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令和6年・1級土木問題ANo.6~No.10

【No. 6】

土質試験における「試験の名称」,「試験結果から求められるもの」及び「試験結果の利用」の組合せとして,次のうち適当なものはどれか。

[試験の名称]        [試験結果から求められるもの]    [試験結果の利用]

(1) 土の粒度試験 ……………………… 流動曲線 ………… 建設材料としての適性の判定

(2) 突固めによる土の締固め試験 ……… 締固め曲線 ……… 施工時含水比の決定

(3) 土の透水試験 ……………………… 透水係数 ………… 軟弱層の厚さの推定

(4) 土の三軸圧縮試験 ………………… 強度定数 ………… 地盤沈下量の推定

解答2

(1) 土の粒度試験 → 流動曲線 が誤りです。
土の粒度試験で求めるのは、主に 粒径加積曲線 です。
「流動曲線」は液性限界試験などで出てくるものです。

(2) 突固めによる土の締固め試験 → 締固め曲線 → 施工時含水比の決定
これは正しいです。

(3) 土の透水試験 → 透水係数 は正しいですが、
軟弱層の厚さの推定 が誤りです。
透水試験は、土の水の通しやすさを調べる試験です。

(4) 土の三軸圧縮試験 → 強度定数 は正しいですが、
地盤沈下量の推定 が誤りです。
三軸圧縮試験は、主に土のせん断強さを調べる試験です。

【No. 7】

現場発生土を道路の盛土材料として使用する場合の留意点に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

(1) 支持力や施工性が確保できない材料は,現場内で発生する他の材料と混合したり,セメントや石灰による安定処理を行って使用する。

(2) 高含水比の材料は,なるべく薄く敷き均した後,十分な放置期間をとり,ばっ気乾燥を行うか,処理材を混合調整し使用する。

(3) 盛土の安定や沈下等が問題となる材料は,盛土の下層部になるべく厚く敷き均すか,法肩等に使用する。

(4) 透水性の良い砂質土等の材料は,排水材料に使用し,岩塊や礫質土は,排水処理と安定性向上のため,法尻に使用する。

解答3

盛土の安定や沈下が問題となる材料は、厚く敷くと締固めが不十分になりやすく、沈下や不安定の原因になります。

正しくは、使う場合でも 薄く敷き均して十分に締め固める 必要があります。

また、法肩 は盛土の安定上重要な部分なので、問題のある材料を使うのは不適切です。

【No. 8】

TS(トータルステーション)・GNSS(全球測位衛星システム)を用いた盛土の情報化施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

(1) 盛土の締固め管理システムの位置把握にTSとGNSSのいずれかを採用するかは,地形条件や電波障害の有無等から検討し,双方の適用が困難な範囲では従来の品質管理方法を用いる。

(2) 盛土材料のまき出しは,所定の仕上り厚となるようなまき出し厚が試験施工において求められており,盛土施工範囲全面にわたって,このまき出し厚以下となるように作業を実施し,その結果を確認する。

(3) 試験施工と同様の土質,含水比の盛土材料を使用し,試験施工で決定したとおりのまき出し厚,締固め回数等で施工した盛土は,所定の締固め度を確保していると言える。

(4) 盛土材料を締め固める際には,試験施工で決定した締固め回数を確保するよう,車載パソコンのモニタに表示される締固め回数分布図において,盛土範囲で設定した代表地点が規定回数だけ締め固めたことを示す色になるまで締め固める。

解答4

④は、「代表地点が規定回数だけ締め固めたことを示す色になるまで」 が不適切です。

TS・GNSSを用いた締固め管理では、盛土範囲の代表地点だけを見るのではなく、施工範囲全体について、締固め回数が規定回数に達しているかを確認します。

つまり、正しくは、

盛土範囲全体が、規定回数の締固めを示す色になるまで締め固める

という考え方です。

【No. 9】

建設発生土を工作物の埋戻しに利用する際の留意点に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

(1) 埋戻しに用いる土は,道路供用開始後に工作物との間に隙間や段差が生じないように圧縮性の大きい材料を用いる。

(2) 泥土や取扱いの難しい高含水比の粘性土は,当該土に自硬性をもたせる等の機能を付加することにより埋戻し材として利用できる。

(3) 埋戻しに用いる土は,地震時の液状化防止や道路の路盤・路床と同等の支持力を要求される場合もあるので,使用場所に応じた材料を選定する必要がある。

(4) 埋戻しに用いる土をセメント及び石灰による安定処理で改良する際には,改良対象の土質により所定の強度が得られないことがあるので,事前の試験で性状を把握する必要がある。

解答1

①は、「圧縮性の大きい材料を用いる」 が不適切です。

埋戻し材に圧縮性の大きい土を使うと、あとで沈下して、工作物との間に隙間や段差が生じやすくなります。

正しくは、

圧縮性の小さい、締固めしやすい材料を用いる

です。

【No. 10】

軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

(1) 緩速載荷工法は,できるだけ軟弱地盤の処理を行わない代わりに,圧密の進行に合わせ時間をかけてゆっくり盛土することで,地盤の強度増加を進行させて安定を図るものである。

(2) サンドドレーン工法は,透水性の高い砂を用いた砂柱を地盤中に鉛直に造成し,水平方向の排水距離を短くして圧密を促進することで,地盤の強度増加を図るものである。

(3) ディープウェル工法は,地盤中の地下水位を低下させることにより,それまで受けていた浮力に相当する荷重を下層の軟弱層に載荷して,地盤の強度増加を図るものである。

(4) 高圧噴射攪拌工法は,原位置の軟弱土と固化材を攪拌翼を用いて強制的に攪拌混合することにより,安定処理土を形成し,すべり抵抗の増加を図るものである。

解答4

④は、高圧噴射攪拌工法の説明として不適切です。

高圧噴射攪拌工法は、地盤中に固化材を高圧で噴射して、原位置の土と混合し、改良体をつくる工法です。

しかし④では、

「攪拌翼を用いて強制的に攪拌混合する」

とあります。

これは、 深層混合処理工法 の説明です。

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