1級土木過去問

1級土木・令和3年・問題ANo.6~No.10

 

令和3年・問題A No6~No.10

No.6

コンクリート用粗骨材に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 砕石を用いた場合は, ワーカビリティーの良好なコンクリートを得るためには,砂利を用いた場合と比べて単位水量を小さくする必要がある。
  2. コンクリートの耐火性は,骨材の岩質による影響が大きく, 石灰岩は耐火性に劣り, 安山岩等の火山岩系のものは耐火性に優れる。
  3. 舗装コンクリートに用いる粗骨材の品質を評価する試験方法として, ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験がある。
  4. 再生粗骨材Mの耐凍害性を評価する試験方法として, 再生粗骨材Mの凍結融解試験方法がある。

No.7

No. 7混和材を用いたコンクリートの特徴に関する次の記述のうち, 適当なものはどれか。

  1. 普通ポルトランドセメントの一部を高炉スラグ微粉末で置換すると, コンクリートの湿潤養生期間を短くすることができ, アルカリシリカ反応の抑制効果が期待できる。
  2. 普通ポルトランドセメントの一部を良質のフライアッシュで置換すると, 単位水量を大きくする必要があるが, 長期強度の増進が期待できる。
  3. 膨張材を適切に用いると, コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮等に起因するひび割れの発生を低減できる。
  4. シリカフュームを適切に用いると, 単位水量を減少させることができ, AE減水剤の使 用量を減らすことができる。

No. 8

コンクリートの打込みに関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. コンクリートの打込み時にシュートを用いる場合は, 縦シュートを標準とする。
  2. スラブのコンクリートが壁, 又は柱のコンクリートと連続している場合には,壁,又は 柱のコンクリートの沈下がほぼ終了してからスラブのコンクリートを打ち込むことを標準 とする。
  3. コールドジョイントの発生を防ぐための許容打重ね時間間隔は,外気温が高いほど長く なる。
  4. 1回の打込み面積が大きく許容打重ね時間間隔の確保が困難な場合には,階段状にコンクリートを打ち込むことが有効である。

No. 9

コンクリートの配合に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。

  1. 水セメント比は,コンクリートに要求される強度, 耐久性及び水密性等を考慮して,こ れらから定まる水セメント比のうちで、最も大きい値を設定する。
  2. 単位水量が大きくなると, 材料分離抵抗性が低下するとともに, 乾燥収縮が増加する等コンクリートの品質が低下する。
  3. スランプは, 運搬, 打込み, 締固め等の作業に適する範囲内で,できるだけ小さくなる ように設定する。
  4. 空気量が増すとコンクリートの強度は小さくなる傾向にあり, コンクリートの品質に影響することがある。

 

No. 10

鉄筋の組立て・継手に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

  1. 鉄筋を組み立ててから長時間経過した場合には、コンクリートを打ち込む前に、付着を 害するおそれのある浮き錆等を取り除かなければならない。
  2. エポキシ樹脂塗装鉄筋は,腐食が生じにくいため, 加工及び組立てで損傷が生じても補修を行わなくてよい。
  3. 重ね継手における重ね合わせ長さは、鉄筋径が大きい場合は,鉄筋径が小さい場合より長い。
  4. 型枠に接するスペーサは,本体コンクリートと同等程度以上の品質を有するモルタル製あるいはコンクリート製とすることを原則とする。

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