1級土木・令和3年問題ANo.26~No.30
No.26
急傾斜地崩壊防止工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
- 排水工は,崖崩れの主要因となる地表水, 地下水の斜面への流入を防止することにより, 斜面自体の安全性を高めることを目的に設けられ, 地表水排除工と地下水排除工に大別される。
- 法枠工は,斜面に設置した枠材と枠内部を植生やコンクリート張り工等で被覆することにより,斜面の風化や侵食の防止、法面の表層崩壊を抑制することを目的に設けられる。
- 落石対策工は,斜面上の転石や浮石の除去,固定, 発生した落石を斜面中部や下部で止めるために設けられ、 通常は急傾斜地崩壊防止施設に付属して設置される場合が多い。
- 待受け式コンクリート擁壁工は,斜面上部からの崩壊土砂を斜面下部で待ち受ける目的に設けられ、ポケット容量が不足する場合は地山を切土して十分な容量を確保する。
No.27
道路のアスファルト舗装における路床の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 構築路床は, 適用する工法の特徴を把握した上で現状路床の支持力を低下させないように留意しながら,所定の品質,高さ及び形状に仕上げる。
- 置換え工法は, 軟弱な現地盤を所定の深さまで掘削し、 良質土を原地盤の上に盛り上げて 構築路床を築造する工法で, 掘削面以下の層をできるだけ乱さないよう留意して施工する。
- 安定処理工法では, 安定材の散布を終えたのち、 適切な混合機械を用いて所定の深さま で混合し, 混合むらが生じた場合には再混合する。
- 盛土路床は, 使用する盛土材の性質をよく把握して均一に敷き均し, 過転圧により強度増加が得られるように締め固めて仕上げる。
No. 28
道路のアスファルト舗装における路盤の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 下層路盤の路上混合方式によるセメント安定処理工法では、前日の施工端部を乱さないように留意して新たに施工を行い,できるだけ早い時期に打ち継ぐことが望ましい。
- 下層路盤の粒状路盤の施工で, 粒状路盤材料が著しく水を含み締固めが困難な場合には, 曝気乾燥や少量の石灰, 又はセメントを散布, 混合して締め固めることがある。
- 下層路盤の路上混合方式によるセメント安定処理工法で,地域産材料や補足材を用いる場合は,整正した在来砂利層等の上に均一に敷き広げる。
- 下層路盤の粒状路盤の施工で,粒状路盤材料として砂等の締固めを適切に行うためには, その上にクラッシャラン等をおいて同時に締め固めてもよい。
No. 29
道路のアスファルト舗装における基層・ 表層の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- アスファルト舗装の仕上げ転圧は,不陸整正やローラマークを消去するために行うも のであり, タイヤローラあるいはロードローラで2回程度行うとよい。
- アスファルト舗装に中温化技術により施工性を改善した混合物を使用する場合は,所定 の締固め度が得られる範囲で,適切な転圧温度を設定するとよい。
- やむを得ず5°C以下の気温でアスファルト混合物を舗設する場合, 敷均しに際しては断続作業を原則とし, アスファルトフィニッシャのスクリードを断続的に加熱するとよい。
- ポーラスアスファルト混合物の敷均しは、 通常のアスファルト舗装の場合と同様に行う が,温度低下が通常の混合物よりも早いため, 敷均し後速やかに初転圧を行うとよい。
No. 30
道路のアスファルト舗装の補修に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- アスファルト舗装の流動によるわだち掘れが大きい場合は,その原因となっている層の上への薄層オーバーレイ工法を選定する。
- 加熱アスファルト混合物のシックリフト工法で即日交通開放する場合, 交通開放後早期にわだち掘れを生じることがあるので, 舗装の冷却等の対策をとることが望ましい。
- アスファルト舗装の路面のたわみが大きい場合は,路床, 路盤等の開削調査等を実施し, その原因を把握した上で補修工法の選定を行う。
- オーバーレイ工法でリフレクションクラックの発生を抑制させる場合には、クラック抑制シートの設置や、応力緩和層の採用等を検討する。
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