土木施工管理技士&土木知識のWEB図書館

土木LIBRARY

2級土木・令和5年前期一次No.54~No.61

【No.54】

公共工事における施工体制台帳及び施工体系図に関する下記の➀~④の4つの記述のうち, 建設業法上, 正しいものの数は次のうちどれか。

 

  1. 公共工事を受注した建設業箸が, 下請契約を締結するときは, その金額にかかわらず, 施工体制台帳を作成し, その写しを下請負人に提出するものとする。
  2. 施工体系図は, 当該建設工事の目的物の引渡しをした時から20年間は保存しなければならない。
  3. 作成された施工体系図は, 工事関係者及び公衆が見やすい場所に掲げなければならない。
  4. 下請負人は, 請け負った工事を再譜に出すときは, 窪著に施工体制笞様に記載する再下請負人の名称等を通知しなければならない。

 

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ

解答1

①公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第15条(施工体制台帳の作成及び提出等)第2項及び建設業法第24条の8第1項により、「公共工事の受注者は、下請け契約を締結したときは施工体制台帳を作成し、その写しを発注者に提出しなければならない」と規定されている。

②建設業法第40条の3 (帳簿の備付け等)及び同法施行規則第28条(帳簿及び図書の保存期間) 第2項より「施工体系図の保存 期間は、当該建設工事の目的物の引渡しをしたときから10年間とする」と規定されている。

③建設業法第24条の8第4項及び公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第15条第1項により正しい。

④は建設業法第24条の8第2項及び公共工事の入札及び契約 の適正化の促進に関する法律第15条第1項より 「下請負人は、請け負った工事をさらに再下請に出すときは、元請負人に、施工体制台帳に記載する再下請負人の名称等を通知しなければならない」と規定されている。

【No.55】

ダンプトラックを用いて土砂 (粘性土) を運搬する場合に, 時間当たり作業量(地山土量) Q (m2/h)を算出する計算式として下記の(イ)~(ニ)に当てはまる数値の組合せとして, 正しいものは次のうちどれか。

 

  1. (イ)24・・(ロ)25・・(ハ)7・・(ニ)231.4
  2. (イ)7・・・(ロ)8・・(ハ)24・・(ニ)12.6
  3. (イ)24・・(ロ)8・・(ハ)7・・・(ニ)148.1
  4. (イ)7・・・(ロ)25・・(ハ)24・・(ニ)19.7

解答2

ブルドーザを用いて掘削押土する場合、時間当たり作業量Q (m³/h) を算出する計算式は以下の通りとなる。

Q=(q×f×E)×60/Cm

よって,q=7(m³), f= 0.8 (f=1/L=1/1.25), E=0.9, Cm=24(分)より、Q=12.6 (m³/h) となる。

【No.56】

工程管理にいられる程表に関する予記の➀~④の4つの記述のうち, 適当なもののみを全てあげている組合せは次のうちどれか。

 

  1. 曲線式工程表には, バーチャート, グラフ式工程表, 出来高累計 曲線とがある。
  2. バーチャートは, 図1のように縦輪に目数をとり, 横軸にその工事に必要な距離を
  3. グラフ式主程表は, 図2のように出来高又は工事作業比率を縦にとり, 日数を横軸にとって工種ごとの工程を斜線で表す。
  4. 出来高累計曲線は, 図3のように縦軸に出来高比率をとり横軸に工期をとって, 工事全体の出来高比率の累計を曲線で表す。

 

  1. ➀②
  2. ②③
  3. ③④
  4. ➀④

 

解答3

曲線式工程表には、グラフ式工程表と出来高累計曲線がある。バーチャートは横線式工 程表の1つであり、縦軸に工事を構成する部分作業、横軸に日数をとり棒線で表す。

②記述内容及び図1は、横線式工程表の1つである斜線式工程表のことである。

③,④記述のとおり

 

【No.57】

下図のネットワーク式主程表について記載している下記の文章中の(ニ)~(ハ)に当てはまる語句の組合せとして, 正しいものは次のうちどれか。

ただし, 図中のイベントのA〜Gは作業内容, 字は作業日数を表す。

 

(イ)及び(ロ)は, クリティカルパス上の作業である。

・作業Fが(ハ)遅延しても, 全体の工期に影響はない。

・この工程全体の工期は, (ニ)である。

 

  1. (イ)作業C・・(ロ)作業D・・(ハ)1日・・(ニ)23日間
  2. (イ)作業C・・(ロ)作業E・・(ハ)1日・・(ニ)23日間
  3. (イ)作業B・・(ロ)作業E・・(ハ)2日・・(ニ)22日間
  4. (イ)作業B・・(ロ)作業D・・(ハ)2日・・(ニ)22日間

 

解答2

クリティカルパスとは、最も日数を要する最長経路のこと。

各経路の所要日数は次の通りとなる。

⓪→①→②→⑤→⑥=18日

⓪→➀→②→③→⑤→⑥=22日

⓪→①→②→③→④→⑤→⑥=21日

⓪→①→③= 23日

⓪→➀→③→④→⑤→⑥=22日

すなわち、⓪→①→③→⑤→⑥がクリティカルパスで工期は23日である。

そして作業C及び作業Eはクリティカルバス上の作業である。

また作業Fの最早完了時刻は作業Aと作業Cと作業Fの作業日数を足した18日、最遅完了時刻は工期の23日から作業Gの作業日数を引いた19日であり、作業Fのトータルフロートは1日となるため、1日遅延しても全体の工期に影響はない。

 

【No.58】

型枠支保工に関する下記の➀~④の4つの記述のうち, 適当なものの数は次のうちどれか。

 

  1. 型枠支保工を組み立てるときは, 組立図を作成し, かつ, この組立図により組み立てなければならない。
  2. 型枠支保工に使用する材料は, 著しい損傷, 変形又は腐食があるものは, 補修し 枠支保工に使用する材料は, 使用しなければならない。
  3. 型枠支保工は, 型枠の形状, コンクリートの打設の方法等に応じた堅固な構造のものでなければならない。
  4. 型枠支保工作業は, 型枠支保工の組立等作業主任者が, 作業を直接指揮しなければならない。

 

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ

解答3

①労働安全衛生規則第240条(組立図) 第1項により正しい。

②同規則第237条(材料) に「事業者は、型わく支保工の材料については、著しい損傷、変形又は腐食があるものを使用してはならない」と規定されている。

③同規則第239条 (型わく支保工の構造)により正しい。

④は同規則第247条 (型枠支保工の組立て等作業主任者の職務) 第1号により正しい。

【No.59】

車両系建設機械を用いた作業事業者が行うべき事項に関する下記の➀~④の4つの記述のうち, 勞働安全衛生法上, 正しいものの数は次のうちどれか。

 

  1. 岩石の落下等により労働者に危険が生ずるおそれのある場所で作業を行う場合は, 堅固なヘッドガードを装備した機械を使用させなければならない。
  2. 転倒や転落により運転者に危険が生ずるおそれのある場所では, 転倒時保護構造を有し, かつ, シートベルトを備えたもの以外の車両系建設機械を使用しないように努めなければならない。
  3. 機械の修理やアタッチメントの装着や取り外しを行う場合は, 作業指揮者を定め, 作業手順を決めさせるとともに, 作業の指揮等を行わせなければならない。
  4. ブームやアームを上げ, その下で修理等の作業を行う場合は, 不意に降下することによる危険を防止するため, 作業指揮者に安全支柱や安全ブロック等を使用させなければならない。

 

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ

 

解答3

①労働安全衛生規則第153条 (ヘッドガード)により正しい。

②同規則第157条の2により正しい。

③同規則第165条(修理等)及び第1号により正しい。

④同規則第166条 (ブーム等の降下による危険の防止) 第1項に「事業者は、車両系建設機械のブーム、アーム等を上げ、その下で修理、点検等の作業を行うときは、ブーム、アーム等が不意に降下することによる労働者の危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に安全支柱、安全プロック等を使用させなければならない」と規定されている。

【No.60】

X-R(エックスバーアール管理図)管理図に関する下記の➀~④の4つの記述のうち, 適当なものの数は次のうちどれか。

 

  1. 管理図は, 統計的事実に基づき, ばらつきの範囲の目安となる限界の線を決めてつくった図表である。
  2. 管理図上に記入したデータが管理限界線の外に出た場合は, その工程に異常があることが疑われる。
  3. 管理図は, 通常連続した棒グラフで示される。
  4. 建設工事では, 管理図を用いて, 連続量として測定される計数値を扱うことが多い。

 

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ

解答2

X-R(エックスバー)管理測図は、群分けしたデータの平均値の変動を管理する管理図と、そのバラツキの範囲Rの変化を管理するR管理図から構成されている。

管理線として、群全体の総平均を中心線とし、統 計学的に求めた上方管理限界(UCL),下方管理限界(LCL)を記入し、縦軸に管理の対象 となるデータ、横軸にロット番号や製造時間等をとり、折れ線グラフで表した管理図である。

①,②記述のとおり

③X-R(エックスバー)管理図は、折れ線グラフで示される。

建設工事では、X-R(エックスバー)管理図を用いて、連続量として測定される計量値を扱う。計量値とは、重さや長さ、時間など連続量として測定される数値であり、計数値とは、人数や個数、不良品の数など数えることができる数値である。

【No.61】

盛土の締固めにおける品質管理に関する下記の➀~④の4つの記述のうち, 適当なもののみを全てあげている組合せは次のうちどれか。

 

  1. 品質規定方式は, 盛土の締固め度等を規定する方法である。
  2. 盤主の締固めの効果や特性は, 王の種類や啓水比, 施工方法によって変化しない
  3. 盛土が最もよく締まる含水比は, 最大乾燥密度が得られる含水比で最大含水比である。
  4. 土の乾燥密度の測定方法には, 砂置換法やRI計器による方法がある。

 

  1. ➀④
  2. ②③
  3. ➀②④
  4. ②③④

解答1

①記述のとおり

②盛土の締固めの効果や性質は、土の種類や含水比,施工方 法によって変化する。

③盛土が最もよく締まる含水比は、最大乾燥密度が得られる含水比で最適含水比である。

④記述のとおり

前の問題を見直す?/次の問題へ進む?

 

TOPページに戻る

  • B!