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赤外線法のコンクリート調査とは?サーモグラフィ非破壊検査の原理や試験

【赤外線法(サーモグラフィー法)】とは、コンクリート調査方法(非破壊検査)のひとつです。

 

調査方法や原理、特徴などをまとめましたので参考にしてください。

それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次から 🙂

 

赤外線法のコンクリート調査とは?サーモグラフィ非破壊検査の原理や試験

サーモグラフィ非破壊検査は、別名:赤外線法と呼び、コンクリート表面温度を赤外線カメラにより計測し、温度分布状況から空洞などを検知します。

そしてコンクリートの浮き・はく離などの欠損、損傷などを検出する非破壊検査試験です。

 

測定方法は、日本非破壊検査協会によるNDIS 3428などにて規格が制定されています。

非破壊検査 概要 日本非破壊検査協会
赤外線法

(サーモグラフィー法)

 

 

コンクリート表面温度を赤外線カメラにより計測し、温度分布状況から空洞などを検知 NDIS 0604 :赤外線サーモグラフィ試験-技術者の資格及び認証
NDIS 3005:赤外線サーモグラフィによる非破壊試験の標準用語
NDIS 3427 :赤外線サーモグラフィ試験方法通則
NDIS 3428:赤外線サーモグラフィ法による建築・土木構造物表層部の変状評価のための試験方法」

また、赤外線法(サーモグラフィー法)以外のコンクリート非破壊検査については、別記事で併せてご確認ください。

 

赤外線法(サーモグラフィー法)の原理~コンクリート非破壊検査~

コンクリートの欠陥部と健全部は、外部から熱エネルギーを受けるとコンクリート表面に温度差を生じます。

赤外線法は、この表面温度差を赤外線カメラで撮影することにより、コンクリート表面の温度に対応して放射されている赤外線量を熱画像として処理します。

そしてその温度差より、コンクリート内部や表面に生じている浮き、はく離を正確に検出できる手法というわけですね 🙂

 

 

赤外線法(サーモグラフィー法)の特徴~コンクリート非破壊検査~

赤外線法(サーモグラフィー)の特徴をまとめるとこんな感じです。

赤外線法(サーモグラフィー)の特徴

  1. 非破壊で非接触であり、遠隔からの欠陥検査が可能
  2. 足場や特殊な装置が不要で、大型構造物の検査ができる
  3. 短時間に広範囲にわたる検査が可能
  4. 欠陥の位置・形状が温度分布から視覚的に判断できる
  5. 光学的な計測法であるため、適当な広角、望遠、拡大光学系を選択することにより、検査対象の大きさによる制限を受けない
  6. 有害物質を使用しないため、人と環境にやさしい試験法
  7. 検査対象の材質による制限を受けない
  8. 複合材料や被膜材料などの表面下のはく離・欠陥に対してとくに検出感度が高い
  9. 赤外線法は季節や気温、壁面の方位、冷暖房などの影響を少なからず受ける
  10. 基本的に日射による外壁の受熱を熱源とするため、とくに直射日光を受けない北面の適用はむずかしい

メリットとしては、コンクリートの欠損部などを視覚的にとらえられ、短時間で広範囲にわたる検査ができるところです。

逆にデメリットとして挙げるとすれば、赤外線法は季節や気温、壁面の方位、冷暖房などの影響を少なからず受けること。

基本的に日射による外壁の受熱を熱源とするため、とくに直射日光を受けない北面の適用はむずかしいとされています。

 

 

赤外線法のコンクリート調査とは?サーモグラフィ非破壊検査の原理や試験まとめ

非破壊検査 概要 日本非破壊検査協会
赤外線法

(サーモグラフィー非破壊検査)

 

 

コンクリート表面温度を赤外線カメラにより計測し、温度分布状況から空洞などを検知 NDIS 0604 :赤外線サーモグラフィ試験-技術者の資格及び認証
NDIS 3005:赤外線サーモグラフィによる非破壊試験の標準用語
NDIS 3427 :赤外線サーモグラフィ試験方法通則
NDIS 3428:赤外線サーモグラフィ法による建築・土木構造物表層部の変状評価のための試験方法」

赤外線法(サーモグラフィー)の原理

  1. コンクリートの欠陥部と健全部は、外部から熱エネルギーを受けるとコンクリート表面に温度差を生じる
  2. この表面温度差を赤外線カメラで撮影することにより、コンクリート表面の温度に対応して放射されている赤外線量を熱画像として処理
  3. その温度差より、コンクリート内部や表面に生じている浮き、はく離を正確に検出できる手法

赤外線法(サーモグラフィー)の特徴

  1. 非破壊で非接触であり、遠隔からの欠陥検査が可能
  2. 足場や特殊な装置が不要で、大型構造物の検査ができる
  3. 短時間に広範囲にわたる検査が可能
  4. 欠陥の位置・形状が温度分布から視覚的に判断できる
  5. 光学的な計測法であるため、適当な広角、望遠、拡大光学系を選択することにより、検査対象の大きさによる制限を受けない
  6. 有害物質を使用しないため、人と環境にやさしい試験法
  7. 検査対象の材質による制限を受けない
  8. 複合材料や被膜材料などの表面下のはく離・欠陥に対してとくに検出感度が高い
  9. 赤外線法は季節や気温、壁面の方位、冷暖房などの影響を少なからず受ける
  10. 基本的に日射による外壁の受熱を熱源とするため、とくに直射日光を受けない北面の適用はむずかしい

 

以上です。

ありがとうございました。

 

この記事を書いた人

名前:ちゃんさと
  • 元公務員(土木職)の土木ブロガー💻
  • 国立大学★土木工学科卒業(学士)
  • 大学卒業後、某県庁の地方公務員(土木職)に合格!7年間はたらいた経験をもつ
  • 現場監督・施工管理の経験あり
  • 1級土木施工管理技士・危険物取扱者(乙)・玉掛け等の資格もち
  • ブログで土木、土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインにさまざまな情報を発信
  • 書籍【土木技術者のための土木施工管理の基礎】好評発売中!

 

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