給料も異なります。
土木作業員の魅力とは?
土木作業員の魅力は、
- 何かをつくりだし、人々の生活水準が上がる(道路や橋梁、トンネルなど)
- 修復(復旧)などで人々が安全・快適に暮らせる(上下水道、街路、共同溝など)
などです。
構造物ができたときや土木工事が終わったときの達成感やよろこびは、何にも代えがたいもの。
言い換えると、人々の生活を安定させる基盤をつくっているとも言えますね。
また土木作業員は、地盤(土地)をいろどるデザイナーのひとり。
土地をデザインし、人々の生活をより豊かにする基盤をつくりだす、縁の下の力持ちです。
すべての産業の基盤と言っても過言ではありません。
農林水産業、工業、商業、交通、情報、通信など、どの産業も必ずや土木工事が必要となります。
もうすこし具体的に言うと、災害などが起こったときにライフラインの復旧でき、人々の安全を最前線で守れます。
また新たに道路をつくれば、あなたがつくったその道路は【地図】になるのです。
自分が関わった土木工事や構造物は愛着がわきますし、何より【誇り】に感じますよ 🙂
土木作業員のキャリアアップ
土木作業員のキャリアアップは、経験を積んでいき、工事の責任者(現場代理人や主任技術者)になることです。
そのためには、現場での作業をしながら土木施工管理技士の資格を取らなければなりません。
まずは2級土木施工管理技士から 🙂
2級土木施工管理技士の試験は、17歳以上であればだれでも受けられますので、少しずつ勉強を始めてみてください。(実務経験不要)
その後は経験を積みながら、最終的に2級土木施工管理技士まで取れるように目指していきましょう。
土木施工管理技士の勉強方法などについては、以下の記事がおすすめですのでぜひご覧ください。
資格取得により、給料アップも見込めますので、どんどんチャレンジしていきましょう。
土木作業員は未経験からでもOK
土木作業員は、未経験からでも就職できます。
また一時的に、日雇いなどの募集がある場合もあります。
しかしざんねんながら、今や建設業はあまり人気がありません。(建設業の就業人口は減少傾向)
でも逆に言えば、土木作業員の募集はひくてあまたで、就職には困りません。(笑)
ただし就職するまえに、給料や条件、労働環境などはよく確認してください。
自分に合う条件をしっかりリサーチしておきましょう。
土木作業員に向いてる人
土木作業員に向いてる人
- からだを動かすのが好きな人(体力あり)
- コミュニケーション能力が高い(人懐っこい)
- 協調性のある人
土木作業員に向いている人は、からだを動かすのが好きな人です。
体力勝負なところがありますので、頭で考えるより、からだを動かしたいという人は、土木作業員に向いています。
また、土木工事の作業はひとりではできません。
よって、まわりの土木作業員とのコミュニケーションが必須です。
自我がつよい人よりも、まわり足並みをそろえられる協調性のある人が向いています。
土木工事の種類~土木作業員の仕事~
主な土木工事の種類は以下のとおりです。
土木工事の種類
- 道路
- 河川
- 橋梁
- ダム
- トンネル
- 上下水道
- 海洋土木
- 鉄道
- 発電土木
- 農業土木
- 基礎・仮設
- 法面

土木は主な工種だけでもこれだけの種類があり、それぞれで土木技術が求められます。
さらにくわしく知りたい方は以下の記事をどうぞ。
私たちが安全に、そして安定して生活できているのは、【土木】のおかげなのです。
生活するうえで、何かしら土木工事の恩恵を受けているということを忘れずにいたいですね 🙂
土木工事や土木作業員のこれから
建設業における土木工事や土木作業員の仕事もICT化が進み、変化が起きることはまちがいありません。
すでにスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスの導入はすすみ、現場に分厚い図面や資料を持ち運ぶことなく、工事写真も撮影できるようになりました。

また土木は、3C(きつい・汚い・危険)と言われてきました。

しかし現在では、国が主体となり、
- 賃金水準の確保
- 建設業界における安定的な仕事量の確保
- 週休2日
などを取り入れた、土木工事への取り組み改善策を打ち出しています。
ICT化を取り入れた土木工事の生産性向上によって、人材確保や労働時間が改善され、働きやすさが増していくことを期待します。

土木作業員まとめ
今回は以上です。
参考になればうれしいです。
ありがとうございました。