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【令和2年後期】2級土木過去問★第二次検定(解答・解説付き)

※この記事はプロモーションを含みます。

令和2年度後期(2020)2級土木施工管理技士★過去問題(第二次検定)です。(解答・解説付き)

図解等は引用またはオリジナルで改めて作成しています。

お気づきの点(ミス・要修正事項)などありましたら、コメントください。

よろしくお願いいたします。

そのほかの過去問については、まとめ記事でご確認ください。

(第2次検定)令和元年後期★2級土木施工管理技士★過去問・解答&解説

※問題1~問題5は必須問題です。 必ず解答してください。

問題1で

  1. 設問の解答が無記載又は記述漏れがある場合,
  2. 設問2の解答が無記載又は設問で求められている内容以外の記述の場合

どちらの場合にも問題2以降は採点の対象となりません。

必須問題問題1】経験記述※省略

あなたが経験した土木工事の現場において, 工夫した安全管理又は工程管理のうちから一つ選び、次の (設問1) (設問2) に答え なさい。

【経験記述(省略)】

 

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必須問題【問題 2】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

切土法面の施工における留意事項に関する次の文章の[ ]の(イ)〜 (ホ)に当てはまる適切な語句を,次の語句から選び解答欄に記入しなさい。

(1) 切土法面の施工中は, 雨水などによる法面浸食や崩壊, 落石などが発生しないように,一時的な法面の(イ),法面保護, 落石防止を行うのがよい。

(2) 切土法面の施工中は, 掘削終了を待たずに切土の施工段階に応じて順次(ロ)から保護工を施工するのがよい。

(3) 露出することにより(ハ)の早く進む岩は、できるだけ早くコンクリートや (ニ)吹付けなどの工法による処置を行う。

(4) 切土法面の施工に当たっては, 丁張にしたがって仕上げ面から(ホ)をもたせて本体を掘削し、その後法面を仕上げるのがよい。

[語句]

風化,中間部, 余裕, 飛散, 水平,下方,モルタル,上方,排水,骨材,中性化,支持,転倒,固結,鉄筋

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
排水 上方 風化 モルタル 余裕

(1)(2)(3)(4)記述のとおり

必須問題【問題 3】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

軟弱地盤対策工法に関する次の工法から2つ選び、 工法名とその工法の特徴についてそれぞれ解答欄に記述しなさい。

  • サンドドレーン工法
  • サンドマット工法
  • 深層混合処理工法 (機械かくはん方式)
  • 表層混合处理工法
  • 押盛土工法

【解答欄】

工法名 工法の概要
(1)
(2)

軟弱地盤とは,土工構造物の基礎地盤として充分な支持力を有しない地盤のこと。

その上に盛土などの土工構造物を構築すると, すべり破壊, 土工構造物の沈下, 周辺地盤の変形, あるい は地震時に液状化が生じる可能性があるため、 軟弱地盤の支持力増加, 有害な沈下・変形の 抑制及び液状化の防止等を目的に軟弱地盤対策工を行う。

以下の中から2つえらび記述する。

工法名 工法の概要
サンドドレーン工法 透水性の高い砂を用いた砂柱 (サンドドレーン) を地盤中に鉛直に打 設することにより, 間隙水の水平排水距離を短くし、 粘性土層中の圧 密沈下の促進や地盤の強度増加を図る工法
サンドマット工法 地盤表層に厚さ0.5~1.2m程度の砂を敷き均すことにより, 軟弱層 の圧密のための上部排水の促進と, 施工機械のトラフィカビリティーの確保を図る工法

プレローディング工法やバーチカルドレー ン工法と併用することが多い。

深層混合処理工法

(機械撹拌方式)

セメント系添加剤と原位置の軟弱土とを撹拌翼で強制的に混合することにより, 軟弱地盤を柱体状などに固結させ, 地盤の安定性増大,変形抑止, 沈下量の低減又は液状化による被害の防止を図る工法
表層混合処理工法 軟弱地盤の表層部分の土とセメント系や石灰系などの添加剤を撹拌 混合することにより, 地盤のせん断強度増加し、安定性増大、変形抑制及びトラフィカビリティーの確保を図る工法
押え盛土工法 盛土本体の側方部 (盛土のり先)を本体より小規模な盛土で押さえて 盛土の安定性の確保を図る工法

 

必須問題【問題 4】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

コンクリートの打込み, 締固め, 養生に関する次の文章の(イ)~(ホ) にあてはまる適切な語句を, 次の語句から選び解答欄に記入し なさい。

(1) コンクリートの打込み中, 表面に集まった(イ) 水は,適当な方法で取り除いてか らコンクリートを打ち込まなければならない。

(2) コンクリート締固め時に使用する棒状バイブレータは,材料分離の原因となる(ロ)移動を目的に使用してはならない。

(3) 打込み後のコンクリートは,その部位に応じた適切な養生方法により一定期間は十分な(ハ) 状態に保たなければならない。

(4) (二) セメントを使用するコンクリートの(ハ) 養生期間は,日平均気温15°C以上 の場合, 5日を標準とする。

(5) コンクリートは,十分に (ホ) が進むまで, (ホ) に必要な温度条件に保ち、低温,高温,急激な温度変化などによる有害な影響を受けないように管理しなければな らない。

[語句]

硬化, ブリーディング, 水中, 混合, レイタンス,乾燥,普通ポルトランド,落下,中和化,垂直,軟化, コールドジョイント, 湿潤, 横, 早強ポルトランド

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
ブリーディング 湿潤 普通ポルトランド 硬化

(1)(2)(3)記述のとおり

(4)湿潤養生の期間標準

日平均気温 早強ポルトランドセメント 普通ポルトランドセメント 混合セメントB種
15℃以上 3日 5日 7日
10℃以上 4日 7日 9日
5℃以上 5日 9日 12日

(5)記述のとおり

必須問題【問題 5】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

コンクリートに関する次の用語から2つ選び、 用語とその用語の説明についてそれぞれ解答欄に記述しなさい。

  • コールドジョイント
  • ワーカビリティー
  • レイタンス
  • かぶり

【解答欄】

用語 用語の説明
(1)
(2)

以下の中から2つえらび記述する。

用語 用語の説明
コールドジョイント コンクリートを層状に打ち込む場合に, 先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートとの間が, 完全に一体化していない不連続面のこと。

コンクリートを断続的に重ねて打ち込む際、 適切な 時間間隔より遅れて打ち込む場合や, 不当な打ち継ぎ処理の場合に生ずる。

ワーカビリティ 材料分離を生じさせることなく、 運搬 打込み, 締固め、 仕上げ等の 作業のしやすさを指す
レイタンス コンクリートの打込み後, ブリーディングに伴い, 内部の微細な粒子 が浮上し, コンクリート表面に形成するぜい弱な物質の層のこと。

レイタンスは上下コンクリートの一体化を阻害し、 打継面の弱点となる。

かぶり 鋼材あるいはシースの表面からコンクリート表面までの最短距離で 計測したコンクリートの厚さのこと。

かぶりの大きさはコンクリート 構造物の耐久性に関係し、 環境条件に応じて必要最小厚さを定める。

 

問題6~ 問題9までは選択問題 (1)(2)です。

※問題6,問題7の選択問題 (1) の2問題のうちから問題を選択し解答してくださ い。なお, 選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。

選択問題1【問題 6】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

土の原位置試験に関する次の文章のの(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を,次の語句から選び解答欄に記入しなさい。

(1) 標準貫入試験は,原位置における地盤の(イ), 締まり具合または土層の構成を判 定するための(ロ)を求めるために行うものである。

(2) 平板載荷試験は,原地盤に剛な載荷板を設置して(ハ) 荷重を与え,この荷重の大きさと載荷板の沈下量との関係から (ニ) 係数や極限支持力などの地盤の変形及び支 持力特性を調べるための試験である。

(3) RI計器による土の密度試験とは, 放射性同位元素(RI)を利用して, 土の湿潤密度及び(ホ)を現場において直接測定するものである。

[語句]

バラツキ, 硬軟, N値, 圧密,水平,地盤反力,膨張, 調整, 含水比, P値,沈下量,大小,T値,垂直, 透水

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
硬軟 N値 垂直 地盤反力 含水比

(1) 標準貫入試験は,原位置における地盤の硬軟, 締まり具合または土層の構成を判定する ためのN値を求めるために行うもの。なお, N値は, ボーリングロッド頭部に取付 けたノッキングブロックに63.5kg ±0.5kg の錘を76cm±1cmの高さから落下させ,サンプラーを土中に30cm貫入させた時の打撃回数であり,この値から地盤の支持力を判定する。

(2) 平板載荷試験は,原地盤に剛な載荷板を設置して垂直荷重を与え、この荷重の大きさと載荷板の沈下量との関係から地盤反力係数や極限支持力などの地盤の変形及び支持力特性を調べるための試験

(3) RI計器による土の密度試験とは, 放射性同位元素 (RI) を利用して, 土の湿潤密度及び含水比を現場において直接測定するものである。

選択問題1【問題 7】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

|建設工事における高所作業を行う場合の安全管理に関して, 労働安全衛生法上、 次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句又 は数値を、次の語句又は数値から選び解答欄に記入しなさい。

(1)高さが(イ) m以上の箇所で作業を行なう場合で, 墜落により労働者に危険を及ぼ すおそれのあるときは, 足場を組立てる等の方法により(口) を設けなければならな い。

(2)高さが(イ) m以上の(ロ) の端や開口部等で, 墜落により労働者に危険を及ぼす おそれのある箇所には, (ハ), 手すり 覆い等を設けなければならない。

(3) 架設通路で墜落の危険のある箇所には,高さ(ニ) cm以上の手すり又はこれと同等以上の機能を有する設備を設けなくてはならない。

(4) つり足場又は高さが5m以上の構造の足場等の組立て等の作業については, 足場の組立て等作業主任者(ホ) を修了した者のうちから, 足場の組立て等作業主任者を選 任しなければならない。

[語句又は数値]

特別教育,囲い, 85, 作業床, 3, 待避所, 幅木, 2, 技能講習, 95,1, アンカー, 技術研修,休憩所,75

【解答欄】

(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
(イ) (口) (ハ) (二) (ホ)
2 作業床 囲い 85 技能講習

建設工事における高所作業を行う場合の安全管理(労働安全衛生規則に規定)

(1)高さが2m以上の箇所で作業を行う場合で, 墜落により労働者に危険を及ぼすおそれの あるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。 (労働安全 衛生規則第518条 (作業床の設置等) 第1項)

(2) 高さが2m以上の作業床の端や開口部等で, 墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い, 手すり、覆い等を設けなければならない。 (同規則第519条第1項)

(3) 仮設通路で墜落の危険のある箇所には,高さ85cm以上の手すり又はこれと同等以上の 機能を有する設備を設けなくてはならない。 (同規則第552条 (架設通路) 第1項第4号イ)

(4) つり足場又は高さが5m以上の構造の足場等の組立て等の作業については, 足場の組立て等作業主任者技能講習を終了した者のうちから, 足場の組立て等作業主任者を選任しな ければならない。 (同規則第565条 (足場の組立て等作業主任者の選任)。

 

※問題8 問題9の選択問題 (2) の2問題のうちから1問題を選択し解答してくださ い。なお, 選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。

選択問題2【問題 8】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

次の各種コンクリートの中から2つ選び、 それぞれについて打込み時又は養生時に留意する事項を解答欄に記述しなさい。

  • 寒中コンクリート
  • 暑中コンクリート
  • マスコンクリート

【解答欄】

コンクリート名 打込み時又は養生時に留意する事項
(1)
(2)

以下の中から2つえらび記述する。

打込み時に留意する事項 養生時に留意する事項
寒中コンクリート コンクリートの練混ぜ開始から打ち込む までの時間をできるだけ短くし、コンク リートの温度の低下を防ぐ。

打込み時のコンクリート温度は、5~20 °Cの範囲に保つ。

打込み時に、鉄筋, 型枠等に氷雪が付着し ていないこと。

打継目のコンクリートが凍結している場 合には, 適当な方法で溶かした後に打ち継 ぐ。

打ち込まれたコンクリートは,露出面を外気に長時間さらさないようにする。

打込み後の初期に凍結しないように充分 に保護し、 特に風を防ぐ。

養生温度は、 必要な圧縮強度が得られるま で5°C以上に保つ。

コンクリートに給熱する場合, コンクリー トの急激な乾燥や局部的な加熱がないよ うにする。

施工中に予想される荷重に対して十分な 強度が得られるまで養生する。

保温養生また給熱養生を終了する際には, コンクリートの温度を急激に低下させな い。

暑中コンクリート 打ち込みにあたり、コンクリートから給水 するおそれのある部分を湿潤状態に保つ。

直射日光を受けて高温になるおそれのあ る部分は散水, 覆いなどの適切な処置を施 す。

練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は1.5時間以内とする。

打込み時のコンクリート温度の上限は35 °C以下とする。

打ち込み終了後、速やかに養生を開始し, コンクリートの表面を乾燥から保護する。

特に気温が高く湿度が低い場合には,打 ち込み直後の急激な乾燥によってひび割 れが生じることがあるので,直射日光や風などを防ぐための処置を施す。

マスコンクリート 打ち込み区画の大きさ, リフト高さ,継目 の位置及び構造, 打継ぎ時間間隔は,実際 の施工条件に基づく温度ひび割れの照査時に想定したものを用いる。

打ち込み温度は, ワーカビリティや強度発 現に悪影響を及ぼさない範囲で、できるだけ低くなるように対策を講ずる。

コンクリート部材内外の温度差が大きくならないように, また部材全体の温度の降 下速度が大きくならないように, コンクリ ート温度をできるだけ緩やかに外気温に 近づける。

必要に応じてコンクリート表面を断熱性の高い材料で覆うなど保温、保護の処置をとる。

選択問題2【問題 9】2級土木施工管理技士★過去問(第二次検定)

下図のようなプレキャストボックスカルバートを築造する場合, 施工手 順に基づき工種名を記述し, 横線式工程表 (バーチャート)を作成し,全所要日数を求め解答欄に記述しなさい。各工種の作業日数は次のとおりとする。

  • 床掘工5日
  • 養生工7日
  • 残土処理工1日
  • 埋戻し工3日
  • 据付け工3日
  • 基礎砕石工3日
  • 均しコンクリート工3日

ただし,床掘工と次の工種及び据付け工と次の工種はそれぞれ1日間の重複作業で行うものとする。

また、解答用紙に記載されている工種は施工手順として決められたものとする。

バーチャートは縦軸に全体を構成する全ての部分作業 (工種)を列記し, 横軸に工期(日数)をとるので, 進捗状況が直視的に分かる。 しかし、作業間の関連および工期に影響する作業が不明確である。

【バーチャートの作成方法の種類】

  1. 順行法・・・施工手順に従って, 着手日から決めていく。
  2. 逆算法・・・竣工期日からたどって, 着手日を決める。
  3. 重点法・・・季節や工事条件, 契約条件等に基づき, 重点的に着手日や終了日を取り上げ, これを全工期の中のある時点に固定し, その前後を順行法又は逆算法で固め ていく。

設問における各工種の手順は以下の図のとおり。

よって全所要日数は23日となる。

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