1級土木・令和元年・問題BNo.16~No.20
No. 16
建設工事現場における保護具の使用に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。
- 保護帽の材質は,PC, PE, ABSなどの熱可塑性樹脂製のものは使用できる期間が決め られているが, FRPなどの熱硬化性樹脂製のものは決められていない。
- 保護帽の着装体(ハンモック, ヘッドバンド,環ひも)を交換するときは, 同一メーカ 一の同一形式の部品を使用しなくてもよい。
- 安全靴は,作業区分による種類に応じたものを使用し、 つま先部に大きな衝撃を受けた場合は外観のいかんにかかわらず、 速やかに交換する。
- 防毒マスク及び防じんマスクは、酸素濃度不足が予想される酸素欠乏危険作業で用いなければならない。
No. 17
悪天候等の後には足場を使用する作業の開始前に足場の点検を行うが,悪 天候等の定義に関する次の記述のうち, 労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
- 10分間の平均風速で毎秒10m以上の強風
- 1回の降雨量が30mm以上の大雨
- 1回の降雪量が25cm以上の大雪
- 震度階級4以上の地震
No. 18
墜落による危険を防止するための安全ネットに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
- 安全ネットの損耗が著しい場合, 安全ネットが有毒ガスに暴露された場合等においては, 安全ネットの使用後に試験用糸について等速引張試験を行う。
- 規定の高さ以上の作業床の開口部等で墜落の危険のおそれがある箇所に, 囲い等を設け ることが著しく困難なときは, 安全ネットを張り, 労働者に要求性能墜落制止用器具(安 帯)を使用させる。
- 安全ネットの落下高さとは,作業床等と安全ネットの取付け位置の垂直距離に安全ネッ トの垂れの距離を加えたものである。
- 安全ネットには、製造者名, 製造年月,仕立寸法,網目, 新品時の網糸の強度を見やす い箇所に表示しておく。
No. 19
車両系建設機械の災害防止のために事業者が講じるべき措置に関する次の 記述のうち, 労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
- 車両系建設機械の運転者が運転位置を離れるときは, バケット等の作業装置を地上に下ろすか,又は,原動機を止めて走行ブレーキをかけ, 逸走防止をはからなければならない。
- 車両系建設機械は、路肩や傾斜地における転倒又は転落に備え、転倒からの保護構造とシートベルトの双方を装備した機種以外を使用しないよう努めなければならない。
- 車両系建設機械を用いて作業を行うときは, 乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはならない。
- 車両系建設機械のブーム・アーム等を上げ,その下で修理や点検作業を行うときは,不意な降下防止のため、 安全支柱や安全ブロックを使用させなければならない。
No. 20
土工工事における明り掘削作業にあたり事業者が遵守しなければならない 事項に関する次の記述のうち, 労働安全衛生法令上, 正しいものはどれか。
- 土止め支保工を設けるときは, 掘削状況等の日々の進捗に合わせて, その都度,その組立図を作成し組み立てなければならない。
- ガス導管や地中電線路等の地下工作物の損壊で労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、掘削機械,積込機械及び運搬機械を十分注意して使用しなければならない。
- 明り掘削作業を行う場所については, 十分な明るさが確保できるので, 照度確保のための照明設備等について特に考慮しなくてもよい。
- 地山の崩壊又は土石の落下による危険防止のため, 点検者を指名し、その日の作業開始前,大雨や中震以上の地震の後、浮石及びき裂や湧水の状態等を点検させる。
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