選択問題2【問題8】
下図のような切梁式土留め支保工内の掘削に当たって、下記の項目➀〜③から2つ選び、その番号,実施方法又は留意点を解答欄に記述しなさい。ただし,解答欄の(例)と同一内容は不可とする。

➀掘削順序
②軟弱粘性土地盤の掘削
③漏水, 出水時の処理
【解答欄】※解答例省略
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以下を参考に2つ記述する。
| 番号 |
実施方法又は留意点 |
| ➀掘削順序 |
偏土圧が作用しないよう左右対称に掘削する。
また土留め壁の前面掘削開放による応力的に不利な状態をできるだけ短くするため、中央部分より掘削する。 |
| ②軟弱粘性土地盤の掘削 |
掘削に伴って土留め背面地盤が広範囲に沈下し、土留め背面の埋設物、路面、近 接構造物などに有害な影響を与えるおそれがあるため、掘削は土止め支保工の 設置時期を考慮して、あまり先行しないようにする。
さらに掘削後は速やかに支保工を設置して時間依存性の変位の進行を最小限にとどめる。 |
| ③漏水、出水時の処理 |
掘削では下水道などからの出水による地山の崩壊を防ぐため、段掘り部にはコンクリートによる地山の被覆等、適切な洗掘防止工を施すものとする。
また、上下水道及び河川などからの出水時には、掘削面の崩壊と、浸水区域を最小限にするため、臨機の処置を講じる。 |
選択問題2【問題9】
コンクリートに発生したひび割れ等の下記の状況図➀〜④から2つ選び、その番号,防止対策を解答欄に記述しなさい。

【解答欄】※解答例省略
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以下から2つえらび記述する。
| 番号 |
防止対策 |
| ➀沈みひび割れ |
・減水効果を有する混和材料を用い、単位水量の少ない配合とする。
・締固めが可能な範囲で適切な時期に、再振動を行う。
・ブリージングを低減するとともに、適切な時期に、こてを用いたタンピングにより修復し再仕上げを行う。 |
| ②コールドジョイント |
・外気温が25℃以下の場合の許容打ち重ね時間間隔は2.5時間とする。また、外気温が25℃を超える場合の許容打ち重ね時間間隔は2.0時間とする。
・コンクリートの種類及び品質,練混ぜ開始から打込み終了までの経過時間、コンクリートの温度、締固め方法等の影響を考慮して、許容打重ね時間間隔を設定し管理する。 |
| ③水和熱による温度ひび割れ |
・運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ単位水量を少な くし、材料分離の少ないコンクリートを使用する。
・設計図書に記載されている設計基準強度や使用材料,配合に従って使用材料を 選定し、コンクリートの配合を決定し,適切な施工を行う。
・水和熱の小さいセメントの選定や、単位セメント量 (単位結合材料) をできるだけ少なくする。 |
| ④アルカリシリカ反応によるひび割れ |
・アルカリシリカ反応抑制効果をもつ高炉セメントB種、C種、フライアッシュセメントB種、C種などを使用する。
・アルカリシリカ反応性試験で区分A「無害」と判定される骨材を使用する。
・コンクリート中のアルカリ総量を3.0㎏/㎥以下にする。 |
選択問題2【問題10】
建設工事現場で事業者が行なうべき労働災害防止の安全管理に関する次の文章の➀~⑥のすべてについて,労働安全衛生法令等で定められている語句又は数値の誤りが文中に含まれている。
➀~⑥から5つ選び、その番号, 「誤っている語句又は数値」 及び 「正しい語句又は数値」を解答欄に記述しなさい。
➀高所作業車を用いて作業を行うときは,あらかじめ当該高所作業車による作業方法を示した作業計画を定め、関係勞働者に周知させ、当該作業の指揮者を届け出て、その者に作業の指揮をさせなければならない。
②高さが3m以上のコンクリート造の工作物の解体等の作業を行うときは,工作物の倒壊,物体の飛来又は落下等による労働者の危険を防止するため、あらかじめ当該工作物の形状,き裂の有無,周囲の状況等を調査し作業計画を定め、作業を行わなければならない。
③土石流危険河川において建設工事の作業を行うときは,作業開始時にあっては当該作業開始前48時間における降雨量を, 作業開始後にあっては1時間ごとの降雨量を,それぞれ雨量計等により測定し, 記録しておかなければならない。
④支柱の高さが3.5m以上の型枠支保工を設置するときは, 打設しようとするコンクリート構造物の概要,構造や材質及び主要寸法を記載した書面及び図面等を添付して,組立開始14日前までに所轄の労働基準監督署長に提出しなければならない。
⑤下水道管渠等で酸素欠乏危険作業に労働者を従事させる場合は,当該作業を行う場所の空気中の酸素濃度を18%以上に保つよう換気しなければならない。しかし爆発等防止のため換気することができない場合等は,労働者に防毒マスクを使用させなければならない。
⑥土止め支保工の切りばり及び腹おこしの取付けは, 脱落を防止するため, 矢板,くい等に確実に取り付けるとともに,火打ちを除く圧縮材の継手は重ね継手としなければならない。
【解答欄】
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| 番号 |
誤っている語句又は数値 |
正しい語句又は数値 |
| ➀ |
指揮者を届け出 |
指揮者を定め |
| ② |
高さが3m以上 |
高さが5m以上 |
| ③ |
作業開始前48時間 |
作業開始前24時間 |
| ④ |
組立開始14日前 |
組立開始30日前 |
| ⑤ |
防毒マスク |
空気呼吸器等
(空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスク) |
| ⑥ |
重ね継手 |
突合せ継手 |
➀高所作業車を用いて作業を行うときは,あらかじめ当該高所作業車による作業方法を示した作業計画を定め、関係勞働者に周知させ、当該作業の指揮者を定め、その者に作業の指揮をさせなければならない。
②高さが5m以上のコンクリート造の工作物の解体等の作業を行うときは,工作物の倒壊,物体の飛来又は落下等による労働者の危険を防止するため、あらかじめ当該工作物の形状,き裂の有無,周囲の状況等を調査し作業計画を定め、作業を行わなければならない。
③土石流危険河川において建設工事の作業を行うときは,作業開始時にあっては当該作業開始前24時間における降雨量を, 作業開始後にあっては1時間ごとの降雨量を,それぞれ雨量計等により測定し, 記録しておかなければならない。
④支柱の高さが3.5m以上の型枠支保工を設置するときは, 打設しようとするコンクリート構造物の概要,構造や材質及び主要寸法を記載した書面及び図面等を添付して,組立開始30日前までに所轄の労働基準監督署長に提出しなければならない。
⑤下水道管渠等で酸素欠乏危険作業に労働者を従事させる場合は,当該作業を行う場所の空気中の酸素濃度を18%以上に保つよう換気しなければならない。しかし爆発等防止のため換気することができない場合等は,労働者に空気呼吸器等を使用させなければならない。
⑥土止め支保工の切りばり及び腹おこしの取付けは, 脱落を防止するため, 矢板,くい等に確実に取り付けるとともに,火打ちを除く圧縮材の継手は突合せ継手としなければならない。
選択問題2【問題11】
建設工事において,排出事業者が「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「建設廃棄物処理指針」に基づき,建設廃棄物を現場内で保管する場合,周辺の生活環境に影響を及ぼさないようにするための具体的措置を5つ解答欄に記述しなさい。
ただし,特別管理産業廃棄物は対象としない。
【解答欄】
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排出業者が建設廃棄物を現場内で保管する場合、周囲の環境に影響を及ぼさないようにするための具体的な措置は以下のとおりである。
これらを参考に5つえらんで記述する。
| 1 |
飛散・流出しないようにし、粉塵防止や浸透防止等の対策をとる。 |
| 2 |
悪臭が発生しないようにする。 |
| 3 |
汚水が生ずるおそれのある場合にあっては、当該汚水による公共の水域および地下水の汚染を防止するために必要な排水溝等を設け、底面を不透水性の材料で覆う。 |
| 4 |
保管施設には、ねずみが生息したり、蚊、はえその他の害虫が発生したりしないようにする。 |
| 5 |
周囲に囲いを設け、廃棄物の荷重がかかる場合には、その囲いを構造耐力上安 全なものにする。 |
| 6 |
廃棄物の保管の場所である旨その他廃棄物の保管に関して必要な事項を表示した掲 示板を設ける。掲示板は縦及び横それぞれ60cm以上とし、保管の場所の責任者の氏名又は名称及び連絡先、廃棄物の種類、積み上げることが出来る高さ等を記載する。 |
| 7 |
屋外で容器に入れずに保管する場合、廃棄物が囲いに接しない場合は、囲いの下端から勾配50%以下、廃棄物が囲いに接する場合は、囲いの内側2mは囲いの高さより50cm以下,2m以上内側は勾配50%以下とする。 |
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