1級土木・令和2年・問題ANo.31〜No.35
No. 31
道路のポーラスアスファルト混合物の舗設に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 表層又は表・基層にポーラスアスファルト混合物を用い, その下の層に不透水性の層を 設ける場合は,不透水性の層の上面の勾配や平たん性の確保に留意して施工する。
- ポーラスアスファルト混合物は, 粗骨材が多いのですりつけが難しく, 骨材も飛散しや すいので、すりつけ最小厚さは粗骨材の最大粒径以上とする。
- ポーラスアスファルト混合物の締固めでは,所定の締固め度を, 初転圧及び二次転圧の ロードローラによる締固めで確保するのが望ましい。
- ポーラスアスファルト混合物の仕上げ転圧では,表面のきめを整えて, 混合物の飛散を 防止する効果も期待して, コンバインドローラを使用することが多い。
No. 32
道路のコンクリート舗装に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 普通コンクリート版の施工では、コンクリートの敷均しは、鉄網を用いる場合は2層で, 鉄網を用いない場合は1層で行う。
- コンクリート舗装の初期養生は、コンクリート版の表面仕上げに引き続き行い, 後期養生ができるまでの間, コンクリート表面の急激な乾燥を防止するために行う。
- 連続鉄筋コンクリート版の施工では, コンクリートの敷均しと締固めは鉄筋位置で2層に分けて行い, コンクリートが十分にいきわたるように締め固めることが重要である。
- 転圧コンクリート版の施工では、コンクリートは,舗設面が乾燥しやすいので,敷均し後できるだけ速やかに, 転圧を開始することが重要である。
No. 33
ダムの基礎処理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- ダムの基礎グラウチングとして施工されるステージ注入工法は,下位から上位のステー ジに向かって施工する方法で, ほとんどのダムで採用されている。
- 重力式コンクリートダムのコンソリデーショングラウチングは,着岩部付近において, 遮水性の改良, 基礎地盤弱部の補強を目的として行う。
- グラウチングは,ルジオン値に応じた初期配合及び地盤の透水性状などを考慮した配合 切替え基準をあらかじめ定めておき, 濃度の薄いものから濃いものへ順次切り替えつつ注 人を行う。
- カーテングラウチングの施工位置は, コンクリートダムの場合は上流フーチング又は堤内通廊から、ロックフィルダムの場合は監査廊から行うのが一般的である。
No. 34
重力式コンクリートダムで各部位のダムコンクリートの配合区分と必要な品質に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。
- 構造用コンクリートは, 水圧などの作用を自重で支える機能を持ち, 所要の単位容積質量と強度が要求され, 大量施工を考慮して, 発熱量が小さく, 施工性に優れていることが 必要である。
- 内部コンクリートは, 所要の水密性, すりへり作用に対する抵抗性や凍結融解作用に対する抵抗性が要求される。
- 着岩コンクリートは, 岩盤との付着性及び不陸のある岩盤に対しても容易に打ち込めて一体性を確保できることが要求される。
- 外部コンクリートは, 鉄筋や埋設構造物との付着性, 鉄筋や型枠などの狭あい部への施工性に優れていることが必要である。
No. 35
トンネルの山岳工法における掘削の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
- 全断面工法は,小断面のトンネルや地質が安定した地山で採用され, 施工途中での地山条件の変化に対する順応性が高い。
- 補助ベンチ付き全断面工法は,全断面工法では施工が困難となる地山において, ベンチを付けて切羽の安定をはかり、上半, 下半の同時施工により掘削効率の向上をはかるもの である。
- 側壁導坑先進工法は, 側壁脚部の地盤支持力が不足する場合や, 土被りが小さい土砂地山で地表面沈下を抑制する必要のある場合などに適用される。
- ベンチカット工法は,全断面では切羽が安定しない場合に有効であり, 地山の良否に応じてベンチ長を決定する。
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