1級土木・令和2年・問題BNo.11~No.15
No. 11
工程管理に使われる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- ガントチャートは、横軸に各作業の進捗度,縦軸に工種や作業名をとり、 作業完了時が100%となるように表されており, 各作業ごとの開始から終了までの所要日数が明確である。
- 斜線式工程表は, トンネル工事のように工事区間が線上に長く, しかも工事の進行方向が一定の方向にしか進捗できない工事に用いられる。
- ネットワーク式工程表は, コンピューターを用いたシステム的処理により、 必要諸資源の最も経済的な利用計画の立案などを行うことができる。
- グラフ式工程表は, 横軸に工期を, 縦軸に各作業の出来高比率を表示したもので,予定と実績との差を直視的に比較するのに便利である。
No. 12
下図のネットワーク式工程表に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。ただし、図中のイベント間のA~Kは作業内容, 日数は作業日数を表す。
【ネットワーク工程表】

- クリティカルパスは⓪⇒➀⇒②⇒④⇒⑤⇒⑨である。
- ➀⇒⑥⇒⑦⇒⑧の作業余裕日数は4日である。
- 作業Kの最早開始日は,工事開始後26日である。
- 工事開始から工事完了までの必要日数 (工期)は28日である。
No. 13
工程管理に用いられるバーチャート工程表に関する次の記述のうち, 適当 でないものはどれか。
- バーチャート工程表は、簡単な工事で作業数の少ない場合に適しているが, 複雑な工事 では作成・変更・ 読取りが難しい。
- バーチャート工程表では,他の工種との相互関係, 手順,各工種が全体の工期に及ぼす影響などが明確である。
- バーチャート工程表は,各工種の所要日数がタイムスケールで描かれて見やすく、また作業の工程が左から右に移行しているので, 作業全体の流れがおおよそ把握できる。
- バーチャート工程表では,工事全体の進捗状況を表現することができないため, 工程管 理曲線を併記することにより, 全体工程の進捗状況を把握できる。
No. 14
労働安全衛生法令上, 元方事業者の講ずべき措置等として次の記述のうち, 誤っているものはどれか。
- 元方事業者は,関係請負人及び関係請負人の労働者が,当該仕事に関し, 法律又はこれ に基づく命令の規定に違反しないよう必要な指導を行わなければならない。
- 元方事業者は,関係請負人又は関係請負人の労働者が,当該仕事に関し, 法律又はこれ に基づく命令の規定に違反していると認めるときは、是正の措置すべてを自ら行わなければならない。
- 元方事業者は, 機械等が転倒するおそれのある場所において, 関係請負人の労働者が当 該事業の仕事の作業を行うときは,当該場所に係る危険を防止するための措置が適正に講 ぜられるように, 技術上の指導その他の措置を講じなければならない。
- 元方事業者の講ずべき技術上の指導その他の必要な措置には,技術上の指導のほか、危 険を防止するために必要な資材等の提供, 元方事業者が自ら又は関係請負人と共同して危 険を防止するための措置を講じること等が含まれる。
No. 15
施工中の建設工事現場における異常気象時の安全対策に関する次の記述の うち,適当でないものはどれか。
- 現場における伝達は,現場条件に応じて、 無線機, トランシーバー, 拡声器, サイレン などを設け, 緊急時に使用できるよう常に点検整備しておく。
- 洪水が予想される場合は,各種救命用具 (救命浮器, 救命胴衣,救命浮輪, ロープ)な どを緊急の使用に際して即応できるように準備しておく。
- 大雨などにより, 大型機械などの設置してある場所への冠水流出, 地盤の緩み、転倒のおそれなどがある場合は,早めに適切な場所への退避又は転倒防止措置をとる。
- 電気発破作業においては,雷光と雷鳴の間隔が短いときは,作業を中止し安全な場所に退避させ,雷雲が直上を通過した直後から作業を再開する。
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