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ISO9000とは?簡単にファミリー構成や規格をチェックしよう!

ISOとはInternational Organization for Standardizationの略で、国際標準機構の略称です。

そしてISO規格は国際標準化機構が定めている国際規格のことで、とくに建設業で取り組まれているものは、ISO9000ファミリーとISO14000シリーズの2種類となっています。

そんなわけでこの記事では、【ISO9000】について深堀り!

構成や規格の特徴、原則などについて簡単に解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

 

ISO9000とは?簡単にファミリー構成や規格をチェックしよう!

ISO9000とは、品質マネジメントシステムの基本的考え方と、関連する用語などの定義が定められているもの。

品質マネジメントとしては8原則あり、内容は以下のとおりです。

ISO9000

品質マネジメントの8原則

項目 内容
顧客重視 常に顧客の方に目を向けて組織を運営

組織はその顧客に依存しており、そのため顧客の現在および将来のニーズを理解し、顧客要求事項を満たし、顧客の期待以上のものを提供するように努力すべき

リーダーシップ トップがリーダーシップを発揮し、組織を引っ張る

リーダーは組織の目的および方向を一致させる

リーダーは従業員が組織の目標を達成することに熱意をもって参加できるように内部環境を整え維持する

人々の参画 組織内の全員が自分に与えられた使命を果たす

組織内のあらゆる階層で働く従業員が組織の核であるため、従業員の熱意ある参加を得て初めてその能力が組織のために使われる

プロセスアプローチ 各プロセスを管理することによって、アウトプットを改善する

相互に関連する資源や活動をひとつのプロセスとして運営管理することで、望まれる結果がより効率よく達成される

プロセス:インプットをアウトプットに変換することを可能にするために資源を使って運営管理される活動

マネジメントへのシステムアプローチ 全体のプロセスの配置やつながりについてはトップが管理し、革新的な改善を行う

与えられた目的について相互に関連し合うプロセスをひとつのシステムとして明確にし、理解しながら運営管理することで組織の目標を効果的で効率よく達成することに寄与する

継続的改善 現状に満足せず、常に改善しようと努力する

継続的改善を組織の永遠の目標とすべきである

意思決定への事実に基づくアプローチ 実状を的確に把握したうえで次に行うことを決める

効果的な意思決定は、データおよび情報の分析に基づいている

供給者との互恵関係 供給者を下請けとして見るのではなく、パートナーとして扱う

組織およびその供給者は相互に依存しており、両者の互恵関係は両者の価値創造能力を高める

大切な考え方なので、しっかり確認しておきましょう 🙂

土木で言えば、材料の品質特性などが関係します。

 

ISO9000などの取得やファミリー構成

ISO9000などの国際標準機構、つまりISOを取得するには、日本では(財)日本適合性認定協会の認定が必要です。

(財)日本適合性認定協会は認定機関としてISO(国際標準機構)に加盟しています。

(財)日本適合性認定協会は、日本にある複数の「審査登録機関」を審査し認定します。

この認定された「審査登録機関」は、要求事項に照らして企業の品質システムが妥当であるかどうかを、ISO取得の申請をしてきた企業団体を公正に審査し、認証する役割を担っています。

 

またISO9000ファミリー構成は、4つの規格から構成されています。

それぞれの規格についての要約は次のとおりです。

ISO9000ファミリー構成 規格および要約
ISO9000 品質マネジメントシステムの基本的考え方と、関連する用語などの定義を定めている
ISO9001 品質マネジメントシステムの要求事項が定めてあり、ユーザーに信頼感を与え、顧客満足の向上をめざす体制をつくるための指針を定めた規格
ISO9004 ISO9001による要求事項を構築した者が、さらなる体制の改善をめざすための指針を定めている
ISO19011 品質システム(ISO10011)および環境マネジメントシステム(ISO14011~14013)の監査規格を統合した規格

 

 

ISO9000ファミリー規格の特徴

つづいてISO9000ファミリー規格の特徴についてみていきましょう。

特徴はこんな感じです。

ISO9000規格の特徴

  1. あらゆる業種および規模への適用可能性の向上
  2. 品質マネジメント8原則の採用
  3. プロセスアプローチの採用
  4. 顧客志向の重視
  5. 継続的改善の導入
  6. 資源の運用管理の充実
  7. トップマネジメントの責任および役割の拡大ならびに明確化

あらゆる業種および規模への適用可能性の向上

あらゆる産業と規模の組織にも適用できるように、用語の選択や要求事項が記載されています。

 

品質マネジメント8原則の採用

8原則を品質マネジメントシステムの運営における原則と位置付けています。

 

プロセスアプローチの採用

品質マネジメントシステムの構築、実施、地連の改善においてプロセスを明確にし、一連のプロセスシステムとして適用することを採用しています。

 

顧客志向の重視

  • 顧客満足
  • 顧客のニーズ把握
  • 要求事項の理解
  • 顧客とのコミュニケーション

など、顧客の重要性を強調しています。

 

継続的改善の導入

品質マネジメントシステムの運営において、継続的な改善を全面的に導入することを推奨しています。

 

資源の運用管理の充実

品質マネジメントにおける資源の重要性を認識し、管理します。

品質マネジメントの資源

  1. 設備
  2. 資材
  3. 資金
  4. 技術
  5. 情報
  6. 作業環境

 

トップマネジメントの責任および役割の拡大ならびに明確化

組織運営におけるトップマネジメント(経営者)の役割の重要性を認識し、トップマネジメントが実施すべき事項を明確に規定します。

 

 

ISO9001について!プロセスおよびプロセスアプローチ

ISO9001は、品質マネジメントシステムの要求事項が定めてあり、ユーザーに信頼感を与え、顧客満足の向上をめざす体制をつくるための指針を定めた規格です。

そのなかでもプロセスにおいては、何を目的としてどんな活動や作業をどの範囲で行い、どんな結果(アウトプット)を得るかを明確にできます。

そしてプロセスにはすべて【PDCAサイクル】が通用可能です。

土木で言えば施工計画などが当てはまります。

PDCA サイクルとは管理マネジメントにおける考え方のひとつで、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の4つで構成されています。

PDCAサイクル 概要
Plan 顧客要求事項および組織の方針に従った結果を出すために必要な目標とプロセスを確立する
Do プロセスを実行し、有効性についても検討する
Check プロセスおよび製品を方針、目標および製品に対する要求事項に照らして監視・測定し、結果を報告する
Act プロセスのパフォーマンスを継続的に改善するための処置をとる

【PDCAサイクル】を回すことにより、継続的改善が実施されます。

ISO9000とは?簡単にファミリー構成や規格をチェックまとめ

ISO9000

品質マネジメントの8原則

項目 内容
顧客重視 常に顧客の方に目を向けて組織を運営

組織はその顧客に依存しており、そのため顧客の現在および将来のニーズを理解し、顧客要求事項を満たし、顧客の期待以上のものを提供するように努力すべき

リーダーシップ トップがリーダーシップを発揮し、組織を引っ張る

リーダーは組織の目的および方向を一致させる

リーダーは従業員が組織の目標を達成することに熱意をもって参加できるように内部環境を整え維持する

人々の参画 組織内の全員が自分に与えられた使命を果たす

組織内のあらゆる階層で働く従業員が組織の核であるため、従業員の熱意ある参加を得て初めてその能力が組織のために使われる

プロセスアプローチ 各プロセスを管理することによって、アウトプットを改善する

相互に関連する資源や活動をひとつのプロセスとして運営管理することで、望まれる結果がより効率よく達成される

プロセス:インプットをアウトプットに変換することを可能にするために資源を使って運営管理される活動

マネジメントへのシステムアプローチ 全体のプロセスの配置やつながりについてはトップが管理し、革新的な改善を行う

与えられた目的について相互に関連し合うプロセスをひとつのシステムとして明確にし、理解しながら運営管理することで組織の目標を効果的で効率よく達成することに寄与する

継続的改善 現状に満足せず、常に改善しようと努力する

継続的改善を組織の永遠の目標とすべきである

意思決定への事実に基づくアプローチ 実状を的確に把握したうえで次に行うことを決める

効果的な意思決定は、データおよび情報の分析に基づいている

供給者との互恵関係 供給者を下請けとして見るのではなく、パートナーとして扱う

組織およびその供給者は相互に依存しており、両者の互恵関係は両者の価値創造能力を高める

以上です。

ありがとうございました。

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