選択問題1【問題4】土木施工管理技士1級過去問(解答・解説)
盛土の品質規定方式及び工法規定方式による締固め管理に関する次の文章の(イ)~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) 品質規定方式においては,以下の3つの方法がある。
1基準試験の最大乾燥密度(イ) を利用する方法
2空気間げき又は(ロ) を規定する方法
3締め固めた土の(ハ),変形特性を規定する方法
(2) 工法規定方式においては,タスクメータなどにより締固め機械の稼働時間で管理する方 法が従来より行われてきたが, 測距 測角が同時に行える (ニ) やGNSS (衛星測位シス テム)で締固め機械の走行位置をリアルタイムに計測することにより、盛土の(ホ) を管 理する方法も普及してきている。
【解答欄】
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| (イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
| 最適含水比 |
飽和度 |
強度 |
トータルステーション
(TS) |
転圧回数 |
(1)品質規定方式は、盛土に必要な品質を満足するように, 施工部位・材料に応じて管理項 目・基準値・頻度等の品質を仕様書に明示し, 締固め方法については原則として施工者に委ねる方式である。 品質を規定する方法には以下のとおり。
- 基準試験の最大乾燥密度, 最適含水比を利用する方法
- 空気間げき率又は飽和度を規定する方法
- 締め固めた土の強度, 変形特性を規定する方法
(2) 工法規定方式においては, 締固め機械にタスクメータやタコメータ等を取り付け,実際 の稼働時間があらかじめ算定した必要作業時間を上回っているか確認する管理方法が従来より行われてきた。
一方で近年では、測距・測角が同時に行えるトータルステーション (TS)やGNSS (衛星測位システム) で締固め機械の走行位置をリアルタイムに計測し, 走行位置をパソコン画面でメッシュに分割した盛土地盤に重ね合わせ、盛土の転圧回数を管理する方法も普及してきている。
選択問題1【問題5】土木施工管理技士1級過去問(解答・解説)
車両系建設機械による労働者の災害防止のため, 労働安全衛生規則の定めにより、事業者が実施すべき安全対策に関する次の文章の の(イ) ~(ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) 車両系建設機械を用いて作業を行なうときは, 運転中の車両系建設機械に(イ)することにより労働者に危険が生じるおそれのある箇所に, 原則として労働者を立ち入らせてはならない。
(2) 車両系建設機械を用いて作業を行なうときは,車両系建設機械の転倒又は転落による労 働者の危険を防止するため,当該車両系建設機械の(ロ)について路肩の崩壊を防止すること,地盤の(ハ)を防止すること, 必要な幅員を確保すること等必要な措置を講じなけ ればならない。
(3) 車両系建設機械の運転者が運転位置を離れるときは, バケット, ジッパー等の作業装置 を地上に下ろさせるとともに, (ニ)を止め,かつ, 走行ブレーキをかける等の車両系建設機械の逸走を防止する措置を講じさせなければならない。
(4) 車両系建設機械を, パワーショベルによる荷のつり上げ, クラムシェルによる労働者の昇降等当該車両系建設機械の主たる(ホ)以外の (ホ)に原則として使用してはならない。
【解答欄】
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| (イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
| 接触 |
運行経路 |
不同沈下 |
原動機 |
用途 |
【車両系建設機械の災害防止のための安全対策(労働安全衛生規則)】
(1) 第158条 (接触の防止) 第1項 「事業者は,車両系建設機械を用いて作業を行なうとき は、運転中の車両系建設機械に接触することにより労働者に危険が生じるおそれのある箇所に, 労働者を立ち入らせてはならない。 ただし, 誘導者を配置し, その者に当該車両系建設機械を誘導させるときは、この限りでない。」
(2)第157条(転落等の防止等) 第1項 「事業者は,車両系建設機械を用いて作業を行なうときは,車両系建設機械の転倒又は転落による労働者の危険を防止するため,当該車両系建設機械の運行経路について路肩の崩壊を防止すること, 地盤の不同沈下を防止すること 必要な幅員を保持すること等必要な措置を講じなければならない。」
(3) 第160条 (運転位置から離れる場合の措置) 第1項 「事業者は,車両系建設機械の運転者が運転位置から離れるときは,当該運転者に次の措置を講じさせなければならない。 1) バ ケット, ジッパー等の作業装置を地上に下ろすこと, 2) 原動機を止め,かつ, 走行ブレ ーキをかける等の車両系建設機械の逸走を防止する措置を講ずること。」
(4) 第164条 (主たる用途以外の使用の制限) 第1項 「事業者は,車両系建設機械を,パワーショベルによる荷のつり上げ, クラムシェルによる労働者の昇降等当該車両系建設機械の主たる用途以外の用途に使用してはならない。」
選択問題1【問題6】土木施工管理技士1級過去問(解答・解説)
特定建設資材廃棄物の再資源化等の促進のための具体的な方策等に関する次の文章の(イ)~ (ホ)に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
(1) コンクリート塊については、破砕, (イ), 混合物除去, 粒度調整等を行うことにより, 再生(口),再生コンクリート砂等として, 道路,港湾,空港, 駐車場及び建築物等の敷地内の舗装の(ハ) 建築物等の埋め戻し材又は基礎材, コンクリート用骨材等に利用することを促進する。
(2)(ニ) については,チップ化し, 木質ボード, 堆肥等の原材料として利用することを促進する。これらの利用が技術的な困難性, 環境への負荷の程度等の観点から適切でない場合には燃料として利用することを促進する。
(3) アスファルトコンクリート塊については,破砕(イ)混合物除去, 粒度調整等を 行うことにより,(ホ)アスファルト安定処理混合物及び表層基層用 (ホ) アスファルト混合物として,道路等の舗装の上層(ハ), 基層用材料又は表層用材料に利用することを促進する。
【解答欄】
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| (イ) |
(口) |
(ハ) |
(二) |
(ホ) |
| 選別 |
クラッシャーラン |
路盤材 |
建設発生木材 |
再生加熱 |
【特定建設資材廃棄物の再資源化促進のための方策】
★「特定建設資材に係る分別解体等及び特定建設資材廃棄物の再資源化等の促 進等に関する基本方針 (建設リサイクル法基本方針)」 に 「特定建設資材廃棄物の再資源化等 の促進のための具体的方策等」 として以下の方針が示されている。(国交省)
(1) コンクリート塊については, 破砕, 選別, 混合物除去, 粒度調整等を行うことにより,再生クラッシャーラン, 再生コンクリート砂, 再生粒度調整砕石等として, 道路, 港湾,空港,駐車場及び建築物等の敷地内の舗装の路盤材, 建築物等の埋め戻し材又は基礎材,コンクリート用骨材等に利用することを促進する。
(2) 建設発生木材については、チップ化し, 木質ボード, 堆肥等の原材料として利用することを促進する。 これらの利用が技術的な困難性, 環境への負荷の程度等の観点から適切で ない場合には燃料として利用することを促進する。
(3) アスファルトコンクリート塊については、 破砕, 選別, 混合物除去, 粒度調整等を行うことにより,再生加熱アスファルト安定処理混合物及び表層基層用再生加熱アスファル ト混合物として, 道路等の舗装の上層路盤材, 基層用材料又は表層用材料に利用することを促進する。 また, 再生骨材等として, 道路等の舗装の路盤材, 建築物等の埋め戻し材又 は基礎材等に利用することを促進する。
※問題7~問題11までの選択問題 (2) 5問題のうちから3問題を選択し解答してくだ さい。 なお、選択した問題は, 解答用紙の選択欄に○印を必ず記入してください。
選択問題2【問題7】土木施工管理技士1級過去問(解答・解説)
切土・盛土の法面保護工として実施する次の4つの工法の中から2つ選び、 その工法の説明 (概要) と施工上の留意点について, 解答欄の(例)を参考にして,それぞれの解答欄に記述しなさい。
ただし, 工法の説明 (概要) 及び施工上の留意点の同一解答は不可とする。
- 種子散布工
- 張芝工
- プレキャスト枠工
- ブロック積擁壁工
【解答欄】※解答例省略
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以下から2つえらび記述する。
| 工法名 |
工法の説明 (概要) |
施工上の留意点 |
| 種子散布工 |
種子・肥料・養生材・土壌改良材・粘着材の材料を水とスリラー状に混合しポンプ等の吹付機を使用して散布する工法
材料を専用の機械で法面に吹き付け、浸食防止, 凍上崩落抑制, 植生による早期全面被覆などの目的で用いられる。 |
各材料を計量した後, 水, 木質材料, 浸食 防止材,肥料,種子の順序でタンクへ投入し、十分撹拌して法面へムラなく散布する。 |
| 張芝工 |
長方形に切り取られた切り芝(ソッド)を植付ける場所に直接置いていく工法
芝の全面張付けによる浸食防止,凍上崩落 抑制,早期全面被覆などの目的で用いられる。 |
芝を法面へよく密着するように張り付け, その後目土を施す。 |
| プレキャスト枠工 |
工場製品の枠部材をのり面上で組み立てる工法
浸食されやすい切土盛土法面や、 標準法面勾配でも植生が適さない, あるいは植生を行っても表面が崩壊するおそれがある場合に用いられ、1:1.0 より緩やかな勾配の法面に施工される。 |
枠工の組立て基礎となる部分は,沈下,滑 動 不陸等が生じないよう施工し、枠の組 立ては, 法面を平坦に仕上げる。
その後、法尻から順序よく法面に密着するように定着して,すべらないように積み上げる。 |
| ブロック積擁壁工 |
コンクリートブロックを積み重ね、 胴込コ ンクリートにより一体化を図り、自重によ り急勾配の法面を保持する擁壁工法。
安定している地山や盛土等, 土圧が小さい場合に用いられる。 |
施工に当たり、ブロックに付着したごみ, 泥などの汚物を取り除く。
ブロックの積み方は原則として練積で谷積みとし、裏込め材は透水性のよい材料を使用する。 |
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