こんな要望にお応えします。
今回のテーマは【単位容積質量の求め方】
さらに骨材の計算方法(実積率の求め方)も併せてチェックしていきます。
それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次からどうぞ!
単位容積質量の求め方・計算方法とは?
単位容積質量とは、単位容積あたりの質量を指します。
例えば、10㎥の容器に20㎏の物体が入っていたとすると、単位容積質量は
20㎏/10㎥=2㎏/㎥
となります。
このとき、容器自体の質量や体積は加えないことがポイントです。
そして単位容積質量の単位は
t/㎥、㎏/㎥
などが使われ、密度の単位と同じと覚えておきましょう。
ただし、密度と単位容積質量は意味が少し違います。
単位容積質量 | 容器に入っているものの質量を容器の容積で割った値(質量÷容積) |
密度 | 物体の質量を体積で割った値(質量÷体積) |
比重 | 物体の密度を水の密度で割った値 |
単位容積質量は容積分、密度は物体の体積で割るという違いがあります。(※比重はおまけで載せておきます)
容積と体積の違いは、例えばコップに水を注いだ時のことをイメージしてみてください。
コップの7割程度を水で満たしたとき、水で満たされている部分が容積、コップ全体が体積となります。
単位容積質量&骨材の計算方法(実積率の求め方)
骨材の単位容積質量は、1㎥あたりの骨材質量を指し、骨材の空隙率や実積率を計算するのに用います。
一般には1,500~2,000㎏/㎥の範囲が一般的です。
また単位容積質量は、骨材の密度、粒度、粒形、含水状態、容器への詰め方などによって異なります。
細骨材は表面水があると膨らみ、単位容積質量は著しく小さくなります。
粗骨材は著しく角ばっていたり、うすっぺらな石片や細長い石片を多量に含んでいたりすると、単位容積質量が小さくなる傾向です。
そして基準としては、単位容積質量はJIS A 1104によって求めてください。
骨材の単位容積中に占める骨材間の空隙の容積百分率を空隙率といい、骨材の実績部分の容積百分率を実積率と言います。
実積率は以下の式によって求められます。
実積率(%)=(100+Q)T/ds
T:単位容積質量(絶乾)(t/㎥)、ds:骨材の表乾密度、Q:骨材の吸水率
このほか、細骨材の表面水率の計算についてはまた別記事でまとめていますので併せてご確認ください。
JIS A 5005「コンクリート用砕石および砕砂」では粒形を表すのに実積率を用い、最大寸法20mmの砕石については実積率56%以上の使用上の判定基準としています。(砕砂については実積率54%以上)
砕石が耐久的な玄武岩、安山岩、硬質砂岩、硬質石灰岩またはこれらに準ずる岩石を原石として製造される限り、コンクリート用粗骨材として川砂利と本質的にはなんら変わるものではありません。
粒の均一性や強度などに関しては、むしろ川砂利より優れている場合が多いです。
ただし砕石の場合には、角ばりや表面組織の粗さの程度が大きいので、ワーカビリティ―の良好なコンクリートを得るためには、川砂利を用いる場合に比べて単位水量や細骨材率の値を増加させる必要があります。
とくに扁平なものや細長い形状のものは、このような影響が大きくなるので、砕石を使用する場合には砕石粒子の形状の良否を吟味する必要があります。
単位容積質量の求め方とは?骨材の計算方法&実積率の求め方も確認まとめ
単位容積質量は容積分、密度は物体の体積で割るという違いがある(比重はおまけ)
単位容積質量 | 容器に入っているものの質量を容器の容積で割った値(質量÷容積) |
密度 | 物体の質量を体積で割った値(質量÷体積) |
比重 | 物体の密度を水の密度で割った値 |
単位容積質量の求め方や計算方法
実積率(%)=(100+Q)T/ds
T:単位容積質量(絶乾)(t/㎥)、ds:骨材の表乾密度、Q:骨材の吸水率
以上です。
ありがとうございました。
この記事を書いた人
- 元公務員の土木ブロガー💻
- 国立大学★土木工学科卒業(学士)
- 大学卒業後、某県庁の公務員(土木職)として7年間働いた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4などの資格もち
- 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や公務員のあれこれ、仕事をメインにさまざまな情報発信中!