1級土木・令和3年・問題ANo.46~No.49
No. 46
上水道の配水管の埋設位置及び深さに関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 道路に管を布設する場合には, 配水本管は道路の中央寄りに布設し, 配水支管はなるべく道路の片側寄りに布設する。
- 道路法施行令では, 歩道での土被りの標準は1.5mと規定されているが, 土被りを標準又は規定値までとれない場合は道路管理者と協議の上, 土被りを減少できる。
- 寒冷地で土地の凍結深度が標準埋設深さよりも深いときは, それ以下に埋設するが,やむを得ず埋設深度が確保できない場合は, 断熱マット等の適当な措置を講ずる。
- 配水管を他の地下埋設物と交差,又は近接して布設するときは, 少なくとも0.3m以上の間隔を保つ。
No.47
下水道管渠の更生工法に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
- 形成工法は,既設管渠より小さな管径で製作された管渠をけん引挿入し、間隙にモルタ ル等の充填材を注入することで管を構築する。
- さや管工法は、 既設管渠内に硬質塩化ビニル樹脂材等をかん合して製管し、 既設管渠と の間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。
- 製管工法は,熱硬化樹脂を含浸させた材料や熱可塑性樹脂で形成した材料をマンホール に引込み, 加圧し、拡張・圧着後, 硬化や冷却固化することで管を構築する。
- 反転工法は, 含浸用基材に熱硬化性樹脂を含浸させた更生材を既設管渠内に反転加圧させながら挿入し、 既設管渠内で温水や蒸気等で樹脂が硬化することで管を構築する。
No. 48
小口径管推進工法の施工に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- オーガ方式は, 砂質地盤では推進中に先端抵抗力が急増する場合があるので, 注水により切羽部の土を軟弱にする等の対策が必要である。
- 圧入方式は, 排土しないで土を推進管周囲へ圧密させて推進するため, 適用地盤の土質に留意すると同時に,推進路線に近接する既設建造物に対する影響にも注意する。
- ボーリング方式は,先導体前面が開放しているので, 地下水位以下の砂質地盤に対しては,補助工法により地盤の安定処理を行った上で適用する。
- 泥水方式は, 透水性の高い緩い地盤では泥水圧が有効に切羽に作用しない場合があるので,送泥水の比重, 粘性を高くし、状況によっては逸泥防止材を使用する。
No.49
薬液注入工事の施工管理に関する次の記述のうち, 適当でないものはどれか。
- 薬液注入工事においては,注入箇所から10m以内に複数の地下水監視のために井戸を設 置して, 注入中のみならず注入後も一定期間, 地下水を監視する。
- 薬液注入工事における注入時の管理を適正な配合とするためには,ゲルタイム(硬化時間)を原則として作業中に測定する。
- 薬液注入工事による構造物への影響は, 瞬結ゲルタイムと緩結ゲルタイムを使い分けた 二重管ストレーナー工法 (複相型)の普及により少なくなっている。
- 薬液注入工事における25m以上の大深度の削孔では, ダブルパッカー工法のパーカッシ ョンドリルによる削孔よりも、二重管ストレーナー工法 (複相型) の方が削孔の精度は低い。
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