土木施工管理技士&土木知識のWEB図書館

土木LIBRARY

電磁誘導法の原理や留意点とは?電磁波レーダ法との違いもサクッと解説

電磁誘導法についてかんたんに教えてほしい

こんなぎもんをサクッと解決!

電磁誘導法について、

  1. 原理
  2. 電磁波レーダ法とのちがい
  3. 留意点

などについてまとめました。

参考にしてください。

それではさっそく参りましょう 😀

 

電磁誘導法の原理や留意点とは?電磁波レーダ法との違いもサクッと解説

電磁誘導法とは、電流の電気的変化を検出して、磁界中の鉄筋など(良導体)を探査する方法。

コンクリートの内の配筋やかぶり厚さを調べる、コンクリート非破壊検査のひとつです。

 

 

電磁誘導法の原理

電磁誘導法の原理(ながれ)はこんな感じ 🙂

電磁誘導法の原理

  1. 電磁誘導法の鉄筋探査機で、プローブ内の銅線を円形に巻いたコイルに交流電流を流すことで磁束を発生させる
  2. コイルの磁束内に鉄筋などがあると、鉄筋に電流が流れ磁束が発生する
  3. プローブと鉄筋等のキョリが変わると磁束が変化し、プローブ内の検出コイルに電流が流れ、検出コイルの電圧が変化する
  4. このインピーダンスの変化をプローブと鉄筋のキョリに変換して、鉄筋の位置とかぶり厚さを測定する
プローブとは、測定や実験などのために、被測定物に接触または挿入する針のこと

 

電磁誘導法と電磁波レーダ法のちがい

電磁誘導法と電磁波レーダ法のちがいは以下のとおり。

測定&できること 電磁誘導法 電磁波レーダ法
鉄筋径推定 ×
測定可能深度 最小10mm以下

最大100mm程度

鉄筋はD10〜D38程度

(日本非破壊検査協会)

200~300mm程度
鉄筋
塩ビ管 ×
空洞 ×

電磁誘導法は鉄筋径の推定などが可能で、コンクリート中の鉄筋や鉄筋以外の埋設金属の探査にも利用することができます。

しかし深度が深い場合や、塩ビ管や空洞などの測定はできません。

 

電磁誘導法の留意点

電磁誘導法
長所 短所
①かぶり高さが分かっている場合、比較的正確に鉄筋径を測定できる

②非磁性体であれば仕上げ材などの影響を受けない

③コンクリートにひびわれなどの物理欠陥があっても鉄筋探査が可能

①かぶりより配筋ピッチが密な場合、鉄筋位置の測定がむずかしい

②ダブル配筋の場合、表面側の鉄筋しか検出できない

③コンクリートの物理的欠陥の探査には使えない

④塩ビ管や空洞のような非磁性体の探査には使えない

 

電磁誘導法の原理や留意点とは?電磁波レーダ法との違いまとめ

電磁誘導法とは、電流の電気的変化を検出して、磁界中の鉄筋など(良導体)を探査する方法

電磁誘導法の原理

  1. 電磁誘導法の鉄筋探査機で、プローブ内の銅線を円形に巻いたコイルに交流電流を流すことで磁束を発生させる
  2. コイルの磁束内に鉄筋などがあると、鉄筋に電流が流れ磁束が発生する
  3. プローブと鉄筋等のキョリが変わると磁束が変化し、プローブ内の検出コイルに電流が流れ、検出コイルの電圧が変化する
  4. このインピーダンスの変化をプローブと鉄筋のキョリに変換して、鉄筋の位置とかぶり厚さを測定する

電磁誘導法と電磁波レーダ法のちがい

測定&できること 電磁誘導法 電磁波レーダ法
鉄筋径推定 ×
測定可能深度 最小10mm以下

最大100mm程度

鉄筋はD10〜D38程度

(日本非破壊検査協会)

200~300mm程度
鉄筋
塩ビ管 ×
空洞 ×

電磁波レーダ法の留意点

電磁誘導法
長所 短所
①かぶり高さが分かっている場合、比較的正確に鉄筋径を測定できる

②非磁性体であれば仕上げ材などの影響を受けない

③コンクリートにひびわれなどの物理欠陥があっても鉄筋探査が可能

①かぶりより配筋ピッチが密な場合、鉄筋位置の測定がむずかしい

②ダブル配筋の場合、表面側の鉄筋しか検出できない

③コンクリートの物理的欠陥の探査には使えない

④塩ビ管や空洞のような非磁性体の探査には使えない

 

 

以上です。

ありがとうございました 🙂

 

名前:ちゃんさと
  • 元公務員(土木)の土木ブロガー💻
  • 国立大学★土木工学科卒業(学士)
  • 大学卒業後、某県庁の公務員(土木)として7年間はたらいた経験をもつ
  • 1級土木施工管理技士、玉掛け、危険物取扱者乙4の資格もち
  • 今はブログで土木施工管理技士の勉強方法や土木知識をメインに情報を発信中!
  • B!