1級土木過去問

1級土木・令和2年・問題BNo.21~No.25

1級土木・令和2年・問題BNo.21~No.25

No.21

土工工事における明り掘削の作業にあたり事業者が遵守しなければならな い事項に関する次の記述のうち, 労働安全衛生法令上、 正しいものはどれか。

  1. 地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため, 労働者全員にその日の作業開始前, 大雨や中震 (震度4) 以上の地震の後, 浮石及びき裂や湧水の状態等を点検させなければ ならない。
  2. 掘削機械,積込機械等の使用によるガス導管, 地中電線路等の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは, これらの機械を十分注意して使用しなければならない。
  3. 地山の崩壊等により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ, 土止め支保工や防護網を設置し, 労働者の立入禁止等の措置を講じなければならない。
  4. 運搬機械が,労働者の作業箇所に後進して接近するとき,又は, 転落のおそれのあると きは,運転者自ら十分確認を行うようにさせなければならない。

No. 22

埋設物ならびに架空線に近接して行う工事の安全管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 埋設物が予想される箇所では, 施工に先立ち, 台帳に基づいて試掘を行い, 埋設物の種 類・位置・規格・ 構造などを原則として目視により確認する。
  2. 架空線に接触などのおそれがある場合は, 建設機械の運転手などに工事区域や工事用道 路内の架空線などの上空施設の種類・場所・高さなどを連絡し, 留意事項を周知徹底する。
  3. 架空線の近接箇所で建設機械のブーム操作やダンプトラックのダンプアップを行う場合 は、防護カバーや看板の設置, 立入禁止区域の設定などを行う。
  4. 管理者の不明な埋設物を発見した場合には,調査を再度行って労働基準監督署に連絡し、 立会いを求めて安全を確認した後に処置する。

No. 23

労働安全衛生法令上、事業者が行うべき労働者の疾病予防及び健康管理に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

  1. 酸素欠乏症等のおそれのある業務に労働者を就かせるときは,当該労働者に代わりその者を指揮する職長を対象とした特別の教育を行わなければならない。
  2. 常時使用する労働者の雇い入れ時は、医師による健康診断から3ヶ月を経過しない者で 診断結果を証明する書面の提出を受けた場合を除き, 所定の項目について健康診断を行う 必要がある。
  3. さく岩機等の使用によって身体に著しい振動を与える業務等に常時従事する労働者に対し、当該業務への配置替えの際及び6ヶ月以内ごとに医師による健康診断を行う必要がある。
  4. ずい道等の坑内作業等に常時労働者を従事させる場合は,原則として有効な呼吸用保護 具を使用させなければならない。

No. 24

コンクリート構造物の解体作業に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 圧砕機及び大型ブレーカによる取壊しでは, 解体する構造物から飛散するコンクリート 片や構造物自体の倒壊範囲を予測し、作業員, 建設機械を安全な作業位置に配置しなければならない。
  2. 転倒方式による取壊しでは, 縁切り,転倒作業は、 必ず一連の連続作業で実施し,その 日のうちに終了させ、縁切りした状態で放置してはならない。
  3. カッタによる取壊しでは,撤去側躯体ブロックへのカッタ取付けを原則とし,切断面付近にシートを設置して冷却水の飛散防止をはかる。
  4. ウォータージェットによる取壊しでは, 病院, 民家などが隣接している場合にはノズル 付近に防音カバーを使用したり, 周辺に防音シートによる防音対策を実施する。

No. 25

品質管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 品質管理は,品質特性や品質標準を定め, 作業標準に従って実施し, できるだけ早期に異常を見つけ、品質の安定をはかるものである。
  2. 品質特性は,工程の状態を総合的に表し、品質に重要な影響を及ぼすものであり,代用特性を用いてはならない。
  3. 品質標準は,現場施工の際に実施しようとする品質の目標であり、目標の設定にあたっては、ばらつきの度合いを考慮しなければならない。
  4. 作業標準は,品質標準を実現するための各段階での作業の具体的な管理方法や試験方法を決めるものである。

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