選択問題2【問題8】
コンクリートの養生に関する施工上の留意点を5つ, 解答欄に記述しなさい。
【解答欄】
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コンクリート養生に関する留意点は次のとおりである。以下から5つえらんで記述する。
〇施工上の留意点
- セメントの水和反応にとって十分な水が供給されることが理想的な条件であることから、適切な方法で一定期間、コンクリートを湿潤状態に保つ。
- 膜養生を行う場合には、十分な量の膜養生剤を適切な時期に均一に散布する。また膜養生はコンクリート表面の水光りが消えた直後に行う。
- コンクリート打上がり面は、日射や風の影響等により水分の逸散が生じやすいため、湛水、 散水、あるいは十分に水を含んだ湿布や養生マット等で給水による養生を行う。
- コンクリートの強度がある程度発現し、かつ温度が降下するまでは、せき板を存置し、その後、せき板を取り外して、湿潤養生を所定の期間で実施する。
- セメントの水和反応の速度は、使用するセメントの種類や養生時の環境温度によって異なるので、湿潤養生の期間はこれらを勘案して適切に定める。
- フライアッシュや高炉セメントなどの混合セメントを使用する場合、特に低温時には、普通ボルトランドセメントに比べて養生期間を長くする。
- 外気温が著しく低い場合には、セメントの水和反応が阻害され、強度発現が遅れたり、 期凍害を受けたりするおそれがあるので、必要な温度条件を保つためにジェットヒータなどの給熱または保温による温度制御をある期間以上行う。
- マスコンクリートの場合には、温度応力によるひび割れが発生するおそれがあるので表面保温やパイプクーリング等によりコンクリートの温度や温度差を制御する。
- まだ十分に硬化していないコンクリートは、振動や衝撃、過大な荷重等によって、 ひび割れ等の損傷を受けやすいため、養生期間中はコンクリートに振動や衝撃及び荷重をできるだけ与えないよう、支保工の取り外しや資機材の仮置き等の作業について十分に配慮する。
選択問題2【問題9】
TS (トータルステーション) GNSS (全球測位衛星システム)を用いた盛土の締固め管理において,本施工の日常管理帳票として, 作成する資料について下記➀~④から2つ選び、その番号,作成時の留意事項を解答欄に記述しなさい。
- 盛土材料の品質の記録
- まき出し厚の記録
- 締固め回数分布図と走行軌跡図
- 締固め層厚分布図
【解答欄】
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TS (トータルステーション) GNSS (全球測位衛星システム)を用いた盛土の締固め管理についての留意事項は以下のとおり。以下から2つえらび記述する。
| 番号 |
作成時の留意事項 |
| ①盛土材料の品質記録 |
・搬出した土取場を記録する。当該土取場に複数の土質の材料がある場合には、それらを区別するための土質名を記録する。
・盛土に使用した材料の含水比 (施工含水比)も記録する。 |
| ②まき出し厚の記録 |
200mに1回の頻度でまき出し厚の写真撮影を行うとともに、毎回の盛 土施工における施工機械の走行標高データをログファイルに記録する。 |
| ③締固め回数分布図と走行軌跡図 |
・毎回の締固め終了後、全数、全層において、車載パソコンに記録された計測データ (ログファイル)を電子媒体に保存し、管理局において締固め回数分布図と走行軌跡図を出力する。
・1日の締固めが複数回・複数層に及ぶ場合は、その都度、締固め回数分布図と走行軌跡図を出力する。 |
| ④締固め層厚分布図 |
・管理プロックごとに締固め層厚を表示する。また、当該帳票が何層目に当たるかを明示するほか、まき出し厚に代えて平均層厚を記録する。
・1日の締固めが複数回・複数層に及ぶ場合は、その都度、締固め層厚分布図を出力する。
・毎回の締固め終了後、車載パソコンに記録された計測データ (ログファイル)を電子媒体に保存し、管理局において締固め層厚分布図を出力する。 |
選択問題2【問題10】
車両系建設機械による労働者の災害防止のため、労働安全衛生規則の定めにより事業者が実施すべき具体的な安全対策を5つ解答欄に記述しなさい。
【解答欄】
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車両系建設機械による労働者の災害防止のため、労働安全衛生規則の定めにより事業者が実施すべき具体的な安全対策は以下のとおり。以下から5つえらび記述する。
- 作業場所の地形・地質・崩壊の危険性などを事前に調査し、記録する
- 調査結果に基づき、使用機械の種類・能力、運行経路、作業方法を示した作業計画を作成し、労働者に周知する
- 機械の作業範囲に労働者を立ち入らせない(立入禁止措置)
- 必要に応じて誘導者を配置し、統一した合図で誘導させる
- 前照灯を設置する
- 岩石落下などの危険がある場所ではヘッドガードを設置する
- 後方確認のための後写鏡(バックミラー)や警音器、速度計などを備える
- 転倒時保護構造(ROPS)やシートベルトの設置
- 作業場所の状況に応じた制限速度を設定し、遵守させる
- 運転者が運転席を離れる際は、作業装置の降下防止・逸走防止措置を確実にする
選択問題2【問題11】
下図のようなプレキャストボックスカルバートを施工する場合の施工手順が次の表に示されているが, 施工手順➀~④のうちから2つ選び, その番号, 該当する工種名及び施工上の留意事項(主要機械の操作及び安全管理に関するものは除く)について解答欄に記述しなさい。

【解答欄】
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プレキャストボックスカルバートを施工する場合の工種と施工上の留意事項は以下のとおり。以下から2つ選んで記述する。
| 番号 |
工種名 |
施工上の留意事項 |
| ➀ |
掘削工
(床掘工) |
・床付けを乱さないように、かつ不陸を生じないように掘削する。
・床付け深さに留意し、過掘りにならないように掘削する。 |
| ② |
据付け工
(敷設工) |
・地盤の低い方から高い方に向かって敷設する。
・継手面(受口、差口)の清掃及びパッキン材の点検を行う。
・接合後、継手部が正しく挿入されていることを確認する。 |
| ③ |
緊張工 |
・仮緊張を行い、その後本緊張を行う。
・急激な緊張や偏荷重をかけない。
・所定の引張力が得られるように緊張する。 |
| ④ |
埋戻し工 |
・良質な材料を用い、 1層20cm以下で入念に締め固める
・ボックスカルバートに偏土圧がかからないように、ボックスカルバートの左右両側を均等に薄層で締め固める。 |
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