1級土木・令和2年・問題BNo.16~No.20
No. 16
建設工事の労働災害防止対策に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 作業床の端, 開口部などには,必要な強度の囲い、手すり、覆いなどを設置し, 床上の 開口部の覆い上には,原則として材料などを置かないこととし、 その旨を表示する。
- 土留支保工内の掘削において,切ばり, 腹起しなどの土留支保工部材を通路として使用 する際は、あらかじめ通路であることを示す表示をする。
- 上下作業は極力避けることとするが,やむを得ず上下作業を行うときは,事前に両者の 作業責任者と場所,内容,時間などをよく調整し, 安全確保をはかる。
- 物体の落下しやすい高所には物を置かないこととするが,やむを得ず足場上に材料など を集積する場合には,集中荷重による足場のたわみなどの影響に留意する。
No. 17
型枠支保工に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき措置として, 労働安全衛生法令上, 誤っているものはどれか。
- 型枠支保工の支柱の継手は、 重ね継手とし, 鋼材と鋼材との接合部及び交差部は,ボルト, クランプ等の金具を用いて緊結する。
- 型枠支保工については,敷角の使用, コンクリートの打設, くいの打込み等支柱の沈下を防止するための措置を講ずる。
- 型枠が曲面のものであるときは, 控えの取付け等当該型枠の浮き上がりを防止するための措置を講ずる。
- コンクリートの打設について, その日の作業を開始する前に,当該作業に係る型枠支保工について点検し、 異状を認めたときは補修する。
No. 18
建設工事における墜落災害の防止に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき措置として、 適当なものはどれか。
- 移動式足場に労働者を乗せて移動する際は,足場上の労働者が手すりに要求性能墜落制止用器具 (安全帯) をかけた状況を十分に確認した上で移動する。
- 墜落による危険を防止するためのネットは, 人体又はこれと同等以上の重さの落下物による衝撃を受けた場合,十分に点検した上で使用する。
- 墜落による危険のおそれのある架設通路に設置する手すりは, 丈夫な構造で著しい損傷や変形などがなく, 高さ75cm以上のものとする。
- 墜落による危険のおそれのある高さ2m以上の枠組足場の作業床に設置する幅木は,著しい損傷や変形などがなく, 高さ15cm以上のものとする。
No. 19
建設機械の災害防止に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき措置として、労働安全衛生法令上, 誤っているものはどれか。
- 運転中のローラやパワーショベル等の車両系建設機械と接触するおそれがある箇所に労働者を立ち入らせる場合は,その建設機械の乗車席以外に誘導者を同乗させて監視にあた らせる。
- 車両系荷役運搬機械のうち、 荷台にあおりのある不整地運搬車に労働者を乗車させるときは,荷の移動防止の歯止め措置や, あおりを確実に閉じる等の措置を講ずる必要がある。
- フォークリフトやショベルローダ等の車両系荷役運搬機械には, 作業上で必要な照度が確保されている場合を除き, 前照燈及び後照燈を備える必要がある。
- 車両系建設機械のうち, コンクリートポンプ車における輸送管路の組立てや解体では, 作業方法や手順を定めて労働者に周知し,かつ, 作業指揮者を指名して直接指揮にあたらせる。
No. 20
移動式クレーンの安全確保に関する次の記述のうち, 事業者が講じるべき 措置として、クレーン等安全規則上、 正しいものはどれか。
- クレーン機能付き油圧ショベルを小型移動式クレーンとして使用する場合, 車両系建設 機械運転技能講習修了者であれば, クレーン作業の運転にも従事させることができる。
- 移動式クレーンの定格荷重とは,負荷させることができる最大荷重から,フックの重 量・その他つり具等の重量を差し引いた荷重である。
- 移動式クレーンの作業中は, 運転者に合図を送りやすいよう, 上部旋回体の直近に労働者の中から指名した合図者を配置する。
- 強風のため移動式クレーンの作業の危険が予想される場合は, つり荷や介しゃくロープの振れに特に十分注意しながら作業しなければならない。
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